入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法
- ダイヤモンド社 (2011年4月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478014585
感想・レビュー・書評
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「このスライドは何を伝えたいものなの?」
「このメッセージは結局どういう意味?」
「このスライドの重要な部分はどこ?」
ここ数ヶ月、社内の経営陣に向けた提案書を作成している中で上長から上記のような質問を受け、自身の提案書作成スキル向上の一助とするために読んだ本。
テキストライティングのみならず、パワーポイント等で図解しながら提案書を作成する方にとっても参考になる考え方だと思った。
おもに参考になった点は以下。
・資料を構成する前段階から「しりてが」といったあいまいな助詞を意識的に使わずにピラミッドを構成する
・主メッセージ(結論として言いたいこと)がうまく言語化できない場合はそれ以前の根拠やロジックそのもの、またはそれらの関連性に誤りがある可能性が高い
・主メッセージの体言止めの原則禁止
→何について言いたいのかはわかるものの、何を言いたいのかはわからないため詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「あなたの文書は分かりにくい」と言われるのだがどうすれば?という人におすすめしたい一冊。
分かりやすさは書き始める前に決まる、ということを端的に学ぶことができます。体系的で密度が高いです。
体系的で密度が高いということは、分かる人・分かっている人には刺さりやすいです。その一方で、そうでない人には結局分からない・分かっていても実践できないというジレンマがあります。そのような場合には、もっと具体的でピンポイントな、文書の書き方から学ぶことをおすすめします。
自分の文書が他人に伝わらない、という人にはぜひ。ただし、この本自体が自分に伝わってこない、という場合には、より具体的な書き方を学ぶ本を手に取るとよいと思います。 -
読みやすい文章を書くために読みたい1冊。
あなたの文章は読みにくい、わかりにくいと言われたときはぜひこの本を読んでほしい。
なぜ読みにくいのか、わかりにくいかがこの本を読めばきっとわかるはず。
自分も最初は文章が読みにくい伝わらないということが幾度もあった。もう少し読みやすく書いてほしいと言われてもどのような文章が読みやすいのかもよくわからなかった。
テクニカルライティング系の本を何冊か読んで、何を意識して書けばいいのかがだんだんと理解できて始めて読みやすい文章がわかるようになった。
そのようなことがこの本には1冊にまとまっており最初に手に取るには適切であると思われるのでおすすめです。 -
入門書としては良いと感じた。特にメールについてのことは役に立ちます。できる限りピラミッドを作りたいと感じました。
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備忘録
・読み手のOPQをを意識した文章を書く。
→読み手が目指すありたい姿、それに対する現状、gapが何故生まれるか、それを解決する手段
・メールの場合は感謝に加えたpdf。
感謝の言葉を述べる、メインメッセージ、詳細、今後のアクション
・ピラミッド構造は帰納法、演繹法でまとめる。
→帰納法の場合はなぜならば、演繹法の場合は前提が本当に正しいかを確認して、論理構造を確かめる
・しりてがは使用しない。しりてがではロジカルな接続ができない
→しりてが言葉はロジカル接続詞に置き換える
・ピラミッド構造のパターンを意識
→状況のwhy、方法のwhy、行動のhow、主題に対するhow、howに対するwhyの三段論法 -
文章力強化の教材として、会社の先輩から紹介され読む。「これはすでに知っているし、できている事」と自分では思っていたけれど、そうではなかったと、ようやく分かり始めた。
自分の作る文章を客観的に見ると、ここに書かれている注意すべき事がことごとくできていない。「知っている」のと、「できるようになる」事は、全く違う次元なのだと理解できた。(読んだだけでは分からなかったが、その先輩からの指摘ポイントを聞いて、自分のいけてなさを痛感した。
これから実践する上で、何度も読み返して確認したい教科書。 -
『感想』
〇相手に提案することは、相手の立場で何が知りたいかを考えること。
〇相手に伝える答えを先に示し、その理由を相手が何とでも解釈できる言葉ではなく、はっきりとした言葉で述べる。これがいいとはわかっているけれど、つい反応が怖くて濁しちゃうんだよな。
〇学んだことを下に書いてみたが、これは言葉だけでは理解しずらい。本を読めば例を挙げてわかりやすく解説してある。
『フレーズ』
・OPQ分析(p.26)
O:Objective(望ましい状況)
読み手が考えている達成すべき目標や改善後の姿
P:Problem(問題、すなわち現状とObjectiveとのギャップ)
読み手にとっての問題
Q:Question(読み手の疑問)
問題Pに直面した読み手が、その解決に向けて自然に抱くだろう疑問
A:Answer(文書の主メッセージ)
Qに忠実に答える
・ようやくメッセージを文章にするときの「4つの鉄則」(p.58)
①名詞表現、体言止めは使用禁止
②「あいまい言葉」は使用禁止
③メッセージはただ1つの文章で表現する
④「しりてが」接続詞(英語でいうand)は使用禁止
・感謝の言葉にPDF(p.139)
感謝の言葉
P:Purpose Statement(主メッセージ部分)
D:Detail(詳細)
F:Follow-Through(今後のアクション) -
社会人になってすぐ買って、読まずに本棚で眠っていた本。
この本の考え方のピラミッドを理解すれば論理的に考えられるようになり報告書も分かりやすく書けるようになる。
社会人なら知らずにやっている人も多いと思うが、考えたことがごちゃついてしまう人には一読することをおすすめする。 -
本家の『考える技術・書く技術』は、翻訳がイマイチで頭に入ってこないところがあった。一方、本書は同書のエッセンスが
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入門書としてお勧めです。その理由は以下の三点です。
・考える技術書く技術と比べ、日本語が分かりやすい点
・練習問題と解説の内容が非常に明快な点
・分量がそれほど多くない点
先にこの入門書から学び始めることをお勧めします。