一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478061466

感想・レビュー・書評

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  • 一流の育て方―ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる2016/2/19 著:ミセス・パンプキン、 ムーギー・キム

    リーダーシップあふれる一流のビジネスパーソンと、単に勉強ができるだけの二流エリートたちのこの差はどこから来るのだろうか。
    IQや通っている学校のクオリティ及び入社後のトレーニングに差がないことを考えれば、その差は幼少期からの教育環境、各家庭での教育に起因するのではと考えた。

    本書では、子どもの多様性を鑑み、育児の一般解を証明して万人を説得することを目的としていない。多くの優秀な人々がその親に感謝する「優れた教育方針の最大公約数」を紹介しつつも、最後は親自身と子どもの個性・家庭環境を踏まえた、個別の判断を重視している。

    そんな親の教科書は以下の7章により構成されている。
    ①主体性を最大限に伸ばす
    ②視野を広げ、転職に導く
    ③やり抜く力「グリッド」を育む
    ④一流のコミュニケーション能力を磨く
    ⑤これで自分から勉強するようになる
    ⑥勉強以外の勉強をさせる
    ⑦無償の愛情を感じさせる

    親心としてやはり自分の子どもは将来お金に困ることなく、健康で幸せに暮らしてほしい。そう思いながら子どもの頭を撫でながら寝顔をじ~と見ている。何からどう手をつけたらよいのやら。

    そんなぼんやりとした途方もない悩みを解決するにはやはり本に頼るしかない。もちろんこれからの環境の変化や今の環境、そして子ども自身の特性等によりそのまま本書を活かすことは難しいものの、考え方や共通して参考にすべきことは多くある。

    時代の変化が激しいのはこれからも続きそのスピードも加速する一方であることはわかる。そのためにも子どものためにできることはしてやりたい。
    悩み不安はゼロになるわけではないものの、共感からその不安はやわらいだ。ゆっくり焦らずしかし、しっかりと取り組んでやりたい。

  • 自分がどう育てられてきたか(親に感謝していること、もっとこうしてほしかったこと)の振り返りと、自分の子どもをどう育てるか、を考える機会になった。

    <親に感謝していること>
    ・一芸に秀でるように、ある小さな特定の領域を伸ばして自信を育むように導いてくれた。
    ・子どもの個性はともかくとして、とにかく自立できるようにひとりで自活し、路頭に迷うことのないように育てる、という信念をもって育ててくれた。
    ・学習環境を整え、読書の習慣を自然と身につけ、外国語の習得を重視し、適切な金銭感覚を身につけさせてくれた。
    ・夫婦仲が非常によく、家庭は愛情にあふれ、無償の愛を注いでくれた。

    <もっとこうしてほしかった>
    ・習い事も塾もほぼ全て親が決めていた。私はそれに反抗することもなく素直に従ったのでたまたま適性が合っていたのかもしれないが、おかげで私は受動的な指示待ち人間に育ちあがった。私の短所は決断力・主体性がないこと、全て親が決断し、自分で決断してこなかった結果なのかもしれない。
    ・少しでも他人に迷惑をかけるとこっぴどく叱られた。他人に迷惑をかけてはならない、ということを過度に強調され、その結果、私は遠慮がちで控えめな女子に育ちあがった。その性格は一部の男子に受けが良く、一時期びっくりするくらいモテたが、長い人生で周囲と人間関係を築く上でプラスだったとは言い難い。

    <自分の子どもはこう育てる>
    ・勉強への動機づけとして、私の親は「自立するため」という視点しかなかった。とにかく自分で働いて、誰かに頼ることなく生きていくようにと。それは確かに大切なことで感謝もしているが、自分の子どもはそれに加えて、視野を広げ、勝てる分野で才能を伸ばしてあげたい。
    ・将来、経済的に困らないように子どもは勉強しなければならないと親は考えていて、子どもの私もそれに素直に従い、そのことだけを動機に勉強をしてきた。しかし、自分の子どもには、勉強の本当の楽しさを教えてあげたい。疑問が解けることのオモシロさ、とか、知ることの楽しさとか。
    ・とてもめぐまれているはずなのに、どうしても不平不満が浮かんでくる。周囲に「ありがとう」とことあるごとに声に出して伝えることはするが、小さな喜びや楽しみを見出して日々を楽しむ、という傾向にはないと思う。(感謝する心はどう育まれるのか、なぜ人間は不平不満を抱くのか、そういう心のメカニズムを別の機会に深堀たいと思っている。)我が子には不平不満を抱くのではなく、日々に感謝しながら生きられるように導いてあげたい。

  • 育て方のhowto本。学力ある人は非認知的能力も高いんだなと実感。

    親の姿を見て子供は育つっていうのは明らかで、子育てをしっかりしたいのならまず自分の身の振り方を考えていくことが大切。

    子供に押し付けることをせずに、まず自分が学んでいこうって姿勢を見せていけば立派に育ちますよってことかな。

  • 『無償の愛』で育てる
    分かってはいるけど忘れがちな
    ことだと思うとともに

    自分は一流ではないですが
    自分の親からは無償の愛で
    包まれていたなと感じさせられました。

    我が子にも同じように
    愛情たっぷり接していきたいと思います。

    1番心に響いた言葉は
    『人に迷惑をかけるな ではなく人の役にたて』
    ですかね。

    素晴らしい本でした。
    ありがとうございました。

  • 参考になった
    親の重要性を考えさせられる

  • 子供を育てることは、親が自分自身を育てることなのだと思う。子は親をみて真似るので、常に真剣に前向きに、主体性をもって、人を思いやり、自分を律する姿を見せれば、子供は見て学ぶ。そうして、育った我が子を無償の愛で包み続けることが親というもの。

  • 2回目読了(読んだことあったのを忘れてた)。
    一流大学から一流企業に入った200人が、親の教育の良かった点、悪かった点を自由記入したものを解説。子供目線で親の教育をどう感じたかが分かり興味深い。
    情緒面の成長より勉強面に重点が置かれている感じはするが、参考になる点も幾つか。
    (★は課題)

    1.自由に決めさせる
    ・自由を与え、自分を探させる
    ・子供に目標を設定させよう
    ・進路に関し、子供の意思を尊重せよ

    2.助けすぎずサポートする
    ・自主性は尊重しても、アドバイスは十分与える
    ・選択肢を示し、最終選択は子供に任せよ
    ・過保護に育てない

    3.自分らしさを育む
    ・個性を尊重する
    ★「人に迷惑をかけるな」より「役に立て」
    ・小さいことから自信をつけさせる

    4.視野を広げる
    ・視野を広げ、知的好奇心を刺激する
    ・読書で知見を広め、学習習慣を身につけさせる
    ・「好きな本」で読書を習慣化させる
    ・世界に視野を広げる

    5.天職への道をひらく
    ・「自分から興味を持ったこと」を応援する
    ・才能の種を見つけて「原石」を磨く

    6.モチベーションを高める
    ・モチベーションを上げる秘訣は「挑戦させる」こと
    ・子どもの応援団になる
    ★子どもに期待を伝える

    7.真剣に最後まで続けさせる
    ・「本気」を確かめて投資する
    ・真剣にならなければ叱る
    ・途中で簡単にやめさせない
    ・「失敗を乗り越える強さ」を身につけさせる

    8.コミュニケーションに慣れさせる
    ・「社交の場」に参加させる
    ・「書く習慣」を身につけさせる
    ・外国語教育は、幼少期から慣れさせる
    ★小さい頃から「何でも話せる相手」になる

    9.異なる視点・価値観・感情を理解させる
    ★子どもと積極的に議論せよ
    ・親の「価値観」を押し付けない
    ★感情的にならず、理由をしっかりと伝えて叱る

    10.心を通わせる習慣を身につけさせる
    ・感謝することの大切さを伝える
    ・相手の立場に立って考える癖をつけさせる
    ・動物を通じて思いやりの心を育む

    11.「習慣づけ」をする
    ・勉強を強制しない
    ・幼少期に「学習習慣」を贈る
    ・楽しく思考力を伸ばす

    12.「勉強への動機づけ」をする
    ・勉強の「メリット」を伝える
    ・教育環境で子どもは決まる
    ・勉強での「競争意識」を育む
    ・「報酬」を与えて勉強させてもいい

    13.「勉強観」を育む
    ・結果もプロセスも大事
    ・大学進学はすべきか?→早くから目標が定まっていれば不要な場合も。そうでなければ進学した方が選択肢の幅が広がる
    ・勉強至上主義で育てない

    14.自制心・思いやり・教養をしつける
    ・自制心と他者への配慮をしつける
    ・まっとうな金銭感覚を身につけさせる
    ・教養と感受性を身につけさせる

    15.親の振る舞いで導く
    ・厳しさと愛情のバランス
    ・親の会話が、子どもの人間性をかたちづくる
    ★子どもは親の真似をする

    16.おおらかな環境で子供を伸ばす
    ・プラス思考で、明るくおおらかに育てる
    ★父母間での「けなしあい」は絶対にダメ
    ・他の子どもと比べない
    ・努力を褒める

    17.無償の愛情で子どもを守る
    ・子どもの非行には執念で向き合う
    ・信頼で子どもを包む
    ・無償の愛を注ぐ

  • 自由を与え、選択をさせることで主体性を育む。コミットメントを求める
    但しアドバイスや選択肢の提示は行う、視野を広げるのを手伝う
    場を経験させ、コミュニケーション能力を育む。何でも話し、議論する
    勉強は強制するのではなく、習慣づけを行う。知的探究心を芽生えさせる
    しつけや親の背中を見せる
    無償の愛情を注ぐ

  • 4人の子育ての実体験と、アンケートをもとに考察した子育て、リーダーシップを発揮するためのハウツー本。
    最後は、著者の子供への無償の愛情を感じさせられ、著者も書いている通り、決して平坦な道のりだけではなかった子育てを反省も込めてまとめられている。色々大変だっただろうなぁと感じたものの、ここまで考えて子供に尽してきた姿に、畏敬の念を感じた。
    私自身出来ていないことばかりだが、色々気をつけたいと感じた。また、仕事上のリーダーシップも通ずる。まずは、子供達に寄り添い続け、子供達が主体的にできるようにしたい。

  • 著者の経験を基にした教育How to本です。
    著者は3人の子供がいて、3人とも進路は違えど立派に自立している様子。
    子育て全体的な子供との距離感、勉強への関与の仕方、習い事にするに当たっての親の役割等、幅広く自身の経験を踏まえながら分かりやすく書かれていると思いました。
    ただ、自分の中で違和感というか、少し腑に落ちなかったのが、本書全体を通してのアドバイス、というか内容全てがお金がある前提なんですよね。
    ある程度自由にお金があって、そして子供への投資もある程度できるという前提にたっています。
    なので、子育ての真の本質までは少し辿り着いていないというか、誰にも当てはめられるアドバイスにはなっていない点は少し残念でした。
    全体を通して、有名大学生のアンケートも出てくるのですが、内容をみるとどれも裕福な家庭であることが分かるので、そこも少し偏りを感じました。
    もちろん一流(一流の定義もなんなのかという話ではありますが)を育てるにはある程度お金が必要。という現実はあるわけですが、お金がそこまでない人にとっても役に立つ内容であればなお良かったかなと思いました。
    取り入れられるところは取り入れて、子供がとにかく元気に楽しい人生を送れるように親としては頑張っていきたいと思います。

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著者プロフィール

ミセス・パンプキン
『一流の育て方』著者
立命館大学法学部卒業。家庭問題、人間関係、人生相談の専門家として、国内最大級の経済メディア「東洋経済オンライン」で長年にわたり人気コラムを連載し、6年間で7300万PVを突破。4人の子どもはそれぞれプライベートエクイティ・プロフェッショナル、ニューヨーク州弁護士やロンドン勤務の公認会計士、北米名門大学教員など、グローバルに活躍するプロフェッショナルに成長。
「20年後、子どもに感謝される育児法」をコンセプトにした、ムーギー・キム氏との共著『一流の育て方』(ダイヤモンド社)は20万部を突破し、5カ国語で翻訳され、大ベストセラーとなった。「育児」「家族関係」「人間関係の改善法」をテーマに、講演・執筆多数。
https://www.pumpkinsalon.com/

「2018年 『あらゆる悩み・不満・ストレスが消える!最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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