母さんのコロッケ ~懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語~

著者 :
  • 大和書房
3.87
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本棚登録 : 578
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479793298

感想・レビュー・書評

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  • 喜多川泰さんの本は本当にどれも素晴らしい。この本には、命が繋がれて今の自分があること、今の時代に生きる理由や使命感などが穏やかなストーリーの中に明確に描かれている。

  • 親がどのような人生を送ってきたか。ぜんぜん知らないという事に気づかされました。
    って事は、自分の子供も私が何を考えているかを知らないわけだ。まあ、そんなもんだよね。

    和服姿の店員がいるコンビニがあったらいいなあ。

  • 今を生きることに大切なことは何か考えさせられる作品です。
    アジア諸国では、両親を先祖を大切にする国が多い中、日本は違った方向に進んでいると思います。
    本人たちも、親たちも両方悪いのではないでしょうか。
    ぜひ、経済の豊かさではなく、ブータンを見習って心の豊かさを目指してはいかがでしょうか。
    人と比べてはいけない、そして自分の幸せを見つけることを教えていただいた気がします。

  • ダーリンの朗読にて読了。
    私とほぼ同世代の主人公。その祖父母の時代、父母の時代を主人公は不思議な夢で辿る。明日のことさえわからない戦時中を辛くも生き抜いた祖父たちの子供に懸ける思いが胸に迫る。かの時代に比べたら大震災なんてまだ・・・。この時期、なぜこの本なのか、最後まで読むと著者の思いがしっかり伝わってくる。

  • 私は子どもだった頃、一つ目の使命を果たせたのだろうか? 私の両親は私が生まれたことで生きる意味を見つけ出したり、生きる勇気を持ったりしてくれたのだろうか? 父や母が私の存在によって自分がこの世に存在する意味に気づくことなどあったのだろうか?
    そして今。私には私の次の使命を気づかせてくれる子どもがいない。伝えてくれる命、つなぐ命がいない。
    この本を読み、今この歳になってあらためてどうしようもない寂寥感をおぼえた。

  • いっきに読んでしまいました。

    "自分の人生は、自分以外のものに生かされてきた歴史だ"
    ということに、真正面から気づかされました。

    喜多川さんの本はいつも違った角度から考えをわかりやすく示し、
    自分のためにも、人のためにも役に立つ考えを教えてくれます。

    次回作も楽しみです。

  • 今を懸命に生きること、この国を大事にすること、先祖があっての自分であること、考えさせられる内容でした。

  • 再就職活動等があるので一気に読めませんでしたが、本当に素晴らしい一冊でした。どのようにしていけば前へ進めるのか・・・今までもかなり必死にやってきたつもりでしたが、戦争等の出来事を考えてみるとまだまだ詰めが甘い部分もあったような気がします。そして、次の世代に素敵な未来にしていきたいと思える作品でした。また、喜多川泰さんの本は毎回、面白い内容なので、次回にも期待しております。

  • 泣ける!
    自分のことをふりかえり、
    今あることに感謝できる物語。

  • 自分まで命が生まれる前の、過去の人たちの想いを知ること、考える事の大切さ。未来を心配するより、今を楽しみ、今、人の役に立つことで、よりよい未来を残していく。

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著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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