- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480025777
感想・レビュー・書評
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優しさと自信の平和な結合、それだけが女性の魅力なのに…
( 素晴らしい言い回しだぁ!)
45歳の恋愛は、お金と性欲しかない…
(皮肉に聞こえるのだが。自分に対する?人生に対する?)
↑この2箇所が記憶に残りました。(読み返してないから文章がいいかげんかも。)
三島由紀夫は45歳で亡くなっているので、登場人物の年齢設定や目線を通して、彼の心を覗いた気になったりもする。‘若さ’の 後味が良いな…と感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お気に入りの一冊!何度、読み返しても面白いわ〜全て手紙形式で書かれている。現代だとメールのやり取りが主流で、最近はチャットのようなツールが増えて、他人との交流が迅速になったが、手紙を送り返事を貰うまでの時差が、その人の事を考え続けてるって事じゃないかな?
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「手紙」のやりとりで進行する小説。少し癖のある、レトロな時代を感じさせる洒落た表現に、どっぷりハマってしまう。非常に読みやすい。
皮肉さたっぷりのいじわるな言葉にも、どこか愛嬌がある、三島由紀夫氏のお茶目な文面に、思わずクスッとなってしまう。
どの登場人物も憎めない、かわいらしいこと!
これほど人物のイメージが頭に浮かび上がる小説はないであろう。
たまにはメールではなく、小粋な「手紙」で想いを伝えるのも素敵かも。手書きの文字にはやはりなんとも言えない愛嬌があるから。 -
三島さんは面白いです。
登場人物達、みんな悪が強くて笑えました。 -
登場人物の持つ個性が魅力的だった。
三島由紀夫らしい世相観がところどころに散りばめられていて面白かった。 -
これが三島由紀夫なの?と感じずにはいられないほどライトでユーモアたっぷり、往復書簡集のような小説です。この形式をとったというアイデアも秀逸ですが、そんな変化球でも、捕手を1ミリも動かさずにそのミットの中へと収める投手のように、彼は完璧に作品を完成させています。
この作品は三島由紀夫の作品の中では最も読みやすい部類に入るだけでなく、その洗練された機知と教養の魅力を堪能できるので、三島由紀夫入門にうってつけです。数冊読んだことのある私は、彼の作品の中でしつこいくらいに出てくる心理描写の、おしゃれな着こなし方を垣間見たような気がして、とても楽しんで読みました。 -
女性週刊誌への連載という点からして、私が持つ、偏った三島由紀夫像を躊躇なく粉砕してくれた傑作。
勿論、誰もがこのような機知に富んだ、素晴らしい手紙のやり取りしていたわけではないかもしれない。
ただ、携帯電話もメールも無かった時代、自分の気持ちを素直に伝える手段として、このような高尚な手段しかなかったのかと思うと、軽いカルチャーショックを受ける。
メール全盛な今日、相手を想い、推敲を繰り返し、『レターを書きしたためる』などといった行為を、いったい自分は後何回行う機会があるのだろう?と考えると感慨深い。
いつでも簡単に、相手と繋がってしまえ過ぎる今日だからこそ、読みたい一冊。 -
三島由紀夫は随分前に読んだ金閣寺以来だが、この作品は軽やかで、ウィットに富んでいて好感が持てた。人となりをとやかくいうほど良く調べたこともないくせに、金閣寺が好きになれず、どうも半分食わず嫌いであったが、なかなかどうして、文章を書かせたらやっぱりうまい。(自分が危険なファシストと呼ばれていることをもじってみたり、意外に頭は柔らかい)。
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お洒落すぎて こんなのを読んでる自分に酔っちゃう。
ネーミングなんてどこから出てくるのー
昭和時代にドラマ化したらしいけれども、
これは手紙の文章とやりとりが面白いのではないの?と感じた。
たしかに 実写化された皆さんはすごく見たいが・・・
どういうドラマだったのかなあ。
丸トラ一のピエロ感が好きです。 -
初三島作品。
やわらかく楽しむことが出来た。