- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480067357
感想・レビュー・書評
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被告人本人よりも元夫やその家族、実親のサポートのなさ。また、子育てを被告人に押しつけるような証言に嫌悪感を覚えた。
元夫も養育費は払っていない(後で渡そうと貯めていた)、子どもたちにも会わないなど。気にかけていたような発言をしていたが、発言に行動が伴っていない。
実父にしても中学から問題行動を起こしていた被告人が、どうやって母子だけで生活ができると考えたのか理解に苦しむ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685748 -
内容は薄いし、著者の勉強不足、取材不足を感じるが事件の内容をまとめて知りたい方にはちょうど良いと思う。
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判決文を読むとただただ最低な親だと思ってしまうけれども、本書を読み周囲のサポートがないことや生まれ育った家庭環境などが合わさって引き起こされた事態なのだと認識できた。
どんな環境に置かれていても罪なき子を殺してしまうことは当然あってはならないが、この母親1人が責任を負わされていることに違和感が残った。 -
一時期大きく報じられた標記事件に迫ったルポという体なのですが、加害者本人と信頼関係が構築できなかったのか、面会が途中で絶えています。
代わりに周辺に取材をしているのですが、事件の原因を加害者自身ではなく周囲に求める取材姿勢が貫かれており、一方的で浅い分析に留まっています。
読んだ後に、見識が深まったという認識は得られませんでした。 -
逃げることが癖になっている。
思考は停止して、現実に誠実に向き合えない。
嘘をつき、見栄を張る。
それは、自分にもうそをつくことだ。
これが病気なのか?
ただの愚かさではないのか?
もちろん、育った環境は悪い。
父親も、愛情をかけたつもりになっているだけ。
母親も、ろくでもない。
それでも、結婚して幸せだった状態を壊したのは、本人だ。
みんな、ささやかな幸せを、必死で守って生活しているのだ。
大切なものを守るために、己を律して、生活を正して、気をつけて生きているのだ。
嘘つきは泥棒の始まり。
この言葉は、本当だと思う。
自分には甘いけれど、周りを大切にすることはできない。
差し伸べられた手を、恩を、あだで返す。
はっきり言って、早苗さんのような人とは関わりたくない。
だから、離婚した時も、誰もが彼女に背中を向けたのだろう。
誰もが、彼女とは関わりたくなかったのだろう。
私は当然だと思う。
嘘をつき、周りを傷つけ、借金をし、不倫をし、自分はすぐに逃げ出して、コミュニケーションもとれない。
そんな人の世話なんて、したくない。
可愛そうな環境で育った。
人間として不安定で、未熟で、安心の欠けたまま大人になってしまった。
良き母親のモデルを知らないまま、子供を産んでしまった。
だから、犯罪を犯すのは、仕方がない。
のか??
私はこういった弱者に厳しいのかもしれない。
それでも、身近に早苗さんのような人がいたら、私は避けると思う。
関わりたくない。
彼女には他に選択肢がなかったかのような書き方だけれど、違うと思う。
子供のいる部屋に足を向けるポイントは、きっといっぱいあったはずなのだ。
せめて、毎日、パンだけでもあたえてやっていれば。
そう思うのは、やはり、早苗さんに寄り添う気になれないから、だろうな。 -
4.5
熱心な取材に基づき、母の背景から原因を探っていった本書。母の生い立ちや周りの者たちのことなど、よく書かれていると思う。
母とは一度の面接だけ、元夫からは取材を得られなかった分、母の友人や母方祖父母、当時の勤務先の店長、マンション住民などから細かく聞き出して姿を描き出せていたと思う。
とても興味深い一冊。
簡単に「母」を降りられるように、そして子育てを母に押し付けてない世の中になるように願うばかり。 -
事件当時、ちょうど同じ年の子供達が自分の家にもいたので、暫くすごくショックを受けたのを覚えています。今一度、気持ちの整理をと思い手にとって見ましたが、やはり母親の気持ちは理解しかねます。