何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書)

制作 : 桐光学園  ちくまプリマー新書編集部 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 1147
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689313

感想・レビュー・書評

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  • このテーマは大人でもなかなか答えが出しづらいのではないか

    話の内容はとてもわかりやすい
    このテーマ高校生では遅いと思う
    考えることはとても大切で必要だ

    あきらめないこと

  • 中学生から高校生向けに書かれてはいるが、私にとっても、非常に有意義な内容であった。外山滋比古さんは相当現在の状況に憤りを感じていらっしゃるようだ。私にも、こんな仕事をしていながら、最近の中高生は勉強させられ過ぎ(自分で好んで勉強するのは問題ないけれど)という思いがあった。だから、この気持ちはよく分かる。勉強の仕方という意味では、脳科学の見地に立って論じられている茂木健一郎さんの話が一番わかりやすいし、実践もしやすい。世の中の分析としてはもっとも納得がいき、子どもたちにも伝えていきたいと思ったのは鷲田清一さんの話だった。日本的な生物学的な話を本川達雄さんがしている。伊勢神宮の意味するところは何か。ちょっと不満は、今福龍太さんが紹介していた本がおもしろそうで、購入しようと思って大きな書店にも行ったのに、どれもこれも品切れ。そこは編集者に何とかしておいてほしかった。

  • 中学生からの大学講義のシリーズ第1巻。
    7人の著名人によるメッセージでそれぞれ私のように中高年を迎えたものにも心に響いた。
    若い人には是非読んでほしい。

  • 私は昔から視野が狭く、自分の殻に篭りがちだった。だからこそこの本から“学ぶ”とはどういうことなのか、知りたいと思った。そういう問いを持って読み進めると自分の腑に落ちる部分にすんなりと入っていった。人によって感性は異なるが、少しでも学ぶことに疑問を持っている人は読んでみてもいいと思う。
    また私は高校生のときにこの本を読んだが、私の考えるレベルに合っていたと思う。中学生のときなら挫折していただろう。年齢問わず読んでみて欲しい。

  • 茂木健一郎氏の「若い人たちへの読書案内」で示されている本との接し方を、もう若くはないですが実践していきたいと思いました。

  • 外山滋比古
    文章が古くさい。おじいちゃんの話みたい。ふわふわしていて実態がない。

    前田英樹
    わかりやすい。おもしろかった。二宮金次郎についての本を読みたくなった。自分の軸となる古典作品にも出会ってみたい。

    今福龍太
    この本のタイトルと意図が、この人にどうも正しく伝わっていないような気がする。延々と自分語り。自分の過去の話ばかりしていてつまらない、興味もない。典型的な、鬱陶しくて嫌われるおじさんって感じ。眠くなるから途中で読むのをやめた。

    次の茂木健一郎氏の途中で、この本を読むのをやめた。全体的に説教臭い。中学生に向けた文章だから、ある程度はしょうがないと思うけど、私はこういう雰囲気が子供の頃からものすごく嫌いだったことを思い出した。
    何かを訴えるにあたり、わかりやすい例として、過去の偉人や有名人のエピソードを紹介する意図は勿論理解できる。だけど、私の受け取り方の問題だとは思うけど、どうしても、こういう人たちを目指しなさい、と言われているように感じてしまう。皆、赤レンジャーになれるように頑張りなさい、みたいな。そういうつもりで言ってないかもしれないけど、笑 私はひねくれているので、そのように読んでしまう。
    赤レンジャーになることが良い、かっこいい、目指すべきだ、という考えには反対で、青でも緑でも黄色でもピンクでも黒でもいいじゃない、と思う。それぞれの良さ、個性がある。それぞれにしかできないことがある。そして何より、さまざまな色があるからこそ、赤は赤でいられる、と思う。皆が赤だったら、世界はうまくいかない。イチローや中澤佑二は勿論すごい。立派だと思う。でも、そこを目指すだけが答えじゃない。イチローになれなくても、赤レンジャーになれなくても、自分の色に誇りを持ったら良いと思う。
    そういうことを、学生の頃、教師という立場の人から言って欲しかった。今はどうだかしらないけれど、少なくとも当時の私が通っていた学校は皆、赤レンジャーを目指しなさい、という教育だった。この本からも、というか茂木健一郎氏の文章からはそれをすごく強く感じて、気分が悪くなった。
    彼の分だけ読み飛ばしても良かったけど、この本を半分くらい読んでみて、全体的にあまり刺さる内容ではなかったので、読むのをやめた。

  • あまり面白く読めず…。

  • 「大事なのは知識じゃない。正解のない問いに直面したときに、考え続けるための知恵である。変化の激しい時代を生きる若い人たちへ、学びの達人たちが語る、心に響くメッセージ。」

    目次
    知ること、考えること(外山滋比古)
    独学する心(前田英樹)
    学問の殻を破る―世界に向けて自己を開放すること(今福龍太)
    脳の上手な使い方(茂木健一郎)
    生物学を学ぶ意味(本川達雄)
    学ぶことの根拠(小林康夫)
    「賢くある」ということ(鷲田清一)

    著者等紹介
    外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
    1923年生まれ。東京文理科大学英文学科卒業。『英語青年』編集を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学で教鞭を執る。お茶の水大学名誉教授。専攻の英文学のほか、エディターシップ、思考、日本語論、教育論などの分野で独創的な仕事を続けている

    前田英樹[マエダヒデキ]
    1951年大阪生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。現在、立教大学現代心理学部教授

    今福龍太[イマフクリュウタ]
    1955年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。82年より、メキシコ・キューバ・ブラジルにて人類学的調査に従事。札幌大学教授、サンパウロ大学日本文化研究所客員教授等を務め、現在は東京外国語大学大学院教授、奄美自由大学主宰

    茂木健一郎[モギケンイチロウ]
    1962年生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京工業大学大学院連携教授。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。「クオリア」をキーワードとして、心と脳の関係を探究している

    本川達雄[モトカワタツオ]
    1948年宮城県仙台市生まれ。東京大学理学部生物学科(動物学)卒業後、東京大学助手、琉球大学助教授などを経て、1991年東京工業大学教授、2014年より同学名誉教授。専門は生物学。棘皮動物(ナマコ、ウニ、ヒトデ、ウミユリ)の硬さの変わる結合組織の研究や、サイズの生物学を研究

  • 何十年にもわたって学んできた人たちが学ぶということをどういう風に考えているのか知れる本。

    学ぶことがおもしろいから人は学ぶのではないだろうか思った。学ぶことは、自分で何かを試して学ぶこともできるし、他人を見聞きして学ぶこともできるし、過去に遺された本を読んで学ぶこともできる。自分にあった学びを続けていけば、自ずとより広くものごとが見えるようになり、よりよく生きられるようになるのではないかと思う。

  • 中学生に向けた内容だが、大人が読んでも新たな発見がある。
    自分に合う考えもあれば合わない考えもあるだろうから、このように様々な先達の意見が短くまとめられているのは面白い。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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