何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書)
- 筑摩書房 (2015年1月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480689313
感想・レビュー・書評
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水曜社から出ている「13歳からの大学授業(桐光学園特別授業)」シリーズからのアンソロジー。
各章末に読書案内付きでそこは書き下ろしとのこと。
トップバッターの外山滋比古でいきなりガツンと来る。
わりととっつきやすいのは後半の茂木健一郎、本川達雄、鷲田清一あたり。
個人的におもしろかったのは前田英樹「独学する心」。
生徒向きの講演の内容を元にしていると思われ、わかりやすい語り口で、さすがにその道の第一線の人の話はどれもおもしろい。七人のうち全員に共感することはなくても、一人かニ人にでもはっとさせられれば、それは将来に向けてのかけがえのない宝ものになると思うから、たとえ最初の外山滋比古の話が耳が痛くて読むのがいやになってもそこで本を閉じないで、別の人の話を読んでみてほしい。(と、とりあえず小6長女に言いたい…)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学校から大学まで、どんどんと一貫や連携に力を入れてきている中、さて、では何のために私は「学ぶ」のだろうか?という疑問に至ることが出来れば、優秀だなぁと思う。
シリーズ1冊目。毎月、続刊が出るので楽しみ。
外山滋比古や鷲田清一、茂木健一郎などよくお世話になっている方々から、前田英樹•今福龍太•本川達雄•小林康夫などなど様々な視点から書かれており、中学生にはちょうど良い(やや歯応えあり)難易度だろう。
高齢者にとっての恋愛の持つ意味や、生物学からみた子供を産まないことに対する見解は、なかなかザクッと痛みもあって、なんというか、すごい。
言っていること自身は、もちろん軸からぶれないのだけど、それを如何に相手が分かるところまで考えていくかって大切なことだと思う。