- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488010010
感想・レビュー・書評
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行ったことのないアイスランドが少しだけ身近に感じる。
弱い者に手を上げるなんて、本当に許せない。
暴力のシーンは辛くて読めなかった。
でも単に暴力の出てくるエンタメ小説ではない。DVをとても憎む気持ちで書かれた本。
訳者のあとがきで、アイスランドは、霊能者がそんなに珍しくない。夢の話を同僚とする。というのが興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作の「湿地」といい、味わい深い。骨の正体が二転三転する辺り、読者の期待を小気味良く裏切る。その一方で終始続く妻への暴力。凄惨な描写ではあるけれど、妻を取り巻く子供達の変化や、暴力がもたらす結果が、哀しくそして丁寧に描かれている。
主人公の刑事のエピソードもいい。 -
壮絶なDV。読んでいて胸がつまりました。惹きつける展開になっていて、ページをめくる手が止まりませんでした。今作も面白かったです。
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ミステリーとして読むと、もっと早くに分かるはずの事実が、ご都合的に後出しになっていて、なんだかなあ、という感じ。
でも、家族の物語、暴力や孤独に囚われてしまった人々の物語、として読むと、とても面白かった。
うっかり「湿地」を読まずに、先にこちらを読んでしまったので、いずれ湿地も読みたいな、とは思う。 -
DVシーンが多い。孤独感がひしひし。
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地名なのか人名なのか、慣れないアイスランドの固有名詞にやっぱり苦労したけど、話しの内容とアイスランドという北の寒々しい国なんだろうなという自分の持つイメージが妙にピッタリしてるとヘンなところで感心してしまった。こういう問題を抱える家族は、それこそ洋の東西を問わず、またいつの時代でも存在するんだろうと思うと心が痛む。
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アイスランドの推理小説は珍しいが、スウェーデンと同じような家庭内暴力が描かれている。
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偶然発見された人骨から戦時中の暗い事件が現代に蘇る。レイキャビックが舞台であり、とっつきにくい人名や過去と現在が縦横無尽に交差して語られる形式に戸惑うが、真実が浮かび上がってくるにつれて見事に引き込まれる。
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なかなか