奇談蒐集家 (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
3.13
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本棚登録 : 234
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012298

感想・レビュー・書評

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  • 奇談を集めてる酔狂な金持ち、本当に奇談かどうか推理して判定するアームチェアディテクティブ。ただ、謎は解かれないままの方が良かった的な展開が多いのだけれど。最後のオチはなかなかインパクトあります。

  • 奇談を語ると報酬がもらえる、とのことで様々な人が体験した奇談を語るが、氷坂なる謎の人物に奇談ではないことを指摘される。
    との構成で物語りは進んでいくが、最後に奇談蒐集家と氷坂の目的が明らかになる。

    それぞれの奇談はおもしろく、長さも適当で惹きこまれた。
    が、ラストは何ともいえない。。。

  • 連載の読み切り短篇をひとつにまとめた作品のため、話の流れがどれも一緒。
    テイストも同じなので、続けて読むと若干飽きます。

    でも最後のふたつの流れは面白かった。

  • 奇談収集家と、奇談を提供して、報酬を得ようとやってくる男女達と、奇談だったはずの話を、あっという間に、現実的に解明してしまう助手との役割がはっきりしていて、1話1話が、きっちりと片付いてゆくことで、気持ちよく読める。文章の表現からかもし出される雰囲気も良い。

  • 2008.3

  • 幻想怪奇譚かと思いきや、鮮やかな謎解きにミステリに変貌するところが楽しくもあり、やや落胆してしまう気持ちもあり…。不器用な魔術師の話は、真相が明かされなければとてもいい話だったのに…(苦笑) 短編仕立てですが、すべての物語をまとめるラストが印象的でした。(2008.03.04読了)

  • 【求む奇談!】新聞の片隅に載った募集広告を目にして、「strawberry hill」
    を訪れた老若男女が披露する不思議な体験談――鏡の世界に住まう
    美しい姫君、パリの街角で出会った若き魔術師、邪眼の少年と猫とともに、
    夜の町を巡る冒険……

  • 一言であらわすと、安楽椅子探偵。
    奇談を聞いて、その内容の奇抜さによって報酬を支払う。
    でも、それってホントに奇談!?
    そう思っているのは本人だけ。じっくり考えてごらん?
    思い違いをしていたんじゃないの?
    と、奇談を次々と解決していくんだけど……でも、実は。
    短編が連なり、最終章への面白みを盛り上げていきます。
    あぁ、なるほど……そういうことか。

  • いつも大事なところで水を差す美人助手に、話し手も聞き手も、読んでいる私もドキドキしてしまった。

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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