- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488247089
作品紹介・あらすじ
女医の元を訪れたのは混乱しきった若い女。彼女は妊娠4ヶ月で、子供は夫の子ではないという……悪夢のような事件が導く驚愕の真相。本邦初訳。
感想・レビュー・書評
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人の弱味を利用し殺害事件を起こす。他人を巻き込み自分を犠牲者として罪から逃れようとする。最後まで誰が真犯人なのか判らない。
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なぜか「西村京太郎ミステリー2時間スペッシャル」という単語が頭に浮かぶ。
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マーガレット・ミラーの代表作の一つ『鉄の門』が新訳刊行されたので、積読だったこの本を読んでみました。
ミラーの作品の品切れ状態が続いていた中で、2014年に本邦初訳された作品なのですが、正直、この作品はイマイチでした。
主人公を始め、共感できる人物がほとんどいないことにも原因がありそうですが、とはいえ、物語の最終盤はさすがといった感じで、それまで★2つだった感想に星が1つ増えたのでした。 -
解説を読むと原題「Do evil in return」はまさにぴったりのタイトルなのが分かります。さて、報いを受けるのは誰なのか。
この作家さんの作品としてはあまり評価は高くないのではないかと思われます。犯人も結末も意外性はなく、もう一捻り期待していたのでちょっと残念。ただ心にやすりをかけられるようなヒリヒリした痛みがずっと続く感じや、言葉で人を傷つけるとしたらこれ以上のものはないだろうと思わせるような表現と状況設定はさすがです。ミステリの世界ではいくらでも同じようなことは起きているのに、この作品は読んでいて息がつまるようで、早くこの状況から脱したいと焦って読み進めてしまいました。なので結構読み落としがあるかもしれず、もう一度読み返したいのですが日常がある程度順調でないときつそうです。 -
医師シャーロットの診察室に夫ではない相手の子供を宿した若い女がやってきた。
彼女の頼みを断ったシャーロットは、やがて思いも掛けない事態に巻き込まれていく。
半世紀以上前に書かれた作品ではあるけれど、スピーディーでサスペンスフルな展開はいまでも十分通じる。
ページは多くないんだけど、軽い感じはしない。
なんとも巧いミステリ。
でも刑事はシャーロットを反対の意味で追いかけていた方が個人的には好みだわ。 -
この作者、名前は聞いたことあるような気がするけどたぶん読むのは初めて。古き良き時代のせいにしても悪党がどこかのんびりしていて緊迫感に欠ける。刑事がまた刑事でありえないくらい勝手気ままで自由というか。いくらなんでもこんな学生芝居みたいなのはありえないのでは。二転三転する結末は意外性という点では悪くないけれど、ひっくり返してみましたというだけでいまひとつ現実味に乏しい。このていどで心理小説なのかね。