読書の技法

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044698

感想・レビュー・書評

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  • (130127読了)元外務省主任分析官の佐藤優の読書法。読書へのアプローチとして、「熟読」「超速読」「普通の速読」の3つを提示。情報を自分の中にインプット、アウトプットできるようにすることに特化した、非常に利己的な読書法だと思った。(利己的な読書法は佐藤自身も自覚している)
    速読を2種類にわけたのhあ、そもそも「読むべき本か」という選別をするため。社会人には時間がない。読書についても必要とされる作業。ここでは、娯楽・余暇としての、読書は完全に姿を消す。確かに自分に必要な本かどうかという意識はあまりなく、買ったので読もうという意識で、ダラダラと読むことが多かったので、ここは非常に参考になった。
    しかし、この本で、もっとも大切な部分は、本から、どのような知識を引き出すかを、読む前に自分の中で目的化しておくことの大切さを指摘していることだと思う。
    「なぜこの本を手にとったのか」⇨「何を知ろうとしているのか」は、本に向き合う前に、しっかりと自覚しておくことは、とても大切だと改めて気づかされた。また、読書にかける時間も意識しておくことも重要だと感じた。

  • 読書法について参考になる記述はあまりなかったが、
    分野ごとに優れた参考図書(教科書・参考書)を挙げて、それらの効果的な使い方が具体的に書かれていたのはよかった。

  • 佐藤さんは、一生で読める本は限られているので、読むべき本か、読むだけ時間の無駄な本なのかを、見極めることが速読の目的だといっています。実際に熟読すべき本は多くても月に10冊ということでした。


    私も、速読で読む目的は、読むべき本の見極め、としたいと思います。


    話しは速読とそれて熟読についてですが、熟読すべき難解な本には基礎知識が必要で、高校の教科書と参考書を読むことが効果的だと言っています。私は、基礎力がないまま読んで、読んだ気になっている本が多いと思いますので、並行して教科書や参考書も読んでいかなければ、本当の知識は得られていないと思っています。


    話しは戻って、読むべき本の見極めについてよく考えると、自分自身の知識と理解の幅でしか見極めることができませんので、熟読すべき良書だが理解できない本を、読む前に見極めることは不可能なので、その理解に到達している方に推薦してもらうしかなく、自分がその理解に到達したときにそれが読むべき本かどうかがやっとわかると思います。難しいです。

  • 乱読100冊プロジェクト1冊目はコレ。

    既存にある速読の本とは一線を画す「佐藤優氏の本物の読書術」を惜しげも無く紹介している。

    特に現代人は基本的な知識が圧倒的に足りない人が多い。
    私もそれは痛切に感じる

    その部分を以下にして補うか?その方法に関しても高校の教科書を用いる方法を非常に詳細に記している。

    論理的に色々な事を考え外部に表明出来るよう今年は読書の年とする。

  • 今まで読んだ速読本の中ではNo.1。
    どんな本でも魔法のように読めるわけではないということ。
    速く読める本とそうでない本、早く読めるようになるまでの過程。
    速読の意味。
    考えさせられた。

  • 基礎的な知識を身につけるのに高校の参考書を推薦しており、早速試してみることにする。今まで読んできた読書法の本とは全然違っていて、とても面白い。

  • Kindle版を購入。1575円→1143円

    この本は想像以上に私をモチベートしてくれた。
    ただ単に、この本を読んで終わりではなく、ここ本から派生して学びたいこと、そして学び方がはっきり見えてくる。そんな本。

    私の場合は、理系の高校だったため知識の偏りが激しいことを改善したかったのだが、基礎知識を学び直す動機付けとその方針を与えてくれた。
    普段読んでいる本の他に、月3,4冊の熟読本を選びじっくりと身になる読書を行っていきたいと思う。

  • スイスイと読めるが、内容は非常に厚みがあります。
    筆者が書いている通り、読書の技法だけでなく、どのようにすれば体型的な知識を得られるのかを、論理的にかつ明確に書いている。

  • "知の怪物"と呼ばれる著者の読書法が紹介されている。佐藤優氏の著書は初めて読んだけれど、称号通りの博学にぶりには驚くばかり。単純なノウハウではなく、真の教養を身につける為の方法が書かれている

  • 読みやすいです。
    読書についてというよりも、勉強の方法について書かれた本。
    よって、一般の速読法のような効率を重視した内容ではありません。
    本を読んで得た知識を出来るだけ効率的に身に付けるのか、そのための読書法。具体的に書かれていて勉強になりました。
    勉強しなければ。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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