安藤忠雄仕事をつくる: 私の履歴書

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  • 日経BPM(日本経済新聞出版本部)
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532168162

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  • 安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書
    (和書)2013年05月14日 22:45
    安藤 忠雄 日本経済新聞出版社 2012年3月10日


    安藤忠雄さんの本は何冊か読んだことがあるけれどなんだか印象が変わったなと思いました。

    独学で建築を学び様々な企業の大物又はU2のボノとか世界の芸術家、建築家と交流し自分は育てられてきたとそういう自己の形成が書かれている。

    僕は最近、ノーム・チョムスキーやハワード・ジンなど読む機会があり、安藤さんの世界の見方が非常にプロパガンダ・モデルに沿ったものでその中での優等生であると彼は明け透けに語っている。

    日本という国を企業のトップが支えてきたという彼の意見に僕は失望感を覚えた。

    安藤のようなものに対抗するにはやっぱりこちらも相応の勉強が必要であることも認めなければならない。

    ハワード・ジン「民衆のアメリカ史」
    ノーム・チョムスキー他「マニュファチュアリング・コンセント」

    等 ご参考に

  • 学歴なんて関係ない、野心を持って自分で道を切り拓いていくことを強く主張していて勇気のもらえる本だった。
    独学で建築を勉強した話はただただ凄い。

    この本にはビジネスの話は出てこない。自分の好きな街に人に、決して妥協せずに貢献できるかを追い求める姿勢が書かれている。

    もう少し建築的な要素を説明している本があれば読みたいと思います。

  • コロナ禍で籠っているなら、と友人が貸してくれた本。
    直島の章に書かれていた言葉を読んで少しホッとした。
    “「経済は文化のしもべである」(ベネッセ 福武總一郎さん)〜人間が生きるために本当に必要な力を生み出すのは経済ではなく、芸術・文化なのだ。芸術こそが人生の道標となり、人々の心を豊かにする(安藤さん)”
    そして“建築とは、人間が集まって語り合う場をつくる行為にほかならない”という言葉も印象深い。

  • 「自信を持つなとは言わないが、建築も社会も理屈だけで割り切れるほど単純ではない。大学を出た後、厳しい現実を生き抜いて自分の仕事を貫くために必要なのは、何としてもあきらめない貪欲さだ」

  • 日本経済新聞の「私の履歴書」に2011年3月に連載された、建築家・安藤忠雄(1941年~)氏の半生記。
    安藤氏は、工業高校を卒業後、プロボクサーを経て、独学で建築士試験に合格した異色の経歴を持ち、1970~90年代に、コンクリート打ち放しと幾何学的なフォルムによる独自の表現で世界的な評価を確立した、日本の第3世代を代表する建築家である。(第3世代には、そのほかに伊藤豊雄氏、第4世代に隈研吾氏らが該当する)
    私は、建築については全くの門外漢でありながら、この連載・書籍をきっかけに現代建築の面白さを知り、2013年には、「瀬戸内国際芸術祭2013 」期間に、東京から瀬戸内海・直島まで行ってしまったのだが、瀬戸内海の青い海、澄み切った空に囲まれた、地中美術館(2004年開館)、ANDO MUSEUM(2013年開館)などは、やはり素晴らしいものだった。
    21世紀に入ってからは、隈研吾が「負ける建築」を唱え、更に、本書の「はじめに」で安藤氏も書いているように、日経新聞連載中の2011年3月11日に東日本大震災が発生し、現代建築の潮流が大きく転換したが、一世を風靡した安藤氏の建築の評価は不動と言えるだろう。
    本書は、芸術家(建築家も含まれるであろう)の伝記には欠かせない、作品の写真(カラー&白黒)も多数掲載されており、安藤忠雄を知るための最初の一冊として適したものと思う。
    (2012年4月了)

  • 7年程前とある学会でサイン会をされていた安藤氏をお見掛けし、思わず著書を購入してサインをいただいた。東日本大震災からまだ2年経っていない頃だったので、震災遺児の奨学金を募る活動でいらしていたのではないかと思う。恥ずかしながら今になってその時の著書を拝読した。

    日本を代表する有名な建築家なので以前からお名前は知っていたが、彼の経歴は所謂エリートとは違う。大学教育を受けず、全くの独学で建築を学んだかなり異色の経歴の建築家ということを初めて知った。大阪で生まれ育ち、今も大阪を拠点に世界を舞台にして仕事をされている。一言で、すごい人、物凄いエネルギーを持った方だなと感じた。努力すれば道は開けるのだと子供達にとっては希望になるし、また、大阪が誇る日本人として著書を読んで知っておくべき方だと思う。

    教育熱心な親ほど偏差値偏重になってしまいがちだが、人や夢中になれる事との出会いこそ大事なのだと著者の生き方から見えて来る。著者の教育に関する提言を心に刻んでおきたい。

    「この国が再び生き残るには技術革命より、経済より、何より自立した個人という人格を持つ人材の育成が急務である。」

    「真の人格を育てる教育にこそ劣化した人間と国家の再生がかかっている。」

  • 安藤忠雄の人間性にふれ、大阪人代表と言えるような、自由でたくましい生き方に共感させられる

  • すごい人。

  • 2019年8月14日 82冊目(8-5)
    性に合う

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著者プロフィール

建築家。1941年生まれ。独学で建築を学ぶ。1969年安藤忠雄建築研究所設立。1997年東京大学教授。2003年同名誉教授。2005年同特別栄誉教授。2010年文化勲章を受章。日本建築学会賞、アルヴァ・アアルト賞、日本芸術院賞、プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞、アメリカ建築家協会(AIA)ゴールドメダル、国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル、イサム・ノグチ賞など受賞多数。

「2022年 『安藤忠雄の建築5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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