- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532168162
感想・レビュー・書評
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日経新聞の「私の履歴書」をまとめたやつなので、各章が短くてすごく読みやすかった。
内容は、安藤さんの半生記的な感じ。
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1980以降に生まれた子供は、「日本が未来永劫繁栄していくもの」と勘違いした親に育てられた。
「美しい風景」「美しい建物」「美しい女性」「美しい数式」に対して「美しい」と感じる感情ってどれも同じなのだろうか。「美しい」という言葉が便利すぎる気がする。 -
これで奮い立たなかったら日本人じゃないのでは⁇
テレビで拝見した人柄同様の熱意が伝わる本でした‼(o^^o) -
すごい人だな、独学なんて。
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時代や人に愛されるとともに、自らの能力で駆け上がった稀有な人物画とともにありふれた人間らしさを感じられる履歴書であった。建築をみる楽しみに目覚めてしまったかもしれない。
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自分とは畑違いの人でも、逆にそういう人たちのこれまでの人生や、仕事に対する意識等を知るのがすごく好きです。当たり前だけど、自分に甘く、意外にできていない、好きなことややりたいこと(=仕事)をやるために、とにかくやれることを全部、がむしゃらになってやる、ってこと、この歳でももう一度見直すべきなのかもしれません。
「仕事は判断力と実行力が全てだ」 -
東日本大震災以降,様々な立場の人が,それぞれの得意分野で復興に対して表現し応援してきましたが,安藤氏も自分に何ができるかということを模索してきた一人ではないかと思います。それは,災害に対してのシェルター付き住戸や集団として住む都市計画的なものではなく,教育であってあり,人生感であったりと日本人として国家の未来に向けた模索とも言えるのではないかと思います。
安藤氏は,「現在どん底の日本社会の再生のカギは,子供たちの野生をいかにして取り戻せるかにかかっているだろう。」と言います。人としての本能や欲求や恐怖をもつことにより人は強くなるとし,野生に知性が備われば真の人格が生まれると言います。
自立した個人をつくることにより日本人の国民性の回復を願い,その教育にこそ国家の再生があると説いています。
自らの体験を踏まえ,仕事はあるものではなく,つくるものだという信念もと,日本復興への足がかりを提言する内容となっています。 -
2130307読了
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相変わらずの力強いメッセージ。
オリンピック開催に否定的な私も、安藤さんだったら東京に美しくメスを入れてくれるだろうと思わせる説得力がある。 -
私の履歴書の書籍化だが写真もふんだんに有る。光の教会は見てみたい。
迫力の有るおっちゃんやなあと言うイメージだったが若い頃の写真を見ても目つきが変わらない。
独学で建築を学んだが本や通信教育と共に建築を見て歩き歩きながら考える。
一般人の海外旅行が解禁になった翌年の1965年には7ヶ月のヨーロッパの旅に出ている。持ち出せるのが500ドル、ハバロフスクからシベリア鉄道の旅で最初についたフィンランドでは白夜の中体力の限り歩き続けた。
連載は2011年3月だったが加筆したとの事で多分震災からの復興への部分だと思う。
神戸の復興や東京、大阪の活性化などにも触れていて、最後は教育につなげている。
画一的な教育ではなく知性に野性を身につけた自立した個人を作る教育が必要と訴えている。
1980年以降に生まれた若者はダメだと手厳しいが実際に批判しているのはその子供を躾けなかった親だ。