そういうものだろ、仕事っていうのは

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532171049

感想・レビュー・書評

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  • 津村さんの『職場の作法』は既読、野中さんの短編はテーマとずれている感がありましたが、残り4編は面白かった。重松さん『ホームにて、蕎麦』テーマに沿っていて、家族の問題まで盛り込んだお手本のような短編で、温かいお蕎麦を食べた後のような読後感。石田さん『ハート・オブ・ゴールド』沖縄のドミトリーでの話は、意外性もあり良かった。大崎さん『バルセロナの窓』は働くことの意味について、腑に落ちる部分があった。盛田さんの、うつ病によりゲシュタルト崩壊した銀行員の話は身につまされるものがあったけど、終わり方が中途半端な印象でした。

  • タイトル通りに

    仕事って

    それぞれにそれぞれの物語があり

    大変さもありなんだよなー

    と思った


    野中柊さんの作品が読みたくて手に取ったケド、他の作品も良かった★

  • 重松清さんの、休む元気という言葉に目から鱗を落とし

    石田依良さんの、社会的な富と、金を持っている貧乏人という言葉に考えさせられ
    (しかし、耳からよだれが出るなんて、なんとおなかがすく表現だ)

    津村喜久子さんの、田上さんの心構えに気をひきしめられました

    しかし津村さんの話、どこかにも収録されてた気がするけど、思い出せない。。

  • 「仕事」をテーマに様々な作家が書いた短編集。

    この小説で野中柊さんを知りました。
    この人の話面白いねー。年の離れた父親違いの姉二人に初めて恋愛相談する話。

    私は姉妹がいないので良く分からないのですが、女兄弟っていいなーって思いました。実際にいたら喧嘩ばかりしそうですけどね。

    字が大きくてすぐに読み終えちゃいます。
    気負わずにどうぞ。

  • 『仕事』に関するアンソロジー。
    各作家さんの作風の違いが面白く、1冊でたっぷり楽しめました。

    『ハート・オブ・ゴールド』に、大好きな映画『めがね』を思い出しました。
    漂う雰囲気が好きな小説でした。

    初めましての津村記久子さん。『職場の作法』に妙にツボってしまいました。
    本編があるみたいなので、是非読んでみたいと思います。

  • 6編の作品。
    それそぞれの著者の仕事がらみの話だが、
    まぁ仕事していればいろいろあるし、読んだことのない著者もいて、読んでみて良かった。

  • 重松清さんの蕎麦のお話が、1番優しく厳しく暖かく「はたらく」ことを教えてくれた気がします。

  • 仕事に関するエッセイ集かと思いきや、なんと小説の短編集。

    重松清の「ホームにて、蕎麦」がたまらなく良い。大切な人のために身を粉にして働くではなく、大切な人のために仕事を休む勇気を説く。
    石田衣良の「ハートオブゴールド」も良かった。お金とは別のところに仕事が自分に与えてくれるものを見つけるということ。
    津村記久子の「職場の作法」には驚いた。何だかどこかで読んだことあると思ったら、うちの高校の入学試験国語で出題されていた!

  • いきなり「そういうものだろ、仕事っていうのは」と言われると、思わず「あっ、そうですね」と委縮しつつ読み始めた。仕事というもので繋がっている複数の作者の短編集。なんといっても重松清さんの「ホームにて、蕎麦」がいいのだ。定年後の父の仕事を通して働くって・・・と考えていく主人公。津村記久子さんの「職場の作法」もまた全然違っていてよかった。思わずニヤリとしてしまう。短編集だけど、どれももっと長文で読んでみたい。

  • 仕事について。オムニバス。

    定年をむかえ駅前の立ち食いそば屋のバイトをすることになった父とそれを思う息子。ー重松清
    独身の姉妹たち、叶わなかった恋愛を背負いながらもがんばる日々ー野中柊
    休暇先の沖縄で出会った地位も立場も違う人たちとの交流ー石田衣良

    元職場の先輩との海外で感じた、亡き父との思い出ー大崎善生
    銀行の激務で鬱になりかけ、妻が病に倒れ諦めずに看病する日々ー盛田隆二
    職場で、おのおのが心に持っている仕事でのオキテー津村記久子

    仕事ネタは津村さんが最強だよね。全部持っていかれる感じ。
    とにかくうちに帰りますで一回読んだことあったけど読み返して更に笑いあり考えさせられ時に真面目で非常に面白い。

    盛田隆二氏は初めてだけど、他の人たちも個性溢れる感じだった。
    野中柊さんの雰囲気は好き。
    大崎善生氏はまた同じようなネタ材料に飽き飽きするかと思いきや、まさかの感動してしまった。やっぱり彼には惹かれるよ!)^o^(

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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