傷つきやすくなった世界で

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532260026

感想・レビュー・書評

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  • R25連載分のまとめという裏表紙の説明通り
    読み心地のよいさらっと読み流せるエッセイでした
    読み返すことを前提としていないような軽さが悪くないなと

    ただ、“知らなくていいこと”というタイトルのエッセイは気になりました
    少年犯罪についてマスコミが細部を追及したり、
    猟奇性を取り上げたりすることで
    理解しなくていい悪を知り、未知なる悪が刺激されてしまうこともある…と

    全く共感できませんでした
    マスコミがそういった報道をするのは犯罪を犯した対象を
    特別なものである=自分とは直接関係のないものである
    と認識し、安心したいという受け手の需要を満たすためでは?
    事件を理解する・知るのではなく、自分とは関係がないことを
    知るために必要である、需要が先行している情報だからこそ偏るのでは?

    ワイドショーでコメンテーターをやったりされているのに
    そこで言われていることを理解することだと認識しているなら
    なんだかちょっとがっかりしてしまいます…

  • 黒ひょうな自分には、石田さんの言葉にうなずいてしまうんです、いくつになっても。悩んだり迷ったりしているから。メッセージがつまったエッセイ。元気がでる!

  • こころにじーんとしみこんでいきました

  • 石田衣良さん初のエッセイ集
    期待していたが内容が薄いと言うのが正直な感想。

    政治や経済のエッセイも R25世代向けと言うよりも中学生向け。

    斬新な切り口や視点もなくお昼のニュースのコメンテーターの様な、、残念。

  • R-25という雑誌のコラムを基にしたエッセイ集。
    格差社会やネット難民など現代社会のさまざまな問題を取り上げ20代の若者へメッセージを投げかけています。

    石田衣良氏独特の柔らかい文体で書かれておりさらっと読んで、考えさせられ、少し癒されます。
    石田衣良氏の作品の素晴らしさは社会に対する批評眼の鋭さが理由ですが、この本を読むとそれが手に取るようにわかります。

  • おもしろかった
    言いたいことがわかりやすい
    (25歳向けというのがよかったのかもしれない)

  • 残業の不必要性、遊びの大切さ

  • 衣良さんとの出逢いは、3年前のR25。
    通勤時に電車の中で何気なく読んでいた「青いランドセル」の最後の数行まできた時、いきなり涙が…!

    『あ、絶対この人とは感性が合うな』と直感し、小説を手にとってみたら、予想通り。
    当時のR25には本当に感謝♪

  • ほんと、やっぱり石田衣良さん、すきです。
    前向きな明るい気分になれる。しなやかに強く優しい人になれそうな気がしてくる。不思議。。
    石田さんの小説ももちろん好きですが、こんなふうなエッセイも好きです。

    叶うことなら・・・石田さんとゆっくりお話できる機会があったらどんなに素敵だろうなぁ、と想像してしまいます。作家さんご本人というよりも、これまでの作中人物のイメージを勝手に思い描いて妄想してしまいます。。

    アルゲリッチのピアノも今度ぜったい聴いてみたいと思ってます。

  • ★2009年52冊目読了『傷つきやすくなった世界で』石田衣良著 評価B

    無料配布ミニコミ誌R25に書いていたコラムを纏めた本。私と同じ1960年生まれで、子を持つ親、東京出身という似たような経歴であるがゆえ、彼が感じて若い読者に問題を提起すること、伝えたいことはよく分かるし、共感も出来る部分が多かった。ただし、もしこれが新刊の定価で買っていたら、やはり内容の密度の薄さという点で不満を抱いていたと思う。まあ、淡泊なのが我々世代の特徴でもあるのだが、、、、ブックオフ105円で良かった。それだけの価値はある本だ。

    「日本代表は日本人」:W杯1分け2敗で敗退したゴールを決められない日本代表は、まさに争うのが嫌いな日本人の典型だ。それを非難できない。彼らはまさに日本人なのだというロジックには、妙に説得力があり、笑ってしまった。

    心まで格差をつけないで

    世界を切り取ろう

    迷う力の素晴らしさ

    植物化する男たち

    仕事と生き甲斐のバランス

    怒りのネンキン

    日本代表は日本人

    ハイヤーの趣味人

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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