「上から目線」の構造

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.23
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532261399

感想・レビュー・書評

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  • 若者に見られる「やめてくれる、上から目線の言い方」。苦情を言うお客に、こちらの非はないそちらが悪いと引き下がらない若者。上司も気を遣って物の言い方を考える。ご機嫌伺いしたりする。
    ネットの中の虚構のつながり、現実の世界に適応できない自分を受け入れることができない。自分は悪くない、他人が悪いという思考回路。
    これらは、「甘えの構造」「自信のなさ」が背景にあるという。過保護に育ち、親離れ、子離れしていない親子。
    本の前半はなるほどということも多かったが、後半は特段新しいこともなかった。

  • 「上から目線で話す上司」の分析と「何でも上から目線と感じてしまう若手」の2面から分析。
    どちらかというと、後者の割合が高いので、前者の分析を読みたい人は注意。

    後者は、正直なところ「最近の若者は・・」論になっている印象。

  • 私は、古い時代の人間なのだと感じました。
    空気を読まないって言われても、
    声の大きい(そのグループのリーダー)人に従わなければ、
    KYって可笑しくないですか?
    本音を言えないって何ですか?
    仲間以外に気を使えないの??

    大変なんですね。

    この本で勉強になったこと。
    ・心理学者ギャラップさんのチンパンジーの実験。
    1.親から隔離されてそだったチンパンジーは。鏡の中の自分に興味をしめさない
    2.自己像を組み立てるのは他人。
    ・日本は空気を読む文化。
     戦艦武蔵は空気で出撃したのか?

    感想
    空気って怖いですね。
    確かに言えない空気ってありますよね。
    だから綺麗な空気を保ちたいって思うのだけど。
    一人では空気はつくれません。
    同じように思ってくれる人が増えることに期待。

  • 抜群に面白かったです。
    最初から最後まで面白かった。
    切れ味抜群で、読んでいて最高に気持ちが良かった。

    心理学・社会学を理論をベースに書かれていると思うのだが、
    理論的な話は一切出てこないし、文体もライトなので読んでいて疲れるということがないのも嬉しい。

  • 「上から目線」の問題を考えるに、過剰に「上から目線」になる心理と、「上から目線」に過剰反応してしまう心理の二つのケースがある。両者ともに、他者との距離感が旧来から変化してきていることに起因するという考えを、幾つかの例で丁寧に説明している。「上から目線」が良い・悪いの評価には触れずに、こうした心理に陥るメカニズムを知ることは、何かと有益そうだ。
    最後の方は、「上から目線」というよりは、現代の若者心理の脆弱性全般を解き、敢えて著者自身の「いまどきの若者」論になるが、いまどきの若者心理の功罪判断は保留して、まずは、いまどきの若者心理の把握に重点を置いている。

  • 「上から目線」のみにとどまらず、様々な心の動き、あり様が分かり易く解説されている。
    周りの人達を思い浮かべたり、自分を省みたりしながら、一気に読んだ。
    納得しきり。

  • 【Impression】
    上から目線の構造、思い当たる節は多々ある。
    特にこの本において問題視しているのは「過度な上から目線」である。
    過剰な自信の無さなどからそういうったことが引き起こされる。

    気をつけよう

  • 2012/10/25

  • なぜ上から目線になるのか?

    →欠点や弱点も含めて、自分を素直に受け入れられていないため
    それができると心に余裕ができて他者に対して肯定的な態度で接することができる
    そのままの自分を受け入れるとそのままでいいは違う

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著者プロフィール

榎本 博明(えのもと・ひろあき):1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、 カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書に『〈自分らしさ〉って何だろう?』『「対人不安」って何だろう?』『「さみしさ」の力』(ちくまプリマ―新書)など。

「2023年 『勉強ができる子は何が違うのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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