リーダーになる人に知っておいてほしいこと

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569704104

感想・レビュー・書評

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  • 政経塾の塾訓と五誓に従った目次の構成
    塾訓
    素直な心で衆知を集め
    自習自得で事の本質を究め
    日に新たな生成発展の道を求めよう
    五誓
    一、素志貫徹の事
    一、自主自立の事
    一、万事研修の事
    一、先駆開拓の事
    一、感謝協力の事
    気づきは二つ。
    一つは、いわゆる真理の説明の仕方。素直になる、自ら学ぶ、苦労は大切、奉仕が大切、などメッセージとしては、過去ずっといわれてきた手垢のついた結論だが、その理由のつけ方が松下流。経験に基づいているためにリアルでありかつ洞察にあふれているために新鮮で納得できる。例えば、素直になるべきなのは、主観にとらわれずに判断ができ聡明になれるからであり、他者のよいところをとりいれるために、他者のサポートも得られるからという。また、苦労すべきなのは成功したときの飾りが必要だから、というのも妙なロジックだが、これ自体が好ましいある種のユーモアのある印象を与える。
    もう一つは、アイデアそれ自体が新鮮なもの。例えば、知識を完全に使いこなす生命力。知識の価値を十分に評価し、かつとらわれない、というのは、自分の志を優先させるということか。例えば、自己観照のすすめ。これができるとほとんどの自己コントロールができるようになるはず。
    こうした書物は全体がある種の評価基準を示したパッケージなので、ものさしとして自分を評価することに使うのがよい。

    改めての整理(2017年1月3日)

    Ⅰ部 成功するために知っておいてほしいこと
    第1章 素直な心で衆知を集める
    第2章 自修自得で事の本質を究める
    第3章 日に新たな生成発展の道を求める

    Ⅱ部 リーダーになる人に知っておいてほしいこと
    第1章 素志貫徹 道を切りひらくために
    第2章 自主独立 知恵と力を集めるために
    第3章 万事研修 すべてに学ぶ人となるために
    第4章 先駆開拓 新たな歴史の扉を開くために
    第5章 感謝協力 真の発展を目指して

    Ⅰ部 成功するために知っておいてほしいこと
    第1章 素直な心で衆知を集める
    物事の本質
    正しさ
    客観的に見る
    素直
    知恵
    ほめる

    第2章 自修自得で事の本質を究める
    知識
    境遇
    吸収
    運命
    成功のコツ
    人間の本質

    第3章 日に新たな生成発展の道を求める
    その日その日
    迷う
    従う
    生かされている

    Ⅱ部 リーダーになる人に知っておいてほしいこと
    第1章 素志貫徹 道を切りひらくために
    初志を貫く
    心配する
    苦労と生きがい
    苦労と困難
    正しい思い
    勝つことと執念
    勝つか負けるかわからないとき

    第2章 自主独立 知恵と力を集めるために
    熱意
    僥倖
    一言一句
    進退きわまるとき

    第3章 万事研修 すべてに学ぶ人となるために
    教訓
    簡単な第一歩
    「宝」
    「掃除」
    身に染みてわかる
    接客
    人情の機微
    きょうの仕事
    感動する手紙
    すべてのものが尊く見える

    第4章 先駆開拓 新たな歴史の扉を開くために
    自分の力で生み出す
    知識にとらわれない
    現実
    言い出しべえ
    おぼろげにわかる

    第5章 感謝協力 真の発展を目指して
    自分をつかいこなす
    長所と欠点
    とらわれない
    自己観照
    奉仕しあう

  • 一昔前の経営者にはやはり人徳が備わっていた。それに比べて今どきの経営者は金儲けはうまいが、尊敬には足らない人物だらけ。節税のうまい孫正義、ブラック企業と揶揄される柳井正などは、世間に教訓じみた言動を発するたびに「お前がゆうな」と思う。
    さて、本書の松下幸之助は松下政経塾でも有名ですが、彼の野望は経済発展のみならず、日本のかじ取りを任せられる人材育成にまで気を配ります。いわゆるリーダーとはこうあるべしという基本が本書には書かれています。
    この中で、今一度政治家が心すべき言葉がありました。
    「商売や経営では相手を腐すことをしない。ライバルのいいところを見てそれを頂戴する。政治も同じく相手の良い政策を取り入れ、その上で味付けすればいい。そうすれば日本の政治も良くなる」
    翻って今の野党は政府の足を引っ張ることが彼らの政治目的化している有様。国民にとって何を優先すべき課題かという視点が欠け、相手を打ち負かすことが勲章かの如く振舞う自己陶酔的破廉恥さに気づかない。もちろん、与党の政治家も威張れたものではない。国民が選ぶ代表者の劣化は、そのまま写し鏡ではあるが、今の財界のご意見番が金の亡者ばかりなのと無関係ではあるまい。

  • - [ ] 感想
    今松下幸之助ならどう考えるだろうかと思いを巡らせて読んでみました。

    - [ ] 要諦
    - [ ] 「鳴かずんばそれもなおよしホトトギス」の気持ちで事に当たる。
    - [ ] 社長というのは心配するために存在している。それが運命であり、宿命であり、更には生きがいであると思えないようなら、辞めたほうがいい。
    - [ ] 商売は勝ち負けである。勝つには、まず勝つことに対する執念がなくてはならない。
    - [ ] 何事も基本となるのは、熱意である。四六時中、頭の中は仕事のことでいっぱいになる。そうなると、不思議なもので、新しいことが浮かんでくるものだ。浮かばないとしたら、それは熱意がたりなうことにほかならない。
    - [ ] 成功する人は、一言一句が相手の旨を指すものだ。しかもそれが自然と出てくる。心の動くままに言葉にあらわれてくる。
    - [ ] 進退きわまったときの人間ほど強いものはない。「やらざるを得ない。これをやらなければ、あす死んでしまう」くらいの気持ちがあれば、たいていのことは成就するものだ。
    - [ ] 心して見る。そして、尋ねてみる。すると、幾通りもの答えが出てくる。幾とおりもの、ものの味方があることがわかってくる。
    - [ ] 自分にとってはつまらない仕事でも、それが世の中の役に立っている。必要のない仕事などどこにもない。それは人も同じである。
    - [ ] 今の自動化、合理化の時代ならどのように考えるべきだろうか。
    - [ ] やると決めたからには、日本一、世界一を目指す。世間の常識は必要、しかしそれにとらわれていては、大事はなせない。
    - [ ] 腹の底から得心できないことが世の中のほとんどである。だから、適当なところで結論を出さないといけない。曽於説明のできない一種の悟りの境地で「適当なところ」を見極めることが寛容である。
    - [ ] おぼろげで十分なものとそうでないもの、があるのか?
    - [ ] 人間の心は伸縮自在である。まずは自分の心を使いこなすこと;自分を使いこなすことができないようでは、他人を使いこなすことなどできない。
    - [ ] 本当にコントロールするためには?という問いの答えであると思う。
    - [ ] 他人に観てもらうより、自分で自分を観る。自分のどこが行けないかを自分で見つける。この自己観照が大切である。

  • リーダー論の定番ですね。

  • 結論:リーダとして成功するためには、固定概念をもたずに何事も受け入れて、熱意を持って考えぬいて答えを出していき、感謝を持って人と接する。
    前提として、松下政経塾での講話の一部であるため、リーダ=政治家あるいは経営者になるであろう人に向けた言葉である。

    感想:
    本自体は読みやすくまとめられている。
    ただし、他の自己啓発本と類似している点も多く、新たな学びは少なかった。
    その中で気になった所として、固定概念を無くして物事を見るというところ。人間は、固定観念がある故になかなか成長できない。リーダが成長できなければ、組織などの周囲も成長せず、しかも時代にも付いていけなくなると感じた。

  • 常に協調し合い、学ぶ心を忘れない事。

    読みにくかった。

  • 松下政経塾での話をまとめている
    リーダーになる人が知るべき本質的な話
    ハウツー本ではない

  • 近頃、気になっていて、けど、どう考えていいかいまいちよくわからなかったことの糸口を見つけたような気持ちになったのでメモ。

    ・素直な心を持つと本質が見えてくる。
    ・自己観照
    ・知識は道具。縦横無尽に使いこなす。知識の奴隷になるな。
    ・人の機敏を知る。
    ・自習自得。
    ・誰の言うことも私心をなくして素直に聞く。意見をいう人にとっては言いがいがある。僕の言うこと聞いてくれた。あの人を応援してあげよう。と、こうなる。
    ・掃除を極める。このやり方がきれいになる。水を松にやった方がいい、とか。

  • 素直であること
    謙虚であること
    何事も修行と考えること
    掃除の大切さ
    箇条書きのように短く、わかりやすく書かれている本

  • ●成功する人は、運と愛嬌。そのうえでの賢さと勤勉さ。
    ●鳴かずんば、それもなおよしホトトギス
    ●成功した時に自分の人生を語る上でも、苦労の物語があった方がいい。
    ●悲しいことは誰にでもある。ただそれに執着するしかないか。とらわれていたら、人生の無駄である。

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著者プロフィール

パナソニック創業者

「2019年 『現場で闘うリーダーに知っておいてほしいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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