バイバイ、ブラックバード

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236958

感想・レビュー・書評

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  • 2015.1.17

  • 何かをとんでもない事をしでかしたらしく、大変なところに行かされる男が、最後に5股をかけていた女性たち一人ひとりに別れの挨拶をして回る。それぞれのところでさまざまな出来事が待ち受けており、男は最後まで女性に手を差し伸べようとはするのだが。最後は良くある形で、詳しいことは何もはっきりとはしないでオチはないのだが、そこそこ興味深くは読める。すっきり完結した話が好きな人はがっかりするか。

  • ある青年が今の生活と別れを告げることになり、その前に、付き合いのある全ての女性にお別れの挨拶に行く。
    この青年は複数の女性と付き合ってはいるが、別に遊び人なわけでは無い。
    真面目で、超良い人で、超優柔不断な故にこうなってしまったのだ。
    そんな女性たちに別れを告げる旅に、マツコデラックスを連想させる女性(男性かも笑)も同行し、しばしば茶々を入れ、男性の態度をあげつらうのだが、徐々に共感を示していく。
    その様子がとても楽しく、また、時に心に響きます。

  • 主人公が5人の彼女にお別れを告げる、というのを軸に物語が進行。他の人が言うように「あのバス」とはなにか気になるものの、別に推理小説じゃあるまいしそこはわからなくていいんだと思いました。私個人は主人公の「あのバス」への不安や恐れを、自分の将来を重ねて読みましたが正解ではないと思います。
    ラストの結び方はさすがといった感じで、物語を読者にゆだねているな、と。そういった意味でもやはり「あのバス」も、人それぞれの「あのバス」があっていいのかなあ

  • とある理由からとある組織に「あのバス」で連れ去られてしまうことになった星野。彼は連れ去られる前に付き合っていた5人の女性に別れを告げるために、組織からやって来た謎の大女・繭美と女性たちの元に行くのだった。
    クールでかっこいい装丁から、そういう話だと思って読み始めたらスラップスティックコメディでした。5股を掛けていた男が、この人と結婚することになったから別れてくれと告げる物語なのですが、その「この人」が暴力と暴言の固まりのような大女なのですから。しかし話の展開は実に伊坂幸太郎的なのですね。細かいセリフのひとつひとつにまで物語上の意味を持たせてしまう。その展開の小気味よさを味わえます。それでいて大きな謎は放ったらかしというのもいいです。
    また星野と繭美という人物造形が面白いのですね。先の計算をせず、その時の思いのまま動くため二進も三進も行かなくなる星野。初めはどうしようもない男というイメージを持ちますが、読み進めていく内に「悪い人じゃあないんだけどねえ」「いや、いい人ではあるんだけどねえ」と印象が変わります。さすがは5股ができる男。そして作中で怪獣的な扱いをされる繭美に至っても、読み進める内にちょっと好意を抱いてしまうんです。これは星野の目から繭美を見ているからでしょうか。そしてその好意を抱く原因は、星野自身の人の好さに由来するのかも知れませんが。
    で、あちこちで書かれていましたが、僕も繭美はマツコ・デラックスしか脳内に描けませんでした。それしかないでしょ。うん。

  • 最後の最後に唸った。読後最初の感想は、「上手いなぁ、面白かった」としか言い様がない。

    他の方もおっしゃってるように、確かに繭美はマツコ・デラックスとしか思えないっていう。

  • 表紙を見て、これはいつもの伊坂作品とは違う感じのかな?と勝手に思ったが、やっぱり伊坂作品!!
    おもしろい!!
    最高に面白かった!!
    星野くんの正直さも繭美の規格外さも笑
    一気に読んだ。
    おもしろかったー。

  • キャラが強すぎて
    頭の中でキャラが勝手にできてしまって
    読みにくかったなー。


    そういうの嫌いな人は
    この先絶対読まないで。




    _(:3」∠)_大丈夫??



    ちょうど、
    自分が読んだ時
    マツコデラックスの番組に
    ハマってる時だったせいで、、
    勝手に改造マツコデラックスで頭がいっぱいに。

    自分が悪いんだけど。。
    読みにくかった。。

  • なかなか進まなかった。
    主人公がなにやらへまをして、<あのバス>に乗せられて多分帰ってこれないので、5人の彼女に別れをいいに行く話。
    主人公はあんまり好きじゃないし、結局<あのバス>とか組織?とかわからないし。(基本的にはわからないのも有りなんですけど、今回はすっきりしない感が残っちゃった)
    抽選であたった50人だけに1話毎届けられたというのはリアルタイムで知っていたのですが、ちょうどそのころ映画館で『パブリック・エネミー』を見てて、ラストのセリフに関係あるのかなぁ・・・とか思ってたんですが。
    そもそも映画の方も、どうやらJAZZの名曲から来てたみたいです。(Wiki調べ(笑)悔しいので聴きました)
    伊坂さんは映画好きでいろいろ混ぜてくるので、だんだんコンプレックス感じてきますね……

    装幀 / 大路 浩実

  • 世の中、いい女が余って過ぎませんか・・・?
    もったいな過ぎる・・・

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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