バイバイ、ブラックバード

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 6304
感想 : 934
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236958

感想・レビュー・書評

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  • 最初の設定を読んだ時に、この絶望的な状況からどう物語が進んでも暗い気持ちにしかならないだろ、とげんなりしたが読み進めていくにつれてそんな気持ちも無くなった。それぞれの女性との話が、切ないんだけれど微笑ましい。星野くんの言葉のセンスもよくて、繭美も何だかんだいいやつなんだなって思えるのが良かった。少し間延びしたところもあったけど、全体的にいい本だったと思う。

  • 最後まで読んだのに、めっちゃ面白くない

  • パラパラと気軽に読める伊坂さんのゆるーい小説!笑
    伊坂さんの小説に出てくる主人公はどこか人間的な弱さや欠点があるんだけど、でも憎めないのが、物語に引き込まれるポイントだと思う。
    そして映画化しやすい(しがいがある)視覚的な特徴(描写)も、人気がある理由の一つ。

  • 出版開始から時間が経ってから読んだので、あとがきから察する事しか出来ないのだけど、これは短編のひとつひとつが当選者?に郵送される企画だったのかな?
    各話、伊坂幸太郎の世界はしっかりあって面白いけど、例えば3本目とかの短編がいきなり届いた人は読んだ時にハテナが多そうだなあ〜と勝手に心配してしまった。
    それぞれ受け取った人が持ち寄ったりしたら感動が大きそうだな!と勝手に想像している。

  • 分類としてはシリーズものの短編集、かな。
    こういう白黒つけない終わり方、割と好きだ。ラスト付近、ご都合主義の展開になったらどうしよう、と一瞬懸念があったけど、さすがにそうならずにモヤモヤ終わったので満足。

  • 繭美というキャラがおもしろい。脇役では、佐野というターミネーターみたいなマネージャーもいい味をだしていた。

  • 連作短編はとても好き。
    <あのバス>は気になるところだけど。

  • バイバイ、ブラックバード

  • 79:穿った見方かもしれないけれど、伊坂作品は私の中で「不条理に立ち向かう」&「奇跡の」物語。その「不条理」が何であるかは実のところ重要ではなくて、立ち向かっていく柔軟な姿勢こそが評価されるべきポイントなんじゃないかな、とも思うのです。つまり今回も「あのバス」が何なのかとか、繭美は誰なのかとかではなく、無個性さが際立つ星野君の(=anyone)覚悟、そして繭美の変化にガツーンとしてやられました。最終章のラスト三行、指折り数えながら、ぞくぞくするのが止まらなかった。これはすごく好きだなあ。
    登場する女性の強さや明るさは伊坂作品にはお馴染みのもので、安心して読めます。失礼な話、岳くんとしずちゃんで脳内映像が流れてました……(笑)

  • この作者はもともと好きだったけど、久しぶりの大当りでした。言葉にできない心の触れ合いの描写が絶妙で、特に女優さんの章のラストとか、繭美の最後の行動のときの思いとかが良かったです。終わり方もステキな読後感でした

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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