バイバイ、ブラックバード

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236958

感想・レビュー・書評

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  • 星野一彦は〈あのバス〉で連れて行かれる事が決まっており、体型から態度まで何もかもが規格外の繭美に監視されていた。
    星野は五股をかけており、連れていかれる前に5人に別れ話をしに行きたいと頼んだ。
    幼少期に母親が出先で交通事故に遭って死んでしまい、待たされることの心細さを身を持って知っていたからだ。
    仕方なく繭美が仲間に確認すると「面白そうだから」と言う理由で許可が下り、繭美は仕方なく星野に付き添う事になった。
    だが星野は〈あのバス〉で連れていかれる事を相手に言いたくないと言い、代わりに繭美と結婚するからという理由で5人に別れ話をしに行く事になった。
    (wikiより引用)

    てか、この主人公キライだわぁ
    自分に酔ってる感がイヤだ。

  • 星野くん、いい人なのにクズ男でもったいない。
    こういう奴は女の敵なのだが、本当にいい人だから憎むこともできない。
    最後は怪獣女さえも懐柔したではないか。
    この人の未来はどうなるのか。気になる。

  • 『怪獣女と戦略なき五股男のお別れみそぎツアー』

    五股男の星野くんが『あのバス』に連れて行かれる前に、嫌がらせ大好き怪獣女、繭美と、5人の彼女に分かれを告げに行く。星野くん、なんだか憎めないんだよね。気づくと惹きつけられちゃう。最後、どうなったか気になるけど、面白かった!

  • 最後まで面白かった。

  • 中学生の時に読んで以来、かなり久しぶりに読みました。内容はほとんど忘れていて、新鮮な気持ちで楽しめました。伊坂幸太郎はやっぱり最高だ。

    (2021年 14冊目)

  • 久しぶりに伊坂作品 ??は残ったまま物語は終了

    でも悪役はいないし、クスッと笑っちゃうな小ネタを挟みつつ読後感は悪くないのがこの人の作品ぽい

    というか 5人の彼女たちもみんな好い人だよね

    読み進めていくに連れてキャラ濃すぎな繭美と同じく主人公の星野くんの憎めなくなってきたw

    やっぱり繭美=マツコだな

    解説本あるらしいのでそちらもよんでみたい

  • 伊坂作品なのに、あかんかったー!

    太宰治の「グッドバイ」を下地にしたようで、五股男の星野が借金の末に「あのバス」に乗って恐ろしい目に遭うことが決定したので、付き合っていた女に「結婚するから」と別れを告げにいくという話。
    大枠は「グッドバイ」だけど、この「結婚するから」の言い訳用の相手役が絶世の美女ではなく恐怖の大女、繭美。


    で。
    伊坂作品なのに星が少ないんですね。
    星野くんが好きになれないからです。

    なんか、「計算できないけど、根はいい人だしね」では許せないな。繭子の罵倒に常にうなずいていました。繭子の方がキャラクターとしてずっと魅力的。星野くん、面倒くせえ。人助けも浮気も借金も結局計算なく思ったことパーっとしちゃうだけじゃん。

    だから、最後の方で繭美までが星野に絆されて助け舟を出そうとした時には「やめとけ」と思ったし、バイクのエンジンもかかって終わって欲しくない。誰にも迷惑をかけず、君はそれなりの報いを受けるんだ。バイバイ、ブラックバード。

    太宰治のダメ男は「誰が見ても哀愁のダメ男」だからいいのであって、「ダメそうに見えてダメじゃない五股男の物語」なんてのは、私には受け付けなかったぜ。残念。


    尚、繭美はマツコさんより安藤なつさん派。

  • 好きか嫌いかで言ったら

    大好きだ! の部類です。


    登場人物のオリジナルな感じや
    闇とユーモアの融合は
    伊坂さんらしくて、さらーっと読めました。


    どうしようもない暗い状況でも
    ひとすじの光を見せてくれる話に
    何だか温かい気持ちになりました。

    できれば
    星野一彦にも
    ビッグな繭美にも

    そして別れを伝えた女性たちにも
    幸せな続きがあってほしい。

  • 大好きな作家の作品ではあるが、あまりのめりこめなかった。最後の2編は好ましい内容だった。

  • 美しくも遠い過去の思い出に再びであったら?伊坂ストーリーには最後に、優しく、切ないことがありますね。読んでいくうちにどんどん引き込まれました。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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