犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575511567

感想・レビュー・書評

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  • 評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    犯人=“バットマン”を名乗る手紙が、捜査本部に届き始めた。巻島史彦は捜査責任者としてニュース番組に定期的に出演し、犯人に「もっと話を聞かせて欲しい」と呼びかけ続ける。その殺人犯寄りの姿勢に、世間および警察内部からも非難の声が上がり、いつしか巻島は孤独な戦いを強いられていた―。犯人に“勝利宣言”するクライマックスは圧巻。「普段ミステリーや警察小説を読まない人をも虜にする」と絶賛された、世紀の快作。

  • 上巻と同じく一気読み。面白かったので映画も観てしまった。主人公は巻島だが、読んでる最中薄い壁があるというか、巻島の真意や本音がよくわからなかったが、彼なりに重いものを背負っていたということが最後にわかった。その手法は必ずしも正しいものかどうかはわからないけど。

  • 若い上司のクズっぷりと、それが墜ちていくカタルシスは爽快。
    でも、ラストにかけては若干物足りなさを感じる。

  • マスコミを逆利用した犯人あぶり出し。

  • 最後まで読ませる。内部とマスコミとの関係の変化が面白い。キャラづけが大げさ過ぎる気はするがすぐ映像にできそう。してるか。

  • 一刻一刻と状況が変化していく劇場型捜査の展開が面白く、一気に読めた。

    6年前とは違う、今回の被害者との交流については、絆が生まれるまでの過程は読み取れなかったけど、最後心に重く残っていた6年前の事件からようやく少し救われてよかった。

    犯人については、見つかってから逮捕までが呆気なさすぎて、そのやりとりなどもう少し深ぼってほしかった。

  • 「ニュースナイトアイズ」に出演する巻島に対して、犯人からの手紙が届けられます。巻島は、犯人の心情に好意的なコメントを織り込みつつ、テレビ出演を続けます。

    その一方、曾根の腹心の警視・植草壮一郎は、大学の同級生で現在「ニュースライブ」の出演する女子アナウンサーの杉村未央子の気を引くため、捜査の状況を彼女に教えていました。未央子の出演する「ニュースライブ」は、巻島の出演によって高い視聴率をあげた「ニュースナイトアイズ」に対抗するため、6年前の事件を蒸し返し、巻島に対するネガティヴ・キャンペーンをおこないます。世間も、犯人に対して同情的な巻島の姿勢に対して非難の声をあげるようになります。さらに、警察内部からも今回の捜査手法に対する批判が続出し、曾根はふたたび巻島を切り捨てることを考え始めます。

    そんな状況の中で、巻島は一人、テレビに出演して犯人に対する呼びかけを続け、ついに犯人の検挙につながる手がかりを得ることに成功します。

    事件の解決へ向けての筋がきちんと通っておらず、ミステリとして読めるような構成になっていないことに、がっかりしました。巻島と植草、さらにはその背後に控えている曾根との戦いの方は、それなりに楽しめる筋立てになっていますが、そちらの展開はストーリーの中心とは言い難く、どうにも物語の焦点の絞りきれないまま最終ページにたどり着いてしまったように感じました。

  • 上巻が効いて巻島がとても魅力的でした。
    あっという間に読み終えたのに読後の余韻が長く続くのは冷たさと温かさのバランスが良いからでしょうか。

  • 下巻は世間からの巻島叩きやバッシングで、ベビーフェイスから悪役に転じた巻島が、それでも粘り強く犯人検挙のために覚悟をもってテレビを使って犯人を炙りだしていく執念の姿勢が凄かったですね!
    内部にも敵ばかりですが、最後には実を結んだという感じでした。
    でも、あれだけの難事件が最後は、あっけなく片付いてしまったのは、やや物足りなさというか?出来過ぎのような感が残りましたが。
    続いてパート2を読みます!

  • 上下巻となっているが、少し間延びをしたイメージ。ワシが最後に再登場するが、結局結論が出ない展開には、少しもやもやとする。

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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