夫のカノジョ (双葉文庫 か 36-4)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516197

感想・レビュー・書評

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  • 夫の浮気を知ってしまった菱子。浮気相手をつきとめ、手切れ金を用意して会いにいくと、不思議な出来事が起こり、なんと二人は入れ替わってしまうという話。その方法が無理矢理すぎて違和感〜だったけど、そのあとの、性格がまったく異なる二人が入れ替わることで見えてくるもの、があって、考えさせられるものだった。入れ替わったことにより、その後の二人の生き方が変わってくる。なるほどなぁというラスト。

  • 夫のカノジョ(?)と体が入れ替わっちゃう話。

    相手の立場にならないとわからないことってたくさんあるんだなぁって感じでした。
    相手のこと考えてるつもりでも真髄のところは分からないですもんね。
    ほんとに入れ替わらない限り(笑)

  • 2014,7,21読了

    ドラマでタイトルを知り、気になっていた。
    結局ドラマは観られず、ブックオフで原作を発見したので買ってみた。

    非常に読みやすく、2時間ほどで一気読み。
    推理小説でデビューしているらしい、理系な文章。



    ネタバレ。



    設定は好き。
    しかしキャラの書き分けができていないような。
    話を成立させるためとはいえ、菱子が会議であんなに意見するのはおかしい。
    バレないように気をつけてる感じもないし、周りもおかしい。
    どんな世界観だ。
    菱子に魅力がないのも残念。
    もっと面白い小説になったはずだ。
    交通事故に遭い過ぎだし。
    でも、泣いたなぁ。
    星見の母親が泣き出したとき、ビックリするくらい泣いた。

    まるで新人作家が書いたような話だったけど、なんだかんだいって面白かったから不思議。
    あっさりとした文章に人生が凝縮されている。

  • TVドラマの評判は散々だったようですが、原作の方はそこそこよろしいのではないかと思いました。こちらは文庫版で、単行本の「夫の彼女」とは結末が異なるらしいです。だからと言って単行本を読むかと問われれば、う~~~ん。

  • ifの世界をリアルに描いた物語。前半はコミック&SFっぽいが、後半は家族や会社などのコミュニティを考えさせる。
    テレビドラマ化されたものの、あまりにもの低視聴率が逆話題になった。ドラマ自体は見ていないが、原作は映像化向きだし、配役も悪くないように思う。視聴率がいいから良いドラマとは限らないが、この結果が垣谷さんの評価に繋がるようで気に入らない。決して悪い作品ではないことを念押ししたい。

  • タイトルからして、ドロドロしたストーリーなのかな、とちょっと恐る恐る読んでいたけど、爽やかな関係だった。星見が大好きだった。きっといい母親になれるよ。気楽に楽しめる本。

  • 妹が持っていたので「テレビでやってるんだよ。」と教えたら、
    「そうなの!?それじゃあ、視聴率すごくいいでしょ?だって、すごく面白いもん!」
    って言ったので、興味を持って読んでみた。
    視聴率3%のドラマ。

    でも確かに面白い!
    入れ替わる全く違う2人の心理描写もうまく書いてるし、
    背景設定も違和感がない。
    種明かしは結論を言う前にわかってしまったが、最初の段階では勘違いだなんて思いもしなかった。
    展開も面白くて、早く続きが読みたくなってしまった。

    ある意味、違う立場の人の気持ちになって考えてみよう。と思えた。

  • 世間じゃ、ドラマ化して視聴率ダダすべり?でしたっけ。
    たぶんね、それ、タイトルのネーミングとか、ドラマの宣伝のしかたとか、そんな問題やないかな。強いて言うなら、最初の展開が物凄くベタに見えるのと、ババアが余計。でもあとの回収のしかたはなかなか見事、本としては良いと思う。
    どんだけひどい話なんやという興味で読んでみた本だったが、予想を遥かに超えて、読破後は少しほっこり。テレビの視聴率がここまでアテにならんもんやとは思っておりませんでした。

  • 最後なんかあったかくなりました☆

  • おもしろかったー!笑いました!
    入れ替わるという設定が非現実的すぎて、一度手にとったものの購入しませんでしたが、口コミを見てやはり購入。
    予想していた、修羅場やドロドロではなく、正反対の二人が入れ替わったあとの噛み合わない会話が爆笑でした。でも最後はほっこりするような。星見キャラが好きです、爽快!

    人間ひとりのいろいろな一面。
    立場によるいろんな自分、でもどれも自分だし、自分の全部知ってるなんてなかなかない。それは分かりあってると思っていた夫婦でも同じ。
    人間関係って大変だけど、深いですよね。めんどくさいって思うか、勉強になるなって思うか…
    どんな人でも生きているからには少なからず誰かに影響し影響され…その中で人が作られる。どんな人間にもなり得るし、どんな人生も歩ける。
    生きるっておもしろい。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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