夫のカノジョ (双葉文庫 か 36-4)

著者 : 垣谷美雨

• 双葉社 (2013年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[くんたさんの感想 · 2021年4月11日]

面白かった。話に引き込まれた。

[もりさんの感想 · 2020年3月30日]

「夫のカノジョ」

タイトルだけみると、重くてどろどろした内容を連想しますが、実際には表紙の絵のようなかわいい感じで、読み終わった後はほっこり優しい気持ちになりました…

先が気になって一気に読んでしまいました。

相手の目線になって考えてみる…大切なことを教えてくれる物語でした。

[Laughing Buddhaさんの感想 · 2019年10月8日]

エンターテイメントを通した自己啓発本かも。

当たり前の物事を、違う目線で考えてみたら？
当たり前に側にいる人を、これまでと違うフィルターを通して見つめてみたら？

自分が変われば、周囲も変わる。
エネルギーは、伝染する。

とにかく心のいい人しか出てこないので、なんだか安心して読めるお話でした。

[misahondaさんの感想 · 2019年9月15日]

表題から不倫された妻の話かと思いきや、体が入れ替わるなどまさかのSF作品でした。イメージとは違ったけどすぐ引き込まれて読みやすくて楽しめた。

[full3さんの感想 · 2019年4月17日]

小松原菱子は専業主婦。2DK+Sで一家四人で暮らしている。パソコンを見ていたら、履歴の所に若い女のブログが。そこにはムギという男性が出て来る。夫の名前は麦太郎。夫が不倫してる！夫を尾行すると、女のマンションが分かった。星見という若い女だった。そして、何と二人は入れ替わってしまったのだ。

おー、これはとっても面白かった。

星見は、何不自由のないと思っていた主婦の菱子になると、意外な苦労に気づくと同時に、菱子が出来なかったことができる。そして菱子はまた、星見になると、同様に苦労に気づき、また星見に出来なかったことができた。

感じの悪い人は世の中に沢山いる。しかしその人の立場に完全になってしまうと、多分共感出来ることが沢山あったり、同情出来ることが沢山あったりするのだろう。

てな真面目な事を思うだけじゃなく、単純に笑えるエピソードもてんこ盛りだった。

[imapoさんの感想 · 2018年12月29日]

一気に読みました。
他人を慮れば自ずと自分が見えてくるんですね。
同じ事象を経験しても、人により考え方や対応も異なる。
分かってはいるけど、改めて考えさせられました。

[ひまひまひまわりさんの感想 · 2015年12月13日]

タイトルでドキッとしちゃうけど、大丈夫、安心して読める！垣谷さんらしいハッピーエンドでいい気持ちで読み終えられました。

[ankoromochiさんの感想 · 2024年4月16日]

普通に楽しく読めた
自分から見えてるものだけで判断しないようこころがけないとなって思った

[usanya3さんの感想 · 2024年1月30日]

昨今の流行りの転生物語。異世界ではない。
でも、転生期間はそれほど長くはなく、2か月。
その間に39歳の主婦と20歳の娘の魂が入れ替わる。
元に戻るにはお互いの気持ちを心から理解しないといけない。夫の浮気を疑った主婦と夫の浮気相手と誤解された少女（20歳は少女？）の魂が入れ替わり、お互いに自分のホームには戻れない。それぞれがそれぞれのアウェイで過ごす。
お互いにない物を補い合い、上手く転がっていく…という話。
誰も不幸にならない、ホッとする物語。
最後の答え合わせ的なストーリーがあってよかった。

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夫の浮気を疑った妻が、相手の女性に会いに行く。すると、言い争っているうちに、なんとふたりの身体が入れ替わってしまったのだ。平凡な日々の生活に少し不満をもっていたけれど、自分の家族や人間関係を別の立場で見てみると、いままで気づかなかったことが見えてきた。自分が変われば相手も変わるかもしれない…読んだあと、少し人に優しくなれそうな、Ifの世界をリアルに描いた長編小説。（amazonさんより）

[オラまるさんの感想 · 2024年1月20日]

ファンタジーぽさもあり、コミカルな内容に終始笑いが止まらないが、もし自分がその立場になったら気が気がじゃないとも感じた。

著者プロフィール

1959（昭和34）年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005（平成17）年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」