結婚相手は抽選で (双葉文庫 か 36-5)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516845

感想・レビュー・書評

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  • 08月-02。3.0点。
    少子化、晩婚化の世の中、結婚相手を抽選で決める法案が、まさかの可決に。3階断ると自衛隊のような組織に入れられることに。。。

    コメディタッチの上手い小説。軽く読める。

  • もしも結婚相手を政府によって勝手に抽選で決められてしまう法案が通ったら…というifの物語。その法案が無ければ絶対に出会わなかったであろう「運命の」出会いを、喜べるかそうじゃないかが人によって全く違うのが興味深いです。今まで恋人に縁が無かったような人はこの法案によって「自分でも結婚出来るかもしれない」という思いを抱くのですが、その気持ちだけが空回りしている様には哀愁を感じます。もしも結婚という一生を左右するものを勝手に決められたらという仮定の話ですが、登場人物の反応はやけにリアルで考えさせられるものでした。

  • 面白い結婚方だな~と
    うん、けど、やっぱりそうなるよね
    てか、色々法案出しすぎてパニックやん!
    これが日本に来ないことを願うばかりだ

  • 法律でお見合い?どんな小説なんだと思いながら読んでみた。なんか最初のうちはいまいちだったが、読み進めるうち、ブサメンは自信を持ち、高飛車美女はそのブサメンに少し気を持ってかれる。またおばさん看護師もイケメン子持ちとなんかいい雰囲気になり、結局は面白、おかしく終わった。さすが垣谷ワールドだ。

  •  近未来を想定した「法案」モノで、今回は少子化と未婚率の高さを解消するためのお見合い法案が可決された日本を描く。4章からなる。

          * * * * *

     法案名は「抽選見合い結婚法」で対象は25 〜 35歳の独身者。抽選見合いの相手を気に入らなければ断れるが、パスできるのは2回まで。3回断ると「テロ撲滅隊」に編入させられ2年間過酷な任務につかねばならない。
     と、なかなか硬直した感が否めない法案で、LGBTQ の人たちの事情を一顧だにしないところも含め政権政党一強国家らしいとは思います。

     されど主要登場人物の多くにさほど共感できず、インパクトの点でも『七十歳死亡法案、可決』ほどのおもしろさを感じませんでした。

     断られ続ける対象者にはロクなのが残っていなかったり (当たり前ですね)、多少妥協してでも自力で結婚相手を見つけようとする人たちが出てくるなど笑えるところもあるけれど、垣谷さんにしては中身の薄い作品だったように思いました。( 12年前の作品ならしかたないのかも?)

  • 法律で強制お見合いって実際にあったらちょっと面白そうだなと思った。
    ドラマチックな展開は特になく、サラッと軽く読める一冊。
    登場人物がみんな微妙に好きになれないキャラばかりでそこは少ししんどかった。
    それぞれのその後が想像できるようなラストは良かったと思う。

  • こんな法律が出来たら無茶苦茶だ。笑
    政府が無作為に選んだ男女のお見合い。
    3回断れば、テロ撲滅対への入隊が決まる。

    なかなか相手が見つからなくて
    悩んでる人にとっては良い政策なのかな。
    でも、結婚が無理矢理な気がして
    やっぱり相手は自分で選びたいかなー。

  • めちゃくちゃモテなくて捻くれて手に入れたいのに相手にされなくて悪口言ってこき下ろす感じみっともなくて見ていて辛い…

    29年間恋人いない主人公が気持ち悪かった。絶対にああはなりたくない。気をつけよう。

    めちゃくちゃな法律で面白かったけど

  • タイトルが面白くて読んでみた

    3回見合いを断ったらテロ撲滅隊に送られる社会
    もし現実になったら私生きていけない気がする
    意外と適応しちゃうのかな

    この法律を施行させた大臣もなんだか一貫性がないし、出てくる登場人物もなんだか芯がない人達だなあと感じてしまった
    ストーリー自体は面白かったけどね

  • 少子化問題に対する政策として「抽選見合い結婚法」が可決され、25~35歳の男女は対象となり抽選でお見合いすることが義務付けられてしまう、というお話。

    そんなことあるわけないじゃん!と読み始めるも、これはこれでありなのかも…と思い始める。読みやすいしテンポもいいから、あっという間に読破!!読後感もいい。

    ドラマを先に見たため、登場人物にいちいち顔が浮かんでしまうのがちょっと邪魔だったけど、面白かった!個人的には奈々と宮坂のやりとりが好き。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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