あなたのゼイ肉、落とします (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575522822

感想・レビュー・書評

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  • 垣谷さんの『あなたの人生片付けます』よりこちらの方が個人的には面白くて、2日とかからず読めました。
    自戒の念を込めながら読んだので、半分子萬里さんの指導を受けている気持ちでした。
    依頼人の大半が性格が良く、老若男女問わずというところも、ネガティブにならず読めるポイント。
    そんなに食べてません!とか、本気になればすぐ痩せられます!とか言った直後に爆食いしているの、笑えるけど笑えない。心当たりありすぎて。
    心のゼイ肉も落とします、というのは、卑屈にならず素直になって、身も心も軽く生きていこうねというメッセージでした。

  • なぜダイエットが必要と思う状態になったのか。
    4人の依頼者の、それぞれの物語。

    4人目の子どもさんのお話が、特に胸に迫りました。
    自力でできることに限界がある子どもさんの支援には、大人の協力を求めることも不可欠だというところを描いているのもまた、よかったです。

    これまでの生き方と、これからの生き方と。
    おもしろいお話でした。

  • 読んでいると、本当に心の贅肉まで落ちていくような、そんなあったかい本だった。
    四作の短編で構成されているけど、続編も読みたいなと心から思う。
    初めての垣谷本。
    他にも話題になった作品が沢山ある。
    読んでゆくのが楽しみだ。

  • 柿谷美雨さんの、ライトで爽快な書き口が恋しくて購入。
    2時間程度ですっきり読み終える内容。

    大庭小萬里(あなたの人生片付けますの十萬里と姉妹!)は、マスコミには登場しないものの話題のダイエットアドバイザー。
    4人の登場人物がダイエットのため、小萬里のアドバイスを受け減量のため奮闘。奮闘といっても、食事制限や運動にフォーカスするのではなく、必要なのは心の贅肉落とし。

    まず太ってしまった原因となっている、登場人物の人生の課題にズバズバ切り込んでいく。

    柿谷美雨の作品には通ずる人生哲学がある。
    主婦に対しては、家族の世話や家事にとらわれすぎず、子供や配偶者を独立させ自分の人生を生き直すことの大切さを解く。
    そして青年期の主人公に対しては、親や家族の呪縛から自由になり、自ら選んだ環境で自分の人生を切り開くことの必要性を解く。
    柿谷美雨好きには「そうそう、この感じ!」と嬉しくなる作品。
    楽しく読みました!

  • 小山美智子の探し物は図書館までの内容と近いものがあり、読んでてほっこりした。形で例えるなら△×ではなく、○だ。まんまるだ。尖ったものを削ぎ落としてくれる。ダイエットは単に脂肪を落とすだけではなく、心の贅肉も落としてくれるものだなー。脂肪よりも心の脂肪を落とすことのほうが大切だ。

  •  『あなたの人生、片づけます』の姉妹作。

     主人公も十萬里の妹・小萬里で、心のゼイ肉落としをダイエット指導の肝に据えている。

     評価は前作と同じ☆4つつけたが、構成がやや甘く(特に1話目)3.5ぐらいか。

  • 贅肉ってほんと要らない
    心の贅肉だって必要ないものは整理したい
    外見の問題ではなく
    心が満たされていない事って不健康
    健全な体と心は自分で作るもの
    ユーモラスに解決される良き作品でした

  • 「あなたの人生、片づけます」が面白かったので、柳の下にドジョウは2匹いるのか?と思って読んでみたが、こちらは更に面白かった。
    この2冊を読んだら、不思議なことに、ちょっとファイトが湧きますねw

  • 体の贅肉も落としたいですが、心の贅肉の方が重いです

  • 「あなたの人生、片づけます」大庭十萬里の妹登場。
    元美人課長49歳にはブスで生きることを考えろ、元華族没落女子大学生18歳には我が道を進め、ファザコン32歳男には自分を大切にしろ、母子家庭で学校でコロちゃんとイジメられている小学生10歳には自炊しろと。ダイエット専門コンサルタント大庭小萬里が考え方生き方を変えてカラダもスッキリさせる4つの短編。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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