秘めた情事が終わるとき (二見文庫 フ 14-1 ザ・ミステリ・コレクション)
- 二見書房 (2019年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576192055
作品紹介・あらすじ
売れない作家のローエンは仕事があると呼ばれ、ベストセラー作家ヴェリティの共著者として、大人気のシリーズを執筆してほしいと言われる。ヴェリティは半年前に事故に遭い、寝たきり生活だという。ヴェリティの夫ジェレミーと息子の住む家に住み込んで執筆することになるが、彼女が書いた未出版の自叙伝を読み始め、そこにある真実にローエンは驚愕する。夫との出会い、亡くした娘たちのこと、ヴェリティという女性の驚くような心情が明らかになっていき、ローエンは思いもしなかった運命に翻弄されていく……愛憎劇とサスペンスで、最後まで読者をひきつけてやまないジェットコースター・ロマンス。
感想・レビュー・書評
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評判がよかったので積読していたもの。
一見するとロマンス系に見えるけれども(表紙から)、サスペンス系です。
いまままでにない怖さが新鮮。
アメリカ映画を観ているような美しく広大な世界、スケールの違うお屋敷と暮し。その中で繰り広げられる恐怖。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エンターテインメント小説としては最高だと思う。読書しているのにアメリカ映画を観ているような感覚を得られる。翻訳も優れているのかすいすい読めた。まさに頁を繰る手がとまらない。こうだったりして、ああだったりして、といろんな展開を考えながら読んだが、あらゆる私の予想に反した結末。そして真実の行方は読者に委ねられる。面白かった。
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ロマンスサスペンス。
えっ⁈と思う様な始まりからローウェンがヴェリティの自伝を見つけた辺りからどんどん怖くなっていく。続きが気になりすぎて一気読み。
最後の最後までただただ怖かったけど、内容が濃くて面白かった。 -
療養中のベストセラー作家ヴェリティの人気シリーズを完結させる事になった作家ローウェン。ヴェリティが残した構想メモを見るため、彼女の夫ジェレミーと息子が住む家に滞在する事に。双子の娘を続けて亡くし、事故による脳障害で話す事も動く事も出来ない妻を献身的に介護するジェレミー。そこで見つけたヴェリティの手記。自伝と思われるそれは、作中作のような仕立てで彼女の偏執的な夫への愛がギッシリと綴られている。それが読み進められる毎に起こる不可思議な現象。双子の身に何が起こったのか? ヴェリティの障害は本物なのか?
まさか…まさかこんなラストになろうとは…禍々しさに満ちた話だった。読み手の想像に任される結末だが、それがより恐怖心を煽った。 -
売れない作家が、事故で書けなくなった売れっ子作家の続編を書くところから始まる話。
人間椅子みたいな君の悪さで、結末がが気になり一気に読み終えました。 -
ミステリータッチのハーレクインかと思いきや,最後の衝撃.びっくりだし,じわじわ恐ろしい.
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海外で話題になっていたので読んでみた。
誰を信じたらいいのか、初めから全て仕組まれてたのか、、謎の多い小説だった。でもこれはヴェリティが主人公で彼女の物語だと思う。読んでよかった。
原題が「ヴェリティ」なので、邦題がこんなんでちょっとショック。(あと恥ずかしいです。)あと表紙もUSバージョンそのままでいいと思う。海外バージョンはカッコいいのに、日本のは何か恥ずかしい。ブックカバーが必要なレベル。