東京日記2 ほかに踊りを知らない。

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582833799

感想・レビュー・書評

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  • 空想の混じったエッセイの第二巻
    やはり、心情描写が繊細!だけど芯があって倒れないところがいい!書き手の傲慢さがない!
    読むと落ち着くので、夜眠れない時とか、混乱期に読む

  • 何度もくすくす笑ってしまう。ピロートークならぬピローreadにもってこいの本。買います。

  • のんびりとふしぎなきもちになる。

  • このジャンルが大好物なので、第2弾も読んじゃいました。
    やっぱり癒されます。

  • -紅白歌合戦を横目で見ながら、年賀状を書く。(中略)除夜の鐘が、どこからかゆがんだ音で聞こえてくる。ポストに年賀状の束を落とすと、しばらくしてから、ぼそ、という音がした-

    九月某日
    前作『東京日記卵一個分のお祝い。』にはまり、ついつい『東京日記2ほかに踊りを知らない。』を買ってしまった。朝風呂しながら読んだらやっぱりはまった。そいえば、東京の正月はいいなあ、と思う。一年の中で、いちばんワタシの「東京」らしい。人がいなくて、車もなくて。いつだったか、雪の晦日に、暇のあまりに、ユニクロに買い物にいった(空いていたユニクロは偉い!)。さんざ悩んで、カシミアのタートルネックを色違いで大人買いして、帰ろうとしたら、いつの間にか大雪で、人っ子ひとりどころか、もはや、タクシーさえ走っておらず、仕方なしに歩いて帰った。二時間以上かかった。家に辿りつく最後の難関はくねくね曲がった細い坂道。坂の裾から見上げると、音のない真っ白な世界に、近所の柚子の実の黄と濃い緑の葉がユラユラしてたっけな...

  • これを月曜日の朝の電車で
    読んで行ったら、月曜日が
    月曜日じゃないみたいに
    楽しかった。
    帰りももちろん楽しく読みみながら
    帰った。

  • 初の川上作品。
    雰囲気がわりと好みでした。

  • ゆるゆるエッセイ。 「尾籠な話ですが」と言うタイミングをはかったり、夏休みがおわるのはいやだー、という小学生の遠吠えを聞いたり。 日常のふとした隙間から覗く不思議を見逃さず、虚と実のあわいにふわふわ浮かぶ感じがとても心地よい。

  • 図書館にて。
    相変わらず淡々とした文章で良かった。
    それにしても5分の4がホントの話って本当か?

  • さくさくっと読める。
    タイトルをみてもっと深めな小説家と思いきや、作者の日々のエッセイ。
    タイトルの元となった話も「はぁ、それだけっすか?」といった気が抜けた笑いがもてる、ほんわかした一冊。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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