- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591129685
感想・レビュー・書評
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なーるほど。軽ーいタッチで終わるかと思いきや深ーいわけがありましたと。で、元に戻って(環状線だからね)、めでたく解決。あっさりめだけど嫌味ないw
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軽く読もうと思って読み始めたら、いきなりの描写にビックリしました。でもその後それはすっかり忘れられたようになり、どうなったかな、と思っていたら幾つかの事件が一気に繋がりなるほどそこで戻ってくるのか、と感心してしまいました。あまりキャラに思い入れはできなかったけれどストーリー運びがおそらくすごくうまいんでしょう、やめられずに一気読みでした。軽く読める割には事件の真相はなかなか重かったです。自分をちょっと振り返ってしまう面もあったりしました。シホに関する続編が出そうなので楽しみに待ちたいと思います。
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最初、読む前は勝手に山の手線内での日常ミステリかと思ってました。でも山の手線内で探偵事務所をやってるなんて、ちょっとリアリティなさすぎかなと個人的には思いました。 だって秘密の話とかバンバン聞かれるし。殺人とかストーカーとか陥れ屋とかバンバン聞かれるし。 最初のシーンから嫌な感じで、ツッコミどころも多々あって、最後は流し読み。 続きはまぁ…いいかなと思ってます。わたしには合わない作家さんだったかも。
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短編?と思わせながら、すべてリンクしていく。軽いタッチながら、その手法は私は好きだな〜と思う。日暮里というか、谷中情緒やら銀座やら、恵比寿やら、改めて面白い。私も山手線探偵に出会いたいものだ♪ 次も出そうな感じ、楽しみだ。
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単純に、面白かった!
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面白かった。関係ないと思っていたことが伏線で、それを次々と回収していく様が気持ち良かった。主要人物である、山手線探偵の霧村雨、小学5年生のシホ、自称作家の三木幹夫のうち、霧村については本作で何となくわかったが、シホと幹夫についてはまだ謎が多い。ラストで、そこの部分についての謎を置いていかれたので、次作が楽しみです。
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勧められて購入。タイトルや読み始めた感じだと明らかに少年向けのようで、大人が読んだら物足りなさを感じるのでは?という不安感があったのだが、伏線があらゆるところに巡らされており、どの章にも無駄が全くない。主要人物たちのライトノベル感があるキャラクターも最後には完全に馴染むし納得出来た。
そして、続きも読みたいと思える読後感もとても良いです。 -
山手線の電車内だけに現れるといわれる山手線探偵=霧村雨。小学5年生の助手・シホと、見当違いな推理を働かせる自称作家の三木幹夫の三人組が登場するミステリ
冒頭で,ゲーム機を利用した痴漢冤罪事件がある。その後,痴漢冤罪事件に加担していた松宮洋子という女性から,ストーカー事件の捜査を依頼を受ける。ストーカー事件そのものは,松宮洋子をストーキングしていた人物が二人いて,そのうち一人が近所の肉屋の店員だという推理を披露し,終わる。もうひとりのストーカーは,殺意を持って松宮をストーキングしていた。しかし,痴漢冤罪事件の協力者である4人の人物のうち,自分を脅迫していた人物を3人目に殺害したことで,松宮洋子殺害をやめていた。
ここまでの話を序とすれば,ここからが本編。本編は,痴漢冤罪事件の協力者として3人目に殺害された倉内猛の殺人事件の犯人探しと,小学生,柴木恭平からの依頼「ライバルの館ひろやが,どうして急に成績が上がったのかを調べてほしい」というものが中心となる。霧村雨が探偵事務所を持っていた頃に最後に依頼を受けた犬探しの依頼と関連してくる。犬探しの依頼をしたのは武田金太郎。霧村は金太郎が公演で買っていたチワワ,まいちゃんを探し出すが,金太郎は山手線で線路に落ち,救出しようとした人の手を払って自殺したと考えられていた。
真相は,ご都合主義的な展開で,柴木恭平と武田金太郎の父は昔からのライバルであり,武田金太郎が線路に落ちたときに,ブローチの針が刺さるようなカタチで,金太郎が自殺したように見せかけて殺害していた。倉内猛はたまたま山手線で見かけた柴木恭平の父をゲーム機の通信機能を利用して恐喝した。柴木恭平の父は,恐喝をしたのが自殺冤罪事件の協力者の4人のうち誰かだと気付き,殺害していたという。
物語全体の雰囲気は非常に軽く,寝る前や通勤電車で何も考えずに読む本というイメージ。じっくり読むと,やはり,あまりにご都合主義としか思えない展開が気になる。シリーズなので,シリーズを読み進めれば印象が変わる可能性はあるが,助手が小学生である理由や自称ミステリ作家の三木幹夫が空気状態であることなども気になる。★3かな。