まんぷく寺でまってます (ポプラ物語館 71)

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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591151273

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  •  裕輔(小4)の家は、佐渡の「万福寺」というお寺。夏休みにお坊さんになるための子ども向け勉強会に行かされ、勉強会の前に父ちゃんに頭をぼうずにされた。2学期が始まり、その頭のことをからかわれる。席がえがあり、美雪が隣りの席になる。美雪は、去年事故でお父さんがなくなり、しゃべらなくなった。

  • 竹内裕輔は、万福寺の跡取り息子。お坊さんになるための子ども向けの勉強会に参加するために坊主頭にされて、2学期のはじめにみんなにからかわれた。
    裕輔は、お寺のことも手伝いもするし、檀家さんたちにもきちんと挨拶をしたり、頑張っている。けれど、本当はお寺を継ぐより、大好きな漫画家になりたいのだ。
    お寺に生まれたばっかりに、山奥まで、やたらと長い通学路を一人で歩かなくてはならないし、お寺の手伝いは大変だし、朝のおつとめとかも大変。お寺の息子ということでのプレッシャーもある。

    2学期、席替えで隣の席になった美雪は、1年前にお父さんが亡くなってからほとんどしゃべらなくなった女の子だ。
    でも、美雪はノートに漫画の絵を描いてるのを見つけて、裕輔は美雪に話しかけたい。

    佐渡島の自然の中、お寺の子どもの毎日、悩み、成長が描かれた物語。

著者プロフィール

高田由紀子
新潟県佐渡市出身。「まんぷく寺でまってます」(ポプラ社)でデビュー。「君だけのシネマ」(PHP研究所)で第5回児童ペン賞少年小説賞受賞。著書に「青いスタートライン」「ビター・ステップ」(ともにポプラ社)がある。日本児童文学者協会会員。季節風同人。

「2020年 『きみが、この本、読んだなら とまどう放課後 編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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