- Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594049669
感想・レビュー・書評
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それほど期待してなかったが、割と引き込まれた。11歳の息子と付き合っている52歳の自分にとっては、思い出せなくなっている昔の事を思い出すヒントになる久しぶりの子育て本のような感じ。
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オカンはとても魅力的な人だった。
東京タワーがコマの軸になってグルグルまわるという表現が印象深かった。 -
子供の時から、母親とのお別れの時まで。
副題がそのまま、内容を語ってくれています。
結婚しているのに、母子家庭状態の生活。
だからこそ、大事な関係。
なのですが、このやる気のなさというか
母親に金銭頼りっきりの生活。
よくもまぁ、これをそのまま支えてくれたものです。
母親とのお別れのカウントダウン。
そこから先は当然、心情的に非常に想像できます。
しかしそこまでの生活…。
微妙です。
とりあえず、こんな男とは知り合いたくもないです。
前半と後半、足してとんとん、という感じでしょうか? -
自伝っていうのは、方言が入ったとたんに読みやすくなる気がする。
振り返ると「ああ、俺はこんなにもおかんのことが好きだったんだ!」となっておかんとの美談がメインだけど、別に常日頃からおかん孝行だったわけではないのが人間っぽい。大学時代とか、社会人時代とか、けっこうほったらかしじゃん。 -
ノンフィクションだから、淡々としていてもリアリティに溢れてて興味深く読んだ
年がら年中母に反抗期な私だが、母孝行しないとなあ……としみじみ思ったりもした
んー、でも、泣けるかなあ?
意外とそこらへん冷たいんだろうな、自分 -
いつか訪れる母との別れにおののきながら、その日がきたのちに母を偲ながらの悲しみと親孝行できなかったという強い思いに胸打たれました。
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期待が大きすぎたかもしれない。
ずーっと読みたいと思っていた。ちょうど友達が貸してくれたので読むことができた。
なんだか、この本を読んで悲しくなってしまった。
それは、この本に感銘を受けたとか、泣かされたとかではなく、リリーフランキーと自分の境遇を比較して落ち込んでしまったという意味で、悲しくなってしまった。
この本は4年前までなら、文句なく感動しただろう。涙、涙、で読んだだろう。そう思ってしまう現実に悲しくなってしまいました。
この小説は、子供は一生子供、母はいつまで経っても母であるうちに読む本だった。親が何よりも子供が一番大切で、自分の事よりも子供の幸せを願っている状態であるうちに読む本。
そうではなくなってきた私の親子関係が、悲しくなってしまいました。 -
共感できる家族の物語。
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この作品、私小説と気づかず、半分をすぎるまで体験をもとにした小説だと思って読んでいたので、とても文章が読みにくかった。視点の時系列がぽんぽん飛ぶし、主人公の周辺の登場人物についての説明があっさりしすぎているし…。
なんのことはない、創作ではなく、リリーさんが自分のことを語っているエッセイ小説なのだった。それがわかってからは比較的さらさら読めて、最後の部分は赤裸々な独白ともいえる描写に胸がつまった。
どんな人にも親と子の物語があると思う。関係が良好であっても、そうでなくても、親は子にとって、子は親にとってかけがえのない存在なのだろう。