バーティミアスII ゴーレムの眼

  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (683ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077467

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    1巻から2年後のナサニエル14歳。
    前巻と違って、ナサニエルは役人になってますます"魔術師"らしい厭味ったらしい奴になってしまってバーティミアスにすら呆れられてしまうけど、こういった主人公の話を読むことがあまりないので新鮮でした。

    今巻ではメインの人物がナサニエル・バーティミアス・キティと入り乱れるだけじゃなく、事件についてもレジスタンス・ゴーレム・墓守の骸骨と本の厚さに比例するように内容も厚かったです。
    個人的には最後の戦闘と、ナサニエルとバーティミアスで行ったプラハでの展開が読んでて楽しかったです。

  • 世界観がしっかりあって、その世界に浸れました。
    勧善懲悪『ではない』ファンタジーだと思うので、児童ウケは悪いんじゃないかと。
    ちょっとおませな世間を斜めから見るタイプにはいいかもしれませんね。
    ラストのバーティミアスの命令の受け取り方には笑わされました。

  • とにかくキャラクターが良い。
    メインのバーティミアス、ナサニエル、キティはもちろんのこと、特に悪魔たちが魅力的。
    人間よりも情緒豊か。

    入りくんだ視点と二転三転する展開の割に読み易い。
    高い構成力がなせる技。

    打算に走るナサニエルにそれほど良心の葛藤が見られないので、共感できない人多数いる模様。
    果たして三巻では改心してバーティミアスと分かち合えるのだろうか。
    久しぶりに先が気になる。

    限りなく5に近い★4個

  • 不気味な骸骨のジン。巨大なゴーレム。グラッドストーンの杖☆

    前回に引き続き今回もとても面白かったです☆

    ただナサニエルが嫌なカンジになってしまったのが読んでいてとても残念でした。。

    キティとレジスタンス団の秘密が色々分かり、キティとバーティミアスとナサニエルがこれからどんな方向へ行くのか、とても楽しみなラストでした

  • 前作のサマルカンドのアミュレットに引き続き読み進めた。この作家は、延々とした精緻な描写を得意としている。ストーリーの骨組みや展開に関しても、綿密にかつ論理的に組立ている。自分のイメージに沸き起こる情景とその興奮に満ちた展開を冷静に淡々と書き進めている。三部作とはいいながら、全体三部をして一作品として”設計”してある。見事としかいいようがないが、第1巻に比べると、引き回し叙述の部分が長すぎる。もちろん飽きさせないような展開とひきつける叙述は見事だが、第1巻のインパクトが強すぎて星は4つにした。引き回しが長いぶん、最後の急展開からのフィニッシュは、あまりに急すぎる感もある。シンフォニーの最後のように急激に盛り上げ一気にフィナーレに駆け上がる手法は、情景を読み進めていく本の場合には、展開があまりに速すぎる場合は、読者がそのフィナーレの状況のイメージを描ききれない場合もある。すでの三巻目を読み進めているが、第二巻の反省が読み取れる。私の評価は、いつも辛口なので、これをもって躊躇してはいけない。三部作は、一度は読んでその世界を堪能すべきすばらしい作品には違いない。

  • ナサニエルの良心がどんどん薄れていくのが痛ましいです.

    二作目もこの分厚さを読むのは一苦労だなと思っていましたが,読むほど世界観にはまっていく感覚が楽しく,ファンタジーは長くて細かいほど面白いというのが良く分かりました.

  • 一巻を参照

  • 第42章バーティミアスは語る、が良かったな〜。バーティミアスの本音が垣間見えた気がした。
    キティはどうも好きにはなれないし、ゴーレムを倒したりするシーンをみてもナサニエルに似ているとは思わないけれど。
    ナサニエルはキティが死んだと思い込んでいるけれど、それが彼の良心を取り戻すきっかけになるのだろうか。
    今作は解決編の展開が早くて性急だったなと思う。

  • バーティミアス2作目

  • バーティミアスシリーズの第2巻。
    前巻で見事に事件を解決したナサニエルは14歳にして政府の一員となり、出世街道を邁進しています。
    ロンドンの街では魔術師たちを狙ったテロ行為が頻発し、ナサニエルは捜査をまさかれることになりました。
    出世のチャンスと意気込むナサニエルですが、なかなか正体をつかめない敵にじれて、再びあのジンを呼び出すことにしたのです。

    1巻以上にナサニエルがイヤなヤツになってきました・・・。
    バーティミアスの舌も相変わらずよくまわります。
    そして、本書からはもう1人語り手が増えました。
    テロ集団の少女・キティです。
    1巻で少しですがナサニエルとバーティミアスに接触があったキティですが、今回は彼女の立場からでも物語が進んでいきます。
    ナサニエルとキティ、敵対勢力のそれぞれの視点から語られる物語にバーティミアスの視点も加わって、ますます目が離せません!

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著者プロフィール

イギリス、ベッドフォード生まれ。7歳から物語を書き始める。子どもの本の編集者をしながら自分でも執筆。「バーティミアス」三部作は世界的なベストセラーになる。著書に『勇者の谷』(理論社)、「ロックウッド除霊探偵局」シリーズ(小学館)などがある。現在は家族とともにハードフォードシャーに暮らしている。

「2021年 『スカーレットとブラウン あぶないダークヒーロー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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