- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751518892
感想・レビュー・書評
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「ねえ、ぴよちゃん」で、ぴよちゃんの親友で読書家のひみこちゃんの愛読書。シャーロットが人間じゃなく、蜘蛛だとは!可愛くて賢くて、視点がグローバルですね。彼女は、自分を取り巻く森羅万象の生命と運命を知っていたのですね。
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数年ぶりに読みました。こんな話だったんだと改めて。
”友達がほしい”という純粋な気持ちを持つ一方始めはシャーロットの蜘蛛としての習性を受け入れることが出来なかったウィルバー。自分の友達に親切心のみで手を貸すように見えたものの、自分の一生を少しばかりでもましなものにしたいという思いからウィルバーに手を貸したシャーロット。
望まれるような純粋なる関係性とはまた違うものですが、この2人の友情は確かなものであったのではないのでしょうか。利害を含まない友情関係が美化され求められることが多いですが、このような思いから始まる友情もいいものですね。 -
タイトルになっている「シャーロット」
クモだったとは、意外でした。
小さく賢いクモが、友だちのブタの命を助けます。
蜘蛛の巣に「たいしたブタ」と文字を書くと、人間たちが「奇跡だ!」と大騒ぎ。
そんな人間がこっけいです。
ブタは屠殺せれずにすみますが、クモは卵を産んで死んでしまいます。
「クモの一生なんて、わなをしかけたり、羽虫を食べたりの、さんざんなものなの。あなたをたすければ自分の一生が、ちょっとはましなものになると思ったのかもしれないわ。」 -
子供の担任の先生が一番好きな児童書だそう。
いいお話です。死と生について教えてくれる。 -
こぶたのウィルバーとクモのシャーロットの、友情のものがたり。
道徳、教訓がたくさん盛り込まれた児童書。むしろ盛り込まれ過ぎて一気読みするにはもったいないくらい。
わりと残酷だったり身勝手なこと、感謝や謙虚さなど、ひとつひとつの出来事から深く考えさせられる。 -
シャーロットが凛としてて、クモなんだけど、女性として憧れました。大人でも楽しめる一冊だと思います。
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しばらく遠ざかっていた「読み聞かせ」
姫がめずらしく読んでくれと言うので、この本を再読しています。
音読は自分の脳にも良さそうなので、続けてみたいと思います。 -
以前アニメで観たことがあったので話は知ってたけど、原作を読んであらためてたいへん感動した。賢くて優しい蜘蛛のシャーロットが子豚に教えてくれたのは生きるということそのもの。そしてウィルバーの心の中に一生消えない温かな灯火をプレゼントしてくれたのだ。真心で接することの美しさを私もシャーロットから教わった。
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都会に生きている人には日常ではないけれど、
農場に生きる人にとっては家畜の子供が生まれ育っていくことも、
子供たちが成長していくこともまったくの日常です。
でも、その中で、少女・ファーンとこぶたのウィルバー、
くものシャーロット、ねずみのテンプルトンが出会ったところで、
日常の中に、ちょっとした、日常ではないことが起こります。
それは、この4人の誰もが欠けては成立しないこと。
誰かのために何かをすること。
見返りを求めてそうするのではなくて、ただそうしたいから。
受け取った方が、自分は何もしていない、返せないと言った時に、
与えた方は、それが生きがいで、
ただそうしたかったからしたのだと答える。
受け取った方は本人への恩返しを次世代を待つことで返していく。
それがウィルバーとシャーロットの友情の形でした。
ふたりの間には真の友情が、愛があったのだと思います。
「生きるって、どういうことだと思う?
生まれてきて、少しばかり生きて、死んでいくんでしょう。
あなたをたすければ自分の一生が、ちょっとはましなものになると
思ったのかもしれないわ。そんなことがあったって、いいでしょ」。
(p.198-199)
お互いにそうできる相手に出会うこと自体が奇跡なのかもしれません。
でも、そんな奇跡を信じてもいいかな、
信じたいなと思わせてくれる1冊です。