- Amazon.co.jp ・マンガ (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757741782
感想・レビュー・書評
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「エマ」の最終巻です。
ついについに、二人の結婚式が<感涙
やっぱり、ウィリアムの家族はエマに対して微妙なんだけど、でもそれぞれがそれなりに成長してきて、態度が変わってきてるのがいい。でもって、サブタイトルが「新しい時代」
うまいな、うまいよ。
貴族や男の時代が終ろうとしていて、女性の台頭みたいな部分がさりげなく、そしてエマの結婚式が新しい時代の象徴として、描いてるのが本当に上手い。
結婚証明書に姓を書くのをためらうエマに…。
も、このシーンで滂沱です。
やられました。
にしても、相変わらず自分の気持ちに不器用なエマとウィリアムがちょっと心配ですww
と、これでこの豪華なレースとか、豊満な女性たちとはお別れかと思うと…。こんなに目の保養になるマンガってちょっとないよね、ってぐらい豪華でした。
原画見てみたいなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浮ついたメイド漫画ではなく、しっかりと調べられた知識の上に成り立つ真のメイド漫画。女性キャラクターの魅力を描くのがなんともうまい。みっんなかわいすぎ!
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一気に読めた。これは面白い!
主人公のエマはメイドさん。今の時代の萌え主体のじゃなくて、19世紀イギリスのちゃんとしたメイド。
彼女が貴族の坊ちゃんに恋をして、彼のほうもエマのことが気になってて、で・・・いろいろ巻き起こる、場所も変わる、人もたくさん、話も動く。
ストーリーもしっかり面白かったし波もあったしなのが楽しかったポイント。
カレと彼女が大体いつでも物語の中心になって動いてるのはいいことだ!
もう一つのポイントとしてはラブラブカプール人口が多いこと。そもそも上流の人たちは夫婦でパーティー(?)参加が基本だからみんなだいたい夫婦で一緒にいる。「夫婦」というキーワード大好きなわたしにとってはたまらなかったです。
その中でもヴィルヘルム夫婦がたまらん。見た目セクッシーで中身はゴージャスできれいなものが好きな奥さんとひげ面のおじいちゃんにも見えるおっさん。この夫婦お互いが大好きなのがもうね!ずっとカマ掛け合って結局愛の言葉ささやき会ってるとか!ぐはあああたまらんん!!
主人公たちの恋愛は身分の壁にぶち当たりながらもどうにかこうにかなって行きます。
これは最後まで楽しく読めるし、最後三話の上中下の話がとてもわくわくして早く読みたい読みたいという気持ちにさせられました。
このマンガは人に勧めます。とてもいい。 -
何度読み返したかわからないくらい大好きな作品。
私のバイブルです。
『メイド萌えー』など桃色不埒な想像をしている輩は、
是非心を入れ替えるためにもこの本を読むべきです。
アイドルと給仕の差が分かっていない、
メイドカフェのメイドさんたちもこの本を読むべきです(笑)。
日本には元来「おもてなし」という概念があります。
それは思いやりであり尊敬であり奉仕であり、
決して<お金の契約>だけで成り立つものではありません。
この作品には様々なメイドや執事(フットマン)が登場しますが、
彼らの「おもてなし」のプロ意識は、今日の我々の仕事(特に接客業)にも通じるものがあるのではないでしょうか。
英国・階級・ハンカチ・帽子・石鹸・噴水・そして恋。
登場するすべての要素が本当に美しいです。
なお、この作品は
2005年文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞を受賞しています。
麗らかな午後、紅茶と共に味わわれてはいかがでしょうか。
以下余談ですが。
以前某メイドカフェに入ろうとした瞬間、
丁度中からメイドさんが扉を開けたため、頭をぶつけるというおいしい思いをしたことがあります。
一巻をお読みになった方なら、おいしさがわかるかと…(笑) -
読みました。
ほんとうの最終巻。
メインはラストのお話。エマさんとウィリアムの結婚式。
とうとうここまで来ました。
すべてが開放されたような余韻の中、物語は幕を降ろす。
まだいろいろあるのだろうけど、ひとまず完全なハッピーエンド。
よかったですね。
ほかにはエマさんとウィリアムのサイクリング。アデーレの心。アーサー監督生の頃。エレノアの新しい恋つづき。ターシャ、ハンス、グレイス、スティーブンスの四コマ。 -
全巻読了の感想。(全10巻)
ヴィクトリア朝時代のイギリス(ロンドン)を舞台にハウスメイドのエマと貴族の青年ウィリアムとの身分違いの恋愛を描いた作品。
メイド服着てるだけのメイドっぽいキャラクターではなく、考証もしっかりとした当時のハウスメイドを出来る限り忠実に描いており近代イギリスのメイド事情などにも興味を惹かれる。
物語はというと偶然の出会いから始まり惹かれ合う二人は、互いの愛を知りながらも、階級の差、置かれた環境の差を感じはじめる。
特にエマは自分が貴族社会には場違いで身分違いであることを痛感し、思いを断ち切るためにロンドンから旅立ってしまうのだった。
そして取り残されたウィリアム。傷心のうちに彼は子爵家の娘エレノアとの婚姻の約束に至るのだが、(こちらの物語もまた切ない・・・)二人の真摯な恋は冷めきれず再び偶然の出会いを果たし・・・。
巻が進むにつれて絵が確実に上手くなり、背景、小物に至るまでの緻密な描写が光る作品でもある。
キャラクターの絵柄に抵抗を感じないのなら絵を目的として買っても良いとさえ思う。
巻末には作者の遊び心というかメイド、イギリス、ヴィクトリア朝への熱き想いが本音?で描かれていてこれもまた楽しい(笑)
身分違いの恋というのは新しいテーマではないけれど、本格的に近代イギリスを描こうとしている姿勢、そしてもどかしさも残る二人の恋模様は文字通り真摯な恋愛を描いたものとして好感がもてる。 -
乙嫁語りを読んで、久々に読み返してみましたが、やっぱりおもしろい!
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エマが始まってからもう6年も経ってたなんて。
でも最後が本当に幸せそうな終わりで素晴らしかった。
映画みたいな、小説みたいな、これだけの世界を描ける人そうそういない。
個人的にはパブリックスクールの話とかもっと読んでみたい。
元々絵の上手い人だったけど、連載中にものすっごい上手くなった人です。 -
身分の違いを乗り越えての恋。まさにがちがちの恋愛物。
10巻もかかったわりに話の展開のテンポはゆったりとしていて,むしろほとんど事件らしい事件は起きない。(誘拐事件以外)
さらにこの登場人物が今後きっと活躍するだろうという予想がことごとく外れていくのも特徴だ。それだけ一人ひとりの人物が描かれているというべきなのか。
それだけに8~10巻の外伝は楽しめた。
エマ自体の魅力は薄いのに,周辺の人物がみな魅力的な人物というのはなんなんだろう。作家の実力のなせる業であろうか。
モブシーンなど,かつての萩尾望都を彷彿とさせてくれた。
気になる作家が増えた。 -
ちょっと物足りない・・・!
ラブシーンがあると思ってたw