リストランテ アモーレ

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.20
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本棚登録 : 534
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412575

感想・レビュー・書評

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  • 美しい弟と姉が開いている小さなイタリアンレストラン。
    料理はどれも美味しそうで、手際よく作る弟はお店の女性客たちの心を虜にする。

    それぞれ抱えている問題もあるが、美味しそうな料理のせいかあまり重苦しくならない。

    それぞれが落ち着くところに落ち着いた感じで良かった

  • この人の小説大好き。

  • 【最終レビュー】

    予約著書・新刊。図書館貸出。

    先々月末、紀伊國屋書店・単行本(新刊書)本棚にてチェック。

    小さなイタリアン料理店を営む『姉と弟』

    姉弟二人それぞれが『言葉少なからずの「どことなくやり切れない想い」』を抱えつつ、加えて複雑な事情を抱えながら、主な男女の来客者のやり切れない想いも絡みながら

    こだわりかつ風味のある、コク深い

    『一品・一品の個性豊かな「メニュー」の「数々」』

    が、これらを一粒二粒…彼らの

    『想いに「上手くピースにはまる」かのような「さじ加減」』

    を与え、いささかな『この「時を」ゆっくり「楽しむ」空間の「描写」』

    気負うことなく、静かな時間が過ぎていく『こうした流れ』が

    〈優しく包み込むかのような雰囲気そのまま〉

    に出ていることを、内容を読み進めながら自然体かつ心身で、そう自身は感じ取ってました。

    『自然に、今を普通に飾らずに生きていけばいいのだ』

    という感じで、荒野さんのメッセージが伺いしれるかのような、そんな感覚も覚ながら…

    こういった雰囲気の物語、荒野さん独特の『感性』が詰まっていて、本当に落ち着き払うかのような気分になります。

    この著書も上記通りそのものでした。

    ■井上荒野さん・既読のアーカイブです。このまま挿入します。

    *キャベツ炒めに捧ぐ

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4758411794

    *つやのよる(映画化原作本・阿部寛さん主演)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/410473103X

    *ズームーデイズ

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4094083200

  • 食べ物が美味しそうな本、ということで読んでみた。
    小さなイタリアンレストランを営む姉弟。深入りせず上手に女たちを渡り歩く器用なイケメン弟をオダギリジョー(個人的にはハンサムの範疇に入らないのだけど、映画「ゆれる」での「舌だして」のセリフ以来、セクシーな色男というカテゴリに入ってるのだ)、対照的に恋愛に不器用な姉を竹内結子で勝手にキャスティングして脳内ドラマ化しながら読んだら面白かった。

    登場する料理の美味しそうなこと!それらを手早く簡単に作ってしまうハンサムでそつがない弟は、そりゃ女性にとっては魅力的だろうよ。
    パン粉とニンニクとアンチョビをオリーブオイルで炒めたものを絡めただけのパスタ、今度作ってみたい。

  • 女の子に軽いイケメンイタリアンシェフの杏二、その店で働く姉の偲。

    軽やかに生きてるような男たちのほうが実は愛がわからなく、翻弄されているような女性たちのほうが足元をちゃんと見ていた。キリリとした女性たちが鮮やかに生きているとても清々しいお話だった。

    最後のお話はちょっと悲しかったけど…

  • (2015.8.14)
    (240P)

  • この作者の小説にしてはいつも漂う不穏な感じがなく、実際人間関係は非常にドロドロしていたにもかかわらずさらりとした文章で意外だった。軽く読んでしまったけれど、どの登場人物もしんどい人生を生きていて大変そうだなと感じてしまう。イケメン女たらしの杏二は福山雅治のイメージ、姉の偲は深津絵里とか。

  • なんかちょっと色々、ニヤニヤしながら読みました
    初子ちゃんとくっつかない終わりは好みだな
    でも、Mのエピソードは中途半端なような?

  • 読みにくかったけど、読み終えてみると、まぁ面白かった。
    生活のために働いている人がいなくて、みんな自由人すぎるところが違和感あったのだと思う。

  • 思っていた話と違いました。
    もっと食べ物が出てくるかと思った。
    登場人物、誰にも好感が持てませんでした。

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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