人間仮免中

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 251
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781607412

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わった後も尾をひく本。
    そもそもAV女優の心境にものすごく興味があるけれど、さらに、スカトロとか、ミミズ食べるって、どうなってるんだろう、って、
    …でもこの本とはまた別の話で、統合失調症を抱えて、歩道橋から飛び降りて奇跡的に生還する、その前後の話、いくら生き地獄でも、生きていてよかった、って自分も周りも思えて、よかったと思う。平穏に幸せに暮らしてほしい。

  • 電子書籍で購入。
    いろんな人がいるんだなぁ。
    統合失調症の人のいき辛さを感じた。

  • グロくて、胸がムカムカと気持ち悪くなったが、だんだんに愛を覚えていった。

  • すごくパワーを感じる作品。

    生きるって大変なことだと思う。
    でも、生きててよかったって思ってくれてよかった。

  • 著者の体験記。私は著者の経歴を見てこの本を買いました。マンガとしてはあまり楽しめませんでした。こういう人がいるんだくらいの感じでした。

  • うまくは言えませんけれども、凄まじい読後感を残す作品だと思いました…!

    絵は可愛らしい感じがするのに扱っている内容は人によってはかなりディープで…著者の暗黒世界へと誘われている感じすらします…。

    まあ、暗くてディープな世界ですけれども、最終的には救いのある感じに終わっており、よかったです。これで救いようのないエンドだったら目も当てられない…

    ヽ(・ω・)/ズコー

    統合失調症とかいう病気を扱った今作ですけれども、なかなか興味深かったです。可愛らしい感じの絵柄の主人公が歩道橋から飛び降りるシーンなどは…絵柄が可愛らしいだけに怖さが倍増します…おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 統合失調症の著者による、実体験を綴った漫画。
    絵が苦手やったけど、内容が壮絶すぎて読めた。
    名前くらいしか知らんかった、この病気と付き合うことのしんどさ(こんな言葉で片付けていいんかわからんけど)がまざまざと、でも明るく淡々と描かれてた。

    卯月妙子は、あっちの世界の「現実」を、こっちの世界の言葉で語れる稀有の人だ。←帯に書かれてた。
    まさにそう。
    妄想の中も含め、よくこんなに書けたなあと。。

    でも周りの人のあったかさよ。
    ただの優しさじゃなくて。覚悟の上での優しさ。
    見返りを求めないことってこうゆうことかと思わされた。

  • 統合失調症+変態の生活をのぞけます。決して患者さんの疾病教育には使えないけど、精神障害は生活の障害なんだと改めて思う。生活上手になれば、統合失調症とだって生きていける。「妄想がないと暇」は名言。

  • 統合失調症当事者の生の記録。
    この疾患の妄想世界をこれだけありありと、豊かに描いた同時代人がいたとは。
    病的体験を克明に記憶していて、かつケレン味なく表現しているのは貴重だ。そして多くの統合失調症の闘病記が陥りがちな「露悪や自虐によるいたたまれなさ」がこの作品には感じられない。

    幻覚妄想体験を克明に執拗に描きつつも、現実と妄想の世界はいつも連続的であるかのようである。つまり、現実に起こる衝撃的な出来事と、恐ろしい妄想世界とで、筆致やコマ割りのテンポにほとんど差はなく、安易に妄想世界をおどろおどろしく描いて区別することが回避されている。いやむしろ、意図的に回避しているというよりも、症状や副作用によって減退した能力を振り絞って1コマ1コマを描くことの「必死さ」がそうさせてしまっているのかもしれない。

    「妄想――それは現実より現実的な摩訶不思議な世界です」

    内縁の夫との不安定な関係や精神的身体的な障害に翻弄され格闘するさまがストーリーの軸であるが、母子関係やスティグマについてもさらりと描かれている(そのあっさり感が防衛的な印象を与えて微笑ましい)。
    おそらく作者を取り巻く対人的・経済的な環境は、障害者のなかではとても恵まれたものだろう。「本当の悲惨とは声なき声であって、作者の体験しているようなものではないのだ」と言ってしまえばそれまでだ。しかし、表現できる能力をもち発信できる立場にいる人が表現していくことでしか、体験は伝わらないものだ。必要なのはひとつでも多くの当事者の語りである。
    それに対し何らかの評価を与えることが許されるとすれば、彼女は生きることや支えられていることに自覚的になれた、ということだけでじゅうぶんだろう。

    本作以後の、障害者との共同生活についても、少しずつでもいいので作品化してほしい。そしてその行為が直接的にであれ間接的にであれ彼女自身を支えていくことになれば、と(まったく余計なお世話であろうが)願っている。

  • 全1巻。思うことは多くあるが、愛する人と、愛してくれる人がいるっていうことはすごいことなんだと、すごい幸せなんだと。

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