企業参謀―戦略的思考とはなにか

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833416948

感想・レビュー・書評

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  • 2014.11 読まずに返却

  • 時代を超えて語り継がれる伝統的戦略論、という感じ。
    伝統的大企業が、どのように考え、問題解決にあたるかについて説明するもの。
    自分のポジションによって、読み返すごとに新しい知見が得られるのではないか。

  • 企業参謀


    経営戦略の本




    戦略的思考:事象を分析し、ものの本質に基づいて分解したうえで、自分にとって有利なように組み立てていく思考方法

    ・問題点の摘出と解決のプロセス
     ①問題点の絞り方を現象追随的に実行
    ①現象→②グルーピング→③抽象化→④アプローチ設定、必要な手段
    →具体的な手段に落とし込む

  • 20170717読了
    企業が取るべき戦略について、参謀の立場から論理的かつ客観的に考える方法論について書かれた本。

    内容盛り沢山で、概要を知りたいだけならエッセンシャル版で十分。ただ40年前に書かれた内容について、今の世の中の状況と比較すると面白い。日本の総合機械メーカーのポートフォリオの話とか、低成長時代に対する考え方とか特に。

    正直、読んだからといって明日から何か実行したり自分が変わったような気分になる本ではないが、企業参謀とは何か、戦略とは何かを知るには良い本だと思う。

    ・企業が成功するための要素KFSを、業界、サプライチェーン、時代の状況ごとに徹底的に考えること。

    ・分析力と概念を作り出す力を開発すること。「しょうがない」を「しょうがある」状況にするにはどうするか。なぜ?を常に考える。常識を常に疑うこと。

  • 【MEMO】

    ■戦略的思考とは・・・
    一見、常識となってパッケージとなっているような事象を分析し、ものの本質を見極める事

    「設問の仕方を解決策志向的に行うこと」

    そもそもその商品はマーケットが拡大しているのか?シェアは取れるのか?
    広告宣伝を一生懸命やる・・・解決にはなっていない。

    問題点の抽出と解決のプロセス

    問題ある事象を並べる→グルーピングする→抽象化する→対策を打つ→具体的な取り組みに落とし込む

    ・イシューツリー

    ・プロフィットツリー

    ■問題解決成功の尺度
    ・利益ー売上高利益率、収益性
    簿記会計ではなく、管理会計による攻めの会計・・・いかにアウトプットを出すか

    【企業における戦略的思考】

    ■中期経営戦略計画
    ・3年程度が妥当  それ以上は、市場の変化を読む事は難しい。画餅になる。
    ・中期経営戦略の立案プロセス
    目標値の設定
    ⇒ 基本ケースの確率 ⇒ 原価低減改善ケースの算定 ⇒ 市場・販売改善ケースの算定
    ⇒ 戦略的ギャップの算定 ⇒戦略的代替案の摘出 ⇒ 代替案の評価選定 ⇒ 中期経営戦略実行計画

    ■Product Portfolio Management (PPM)
    ・低成長時代においては、事業の選択が必要
    ・事業マトリックス(業界の魅力度×自社の強さ
    ・収益を得る時期か?投資をする時期か?

    ■製品・市場戦略
    ・市場(現市場→新市場)市場を拡げるか?
    ・製品(現製品→新製品)製品を拡充するか?
    ※現市場もしくは現有製品を軸に拡大するのが基本

    1.市場性の動的把握
    今後、市場はどうなるか?

    2.内部経済の分析
    内部資源はどうなっている?

    3.競合分析
    自社のシェアは今後どうなるか?

    4.自社の強さ弱さの把握
    顧客視点から見て選ばれるポイントは?
    何が弱みとなっている?

    5.改善機会の抽出
    どこを改善したら、シェアを伸ばせる可能性があるか?

    6.改善計画作成

    ▪︎参謀五戒
    1.参謀たるものイフという言葉に対する本能的恐れを捨てよ。

    2.参謀たるもの完全主義を捨てよ

    3.KFSについては、徹底的に挑戦せよ

    4.制約条件に制約されるな
    何ができるか?できない理由は何?

    5.記憶に頼らず分析を

    ※問題解決者…内部の人々の経験と知識に、外部の人間の客観性、中立性、分析力、集中力、実践力が加わる。
    これに結果を見届けるまでしつこくねばるという精神が内、外を問わず仕事にたずさわる全員に浸透すれば、百戦危うべからず。

    【戦略的に考えるとは】
    ・楽観的に見ない
    ・追い込まれた状態の時こそ俯瞰的に見る
    ・創造と論理のバランスが重要
    ・ベクトルの向きと大きさを考える
    ・業績評価は、経常利益だけではない。必要な指標を用いる。
    ・ミドルの重要な役割の1つはトップに対して現場の生々しい声を伝える事である。

    ・PPM法(プロダクトポートフォリオ)

  • ポートフォリオを利用した企業戦略、事業戦略に触れられている。
    1975年に売られ、その時から低成長が問題に成っていたんだなって改めて思い知らされる。
    戦略というのはどうやって立てていくのかといったアプローチが記載されており、一読の価値はあるように思う。
    ・what if この場合どう考えるを徹底
    ・完全主義を捨てる
    ・kfsを徹底
    ・制約条件に制約されないこと
    ・記憶に頼らず分析すること

  • 昇格試験前に読んだ。昔書かれた本とは思えないくらい面白い!

  • 極論を承知で言わせていただければ、孫正義氏をはじめ日本ではIT業界から多くの戦略的経営者が出てくるのは、コンピューターのプログラミングという行為が身近に存在するからではないだろうか。
    プログラミングというのは「もし~ならば、~する」「もし~でなければ、~する」という条件分岐の連続だからである。たまに変数が予想外の地になることもある。バグの原因になりかねないから、そういう場合に備えて周到なセイフティネットも用意しなければならない。プログラミングとはあらゆる可能性に対して考え尽くす習慣が身に付く作業なのである。まさに戦略的思考力を養うためには格好の訓練なのだ。

    Key Factor for Success:
    「公共機関のサービスが悪いのは必然なのか?「なぜ製紙会社の収益性が伝統的に悪いのか?」といった設問を自らに課して、仮設を立て、立証または反証を繰り返すことで、KFSを必然的に引き出せるような思考のクセをつけるべきだ。
    拡散したまま思考を重ねても、決して他人の知りえなかった領域まで施策を深めることはできない。
    しかし、設問の仕方と仮説を立てて立証・反証を繰り返すことで、問題の核心に素早く掘り進むことができるのだ。

  • 学部生である自分にはちょっと難しかった。すらすら読みこなせるように精進したい。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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