- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833419369
作品紹介・あらすじ
戦略とは捨てることなり。iphone、スターバックス、COACH、キンドル、フェデックス、新聞、格安航空会社、ATM…大成功してのち大失敗した商品、大成功しそうでしなかった商品、すべて「トレードオフ」で説明できる。
感想・レビュー・書評
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上質か手軽か、どちらかでなければならず、どちらでもない「不毛地帯」にいてはいけない。便利な概念だとは思うけど、第1章だけ読めばいい。
最初は切れ味が良いと思うが、テクノロジーの進歩やターゲットの選び方などでどんどん相対的になっていき、「あとづけでどうとでも取れるんじゃないのか?」と思ってくる。
とくに、インサイトといえばいいのか、消費者がなぜその商品を選んだのかにかんする洞察が薄っぺらい。iPhoneは空港のチケット受取り行列でできるやつと思わせるから、電気スーパーカーは無音でハリウッドのパーティーを後にすれば格好いいから。むろんおどけてそれを言っているのだろうけど、それじたいが、なんかオヤジギャグのようなセンスの悪さを感じる。
あと、本について「上質」を目指さなければならないと最後に多少ロマンチックに力説しておきながら、本の表紙で著者名よりも、「ビジョナリー・カンパニー」の著者のジム・コリンズ(が絶賛し序文を書いていること)のほうが大きく出ているのは、いただけないね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サブタイトルにあるように「上質」をとるか、「手軽」をとるかの指南書
そのどちらでもない状況を「不毛地帯」と呼び
そのどちらも手にしようとすれば「幻影」となる
本書でしつこいくらいに説いているのがそのトレードオフ(二者択一)であり
上質かどうか、手軽かどうかの基準は、テクノロジーの進歩によって絶えず引き上げられていく
興味深いのは電子書籍も電気自動車も新しい産業の始まりは手軽とも上質とも呼べない不毛地帯からのスタートであったこと
本から離れ現在の吉野家・すき家・松屋による牛丼値下げ戦争は手軽の戦いと言えます
どこか一社でも上質への経営転換をしない限り牛丼業界は不毛地帯から脱出しないのではないか?
検索エンジンで見ると
Yahoo!はホームページから知りたい情報を網羅しています
Googleは検索窓ひとつだけの極めてシンプルな構造でしかない
そのどちらにも住み分けがキチンと出来ていて新しいイノベーションを見つけない限り他社の付け入る隙がないのである -
上質とは愛される事であり、手軽とは必要とされる事である。
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手軽さを取るか、上質を取るか。中途半端は一番良くない。戦略とは捨てること。
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タイトルのとおり、上質さをとるのか手軽さをとるのか、成功している企業はどちらかに秀でているという内容
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上質と手軽さの天秤で考える。
上質でも手軽でもないサービスは、町の本屋のように消える運命。
上質の頂点=iphone、手軽さの頂点=ウォールマート
手軽さではamazonにかなわない。大きな本屋にはステータスがある。
手軽=入手しやすさ+安さ。手軽だけではだめ、安さが必要。 -
・toppointで読む
・コーチの二兎を追って必要とされないブランドになった話 -
けっこうトレーディングにおいても参考になる内容だった。
ビジネス向けの本であるが、いろいろな物事に対して基礎的な部分を知れる本だと思う。
おすすめ! -
●上質を取るか、手軽を取るか。
●アメリカでは、アメフトの試合をテレビで楽しむことには社交場の域もあり、これは野球やバスケットボールなど他のどのスポーツもない、アメフトならではの醍醐味である。
●アマゾンのKindleの欠点。Kindleを使って読書をしても、あなたがどんな本を読んでいるか誰にも伝わらない。
●手軽をエックス軸、上質をワイ軸としたら、どっちつかずのところにあるのが不毛地帯。両方からかけ離れているところにあるのが幻影である
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上質か手軽か。上質とは愛されることであり、手軽さとは必要とされることである、との言は蓋し至言と言える。ポーターの集中/差別化/低価格化の競争戦略が言及されることが多いが、直感的に異業種間競争を考える際にはこちらのフレームの方が実用的と感じる。