断章のグリムI灰かぶり (電撃文庫 こ 6-14)
- アスキー・メディアワークス (2006年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840233880
感想・レビュー・書評
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Missingの時からだけど、なんでホラー物が苦手な私なのについ読んでしまうんだろう。
西尾さんのように中毒性があるのかな?(笑)
グロと言われるのが嫌な作者三のようだけどけっこう描写的にグロだと思う。シーンや音声が頭に浮かんじゃうんだよね。それって描写がうまいってことなのかな。断章って能力も面白い。
でもきっと夜中に読んだらベッドの下とかトイレに行くのが怖くなる作品だ~(苦笑)
けっして明るい話ではないし童話のファンタジーせいの裏にあるダークさのちぐはぐさを醸し出すいいスパイスになってる気がする。
普通じゃない体験をすると普通をこよなく求めたり、完全に拒絶してしまうんだね。
蒼衣と雪乃の出会いは必然だったんだろうし、この先の二人の関係を見ていきたいなぁ。
きっとそんなラストは期待しちゃいけないんだろうけど二人がお互いを受け入れられたら蒼衣は幼なじみを救えて、雪乃は風乃を許せるんだろうけどね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラノベは嫌いだけど、このシリーズは大好き。
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シリーズ1
友人に借りた童話をモチーフにした小説で、今回はシンデレラ。
内容はけっこうシリアスで毎回人が亡くなってますが、童話の解釈とかが面白いです。 -
Missingの作者による、童話ベースのホラー?グロテスクな雰囲気が強く、少しMissingとテイストが違います。
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「トラウマ使い」のメルヘン。よくある一人一個特殊能力もの、ただし悪戦につぐ悪戦。
「自分にとって怖いこと」が現実になるという現象がひっそりと、わりと頻繁に起きているという設定。
ゴスロリでリストカッターな特殊能力持ちツンツン美少女+おっとりした平凡な少年って・・・・無理して普通のラノベっぽくしなくていいよ!と思ったが、蓋を開けてみれば、これでもかと甲田学人。
ゴツゴツしてて決して上手くはないのに引き込まれる文体は健在だし。
「傷」の話っていうのはいいな。もっと突っ込んでもいいのに。読みづらくなるだろうけど。
「あかずきん」あたりまでの妙な日常っぽさが気持ち悪くていい。
うんちくと解釈が書きたいだけなんじゃ、と思う時もあるがそれが楽しいので問題なく読む。 -
テーマはトラウマ・惨劇・童話。
甲田作品を読み始めたのがコレ。
古参の方からはラノベ化してしまった、との
悪評も多いですが、
前作も読んだ上で、
エンターテイメント性が伸び、
描写力(特にグロ部分)がアップした感じがします。
この人の作品に元々"怖さ"を感じなかったので
こういう方が向いているんじゃないかなぁ、と思いました。
作者様の言う"メルヒェン"を前面に出していますしねw
童話に関する考察部分が面白い視点であることから
そういうものとしても一読の価値あり。
作者様の造詣の深さが窺い知れます。
前作では明るい部分が皆無だった(と思う)んですが、
今回は主人公が日常をこよなく愛す少年なので
(↑これもトラウマに関係してくるんですが)
日常シーンもあって、クラスメイトの掛け合いは笑えたり。。。
作家として幅が広がったと思います。 -
「神の悪夢」(=凄惨な事件)は童話の筋道になぞらえて顕現するという経緯を元に、様々な童話の解釈を以って、起こるであろう事件を推測していく。蒼衣や雪乃らが負っている運命の設定を飲みこむまで根気がいる。ひたすらグロテスクで暗いが、童話に関する様々な見識を垣間見ることができる点はおもしろかった。
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Mssingの前作からのファンで、この方の恐怖のあおりは上手い!と私は思います。前作はすべて購入しましたが、この作品は図書館で見つけた巻から読破中(笑)
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普通であることが信条の白野蒼衣と
過去を引きずりつつ悪夢と戦う時槻雪乃。
人間の狂気が生み出した灰かぶりの悪夢の中で
出会った二人が辿る物語とは・・・!?
グリム童話をベースにした事件が起こる
お話しなので、ある程度の血腥さは覚悟してましたが
思ってた以上にグロイ表現が多かったです(>Ⅱ<)
あと、結末がかなり可哀想です・・・
元々グリム童話は好きなので、
面白さと読みやすさで一気に読めました♪♪ -
断章のグリム1巻★