「社会を変える」を仕事にする――社会起業家という生き方

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  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760180

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  • これから自分が生きていく上で間違いなく参考にできる一冊。
    「オトナ」の不条理さえも逆手に取って、理解し合えない他者とも折り合いを付けて事業を進めていかなければならない。

    日本社会に対する痛烈な批判や「無関心のくせに依存する」日本人の精神性への嫌悪など、至る所に憤りが見られる。
    しかし、憤りながらも若者への期待や「社会を変えるのは俺たちだ」と言うような気概が伝わってきた。

    巻末には初心者にお勧めの参考文献や、著者にゆかりのあるNPO団体の紹介もあり、次へとつながるようになっている。
    まずは、うごくことから。

    『若いうちに決まるもの。それは技術や専門的な知識ではなく、「心の構え」だ。二十代で一度もリーダーとして振る舞ったことのない人が、四十代で立派なリーダーになれるとは思えない。若いころに自分の発想がことごとくダメ出しされた人が、五十代でクリエイティブなことを言い出せるのかと言ったら、それも疑問だ。そう、若いうちに培うべきなのは、試行錯誤によって生み出される、自分はできるんだ、という「心の構え」なのである。』

    『「社会を変える」を仕事にできる時代を、僕たちは迎えている。』

  • 講演会も行ったが熱い思いをもちながらロジカルに収益も確保しながら物事を進めていくやり方は素晴らしい。社会起業家がメディアに取り上げられるはしりになった人かな。

  • 社会起業についてわかり易く、読みやすかった。すらすらと読めてしまうけど、ちゃんと心の中に何かを残してくれる良本だと思う。
    気になったのは、文字のフォント。やりすぎ感があってちょっと不快感。

  • 飾らない表現と想いをぶつけた内容に共感しました。年齢が自分と近いこともあり、自分はどれだけ自分に正直に生きてきたかな、どれだけ貢献してきたかな、と自分に問いながら読みすすめました。筆者の試行錯誤重ねた過程が描かれていること、事例が具体的であることも、堅苦しくなく親近感をおぼえました。
    自分、まだまだっす。元気と勇気をもらいました!ありがとうございます!楽しくガンバロー、私!

  • 成功話より失敗談が興味ある。というより失敗から何を得たかに興味がある。そういう体験という情報を共有することで世の中から同じ失敗を減らすなら、社会は少しは変わる。またはこれは成功と思われているけど違う視点で見たらよくないとか失敗の発見もまた役に立つだろう。なのに「だからこうNPOはメリットがあって~社会貢献できんするんですよ~」っていう表面的な話では社会を変えられない。と冷めた目で読んでしまったのでおれがいけないです。てか全部読んでないしね。

  • 資料ID: W0159583
    請求記号: 335.8||Ko 62
    配置場所: 本館2F手動式書架(千葉)

  • キャリアを考え直すタイミングにつき、再読している。学生の頃よりも、リアルに追体験できているような気がする。熱意と、人のつながりが、少し気になっている。

  • もし自分で会社をやるなら、社会に役立つ事がしたいな、と漠然に思って手に取った本。
    非常に読みやすい。著者の感情の起伏がダイレクトに描かれていて共感しやすい。
    また、ソーシャルベンチャーの立ち上げから、行政との理不尽なやり取り、先輩ソーシャルベンチャーの教えなどが人間味溢れる文体で書かれていて、本当に読みやすい。

    実態や全体像、体系的なことはあまり分からないので、若干物足りなさを感じましたが、ソーシャルベンチャーの導入本としては、良いと思います。

  • とても読み易く、社会起業家へのあこがれを抱いた

  • ドキュメンタリーだけど軽く読みやすい文体なので、すぐに読める。「病児保育」って実体験がないのに、若い経営者に問題意識が持てたことに感心。確かに実際、乳幼児って毎日体調が変わり、本当にお母さんは日々大変な思いをするから、この点をケアできるのはとても重要で大切。この領域をビジネスの視点で着手したのはすばらしいことだと思う。一方で自治体や国の横柄な振る舞いぶりも目に余る。真似されてはじめて一人前って、そんなこと言われてもなーと。

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著者プロフィール

駒崎弘樹(こまざき・ひろき)
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、2004年にNPO法人フローレンスを設立。日本初の訪問型・共済型の病児保育を開始。2010年「おうち保育園」、2014年「障害児保育園ヘレン」、2016年「フローレンスの赤ちゃん縁組」、2017年「こども宅食」を次々にスタートさせる。08年Newsweek誌「世界を変える100人の社会起業家」に選出。公職としては、厚生労働省「イクメンプロジェクト」座長を務める。著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(ちくま文庫)、『働き方革命』(ちくま新書)、『社会をちょっと変えてみた』(岩波書店)等がある。

「2022年 『政策起業家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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