「社会を変える」を仕事にする――社会起業家という生き方

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  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760180

感想・レビュー・書評

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  • 今月の課題図書。NPOで起業した話自体、珍しい話で面白いのですが、文章が読みやすい。大学生のときに読んでみたかった本。

  • 日本の社会を変えるには様々な方法がある。
    いろんなことができる日本はすばらしい。

  • いきなりですが、一番印象に残っているのは、

    「自分たちの遊ぶ公園を自分たちで作り、メンテナンスする」
    日本では、錆び付いた遊具を見て、役所に怒鳴り込むだけ。

    という部分。

    それほど、意識の違いでこうも行動が変わってくるのかという一文であった。

    社会起業とは、社会をより良い方向に導くことを目的とした活動や企業体であるが、アメリカのザッポスの企業体とそう変わりはない。そう考えれば、なにが目的を達成しやすい活動体なのかを知る必要がある。
    それに、自分の生きる目的を持つ事の大切さもこの本には描かれている。
    ザッポス伝説では、多少(というかほとんどか)ぶっ飛んでいるストーリーであるが、このフローレンスでは等身大であることが読みやすい要因ですかね。

    「ソーシャル」という概念が広がりやすいのは、このように本来善意や社会に良いこと、影響という部分が根底にあるべき姿だからなのかもしれません。

    共感、そして学びのフレーズ
    •イノベーションとは常に多様性から生まれる
    →ものごとの仕組みを変える場合、中の常識で雁字搦めになるより、外からぶち抜いた方が有効(言い方は文中と違います)

    •自分の考え、なすべきことで、常に目的と手段をはき違えるな。

    •地域の社会事業への企業の取り組み(オフィスデポやスターバックスが例にあった)を見て、その橋渡し的なことは出来るんではないか(甘くてすいません)。ブリッジ、win-winという構図では、「溺れる赤ん坊のメタファーというたとえ話」を参考に。

    あと、全体からは、やりたいことが明確なら飛び込んでみよということでしょうかね。初期の苦労話は結構飛ばされているのかなという印象ですが、振り返れば、苦労ではなかったということかもしれません。とりあえずやりきる。

  • すごーい読みやすかった。

    やる気になった。
    こんなんでめげてたらいかんいかん。
    と思えた。

  •  社会企業家として病児保育の仕組みを作り、それを広げた駒崎弘樹さんの著書。
    学生時代にITベンチャーの社長をしていたのですが、そこで病児保育の問題を知り、経営を仲間に譲って卒業後事業を立ち上げることに。
    NPO設立までの話から、事業が動き出してからのことが書かれています。

    この本は1年以上前に夫が読んでて進められたんです。
    そのときは「ふ~ん」ぐらいだったのですが、最近夫が「社会企業・社会企業」と言ってて、それはなんだ?と思い、そういえばと思い出して読んでみました。

    なるほど、社会企業って世の中の役に立つことを事業にするということなのね。
    私の頭での解釈はこんな感じ。

    実際駒崎さんが代表をしているNPO法人「フローレンス」のHPを見てみました。
    本に出ていた事業が実際ネットで調べるとすぐにヒットして、今も動いてるということがすごいなと思った。

    何かの事業を始める人って、今は当たり前になっている世の中の仕組みや商品を「当たり前じゃないところ」から作り出してるんだなぁと改めて思った。
    こういう形で世の中を変えたいという明確なビジョンがあって、それを実現させるにはどうしたらいいかを考えて行動する。
    本にはそんな著者と仲間の様子が描かれていました。
    これってすごいことだよなぁと思う。
    熱意、情熱、思い!
    すごく素敵でした。
    そしてこういう人には「一緒にやろう」「お手伝いします」という仲間が集まってくる。
    元気になれる一冊でした。
    こういう人の生きざまが書かれた本、好きです。

  • 「僕たちはそれぞれの職場で真面目に働くことだけをいいこととして、社会をよくしていこうということについては、国や自治体や「誰か偉い人」の仕事だと思っている」
    まさにその通りだな、と思った。返す言葉もないとはこのこと。

  • 一生懸命、何かのために動いている人の話は、読んでいて気持ちがいい。こうすれば成功する!という類のハウツー本よりもはるかに得るものがあったように思います。失敗もするし、どうにもならない壁もある、でも信じる道を進んでいく。そんな姿に、心が洗われるような気がしたし、自分の仕事の意義についても、あらためて考えたくなりました。
    また、身近で活動しているNPOの団体を応援する気持ちが高まりました。

  • 「日本社会の役に立ちたい」と病児保育のNPO法人をゼロから立ち上げた駒崎弘樹さんの本。『政治家や官僚だけが世の中を変えるのではないのだ。「気づいた個人」が事業を立ち上げ、社会問題を解決できる時代になっているのだ。』など、とにかく共感できることが多かった。

    NPO法人を立ち上げるまでの紆余曲折がありのままに展開されている点にも共感できた。そして、「社会を変える」を仕事にして生きていけることを、身を以て証明した駒崎弘樹さんの挑戦には頭があがらない。

    社会起業家、ソーシャルベンチャーに興味がある方はぜひ一読を。そして普段はなかなか社会に貢献できていないなぁと感じている、会社員の方にもぜひ読んでほしい。社会との接点は、良く目をこらせば、どこにでも開かれている。

  • 信念を持って前進する若き社会起業家の奮闘記。社会を変えるを仕事にすることができる時代に生きているのだと実感。

  • 社会の中で困っていることを解決する為に起業する。
    著者は保育の世界で起業をした。
    社会企業に対する考え方やNGOの紹介も載っている。

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著者プロフィール

駒崎弘樹(こまざき・ひろき)
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、2004年にNPO法人フローレンスを設立。日本初の訪問型・共済型の病児保育を開始。2010年「おうち保育園」、2014年「障害児保育園ヘレン」、2016年「フローレンスの赤ちゃん縁組」、2017年「こども宅食」を次々にスタートさせる。08年Newsweek誌「世界を変える100人の社会起業家」に選出。公職としては、厚生労働省「イクメンプロジェクト」座長を務める。著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(ちくま文庫)、『働き方革命』(ちくま新書)、『社会をちょっと変えてみた』(岩波書店)等がある。

「2022年 『政策起業家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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