電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887598089

感想・レビュー・書評

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  • この本が出たのは2010年、2年経過した今でも電子書籍は浸透しているとはいえないと思う。状況はあまり変化していない。私の周りにも電子書籍リーダーで本を読んでいるという人はあまり見たことがない。これからどのように出版業界が変遷していくのかが、この本に書いてあるように重要な鍵であるのは間違いないと思う。

  • BookReader を購入したのはよいものの、肝心要のソフト(要するに本そのもの)を買ってみようと Reader's Store を訪ねてみても現段階での出版冊数は少ない(とくに KiKi のアンテナに引っかかってくるものは少ない)うえに、紙もインクも流通も必要ない割には高く感じられる価格設定に疑問を抱かずにはいられない昨今。  電子書籍の登場で今後何が起こり、世の中がどんな風に変わっていくのかを考えてみたくてこの本を手に取ってみました。  でもね、そういう KiKi の知りたい「これから」のことに関してはさして示唆があるとは思えない本でした。

    まあ、このての本には賞味期限があるのは致し方ないことだけど、2010年に発刊されたばかり・・・・ではあっても網羅されている情報が今となっては古くなっちゃっているので、どうしても新鮮味には欠けるうえに、著者の経歴がジャーナリストであってアントレプレナーではないためか、将来のビジネスモデルに関する示唆のようなものは皆無(要するに現状分析程度)で終わっちゃっているんですよね~。  この本の副題が「本はいかに崩壊し、いかに復活するか?」となっている割にはその崩壊の過程も、ましてやその後不死鳥のように蘇る可能性に関してもまったく触れていない・・・・・と言っても過言ではないように感じました。

    (全文はブログにて)

  • 電子書籍の衝撃

    音楽の保存媒体は、CDから電子ファイルに変わった。
    本の保存媒体も、電子ファイルに変わりつつある。

    電子書籍の登場によって、いよいよAmazonの一人勝ちが目前に迫っているように感じる。
    本書ではその裏付けとも取れる記載が多々見受けられる。
    出版業界に対する著者の主張は、旧システムとそれにしがみ付く大手出版社は消え、新しいデバイスとシステムに柔軟に対応できる小回りの利く企業が残る。というもの。
    馴れ合いや不合理な旧システムに対する指摘は、かなり辛口な内容もあり、爽快。
    作家とつるんで同じような売れ線しか狙わない編集者、書店と出版社による委託販売構造の不正、など古き悪しき体質を指摘する様子は、保身と金しか考えない政治家を追い詰めるよう。
    日本の政治家が変わる日は来るのか分からないが、出版社は、変わるか、消えるか、今まさに2択を迫られている。

    音楽業界では、全ての音源を一か所に集約し、安価でしかも簡単に提供できるプラットフォームとしてのitunesが出現した。
    似たようなことをAmazonが書籍で実現しようとしている。
    Amazonが一人勝ちするのか、Appleが書籍でも勝者となるのか、あるいは他の企業が制するのか、もう答えは出つつある。

    どんどん筆者の言うアンビエントになっていくね。
    デュークボックスがポケットに入るようになり、本棚も手のひらサイズになる。
    次はなんだろう。


    図書館電子化されたら無敵なんだけどなぁ。
    そろそろKindle買うかなぁ。

  • 電子書籍の普及による出版業界の変化に対し、肯定的・楽観的である。しかし、自分が一消費者として問題を捉えている点は良い。

  • フラット化か。フラット化する社会も読みたくなった。とりあえずPDFでもソーシャルリーディングできるデバイスが欲しい。あとカイトランナーが読みたくなった。

  • なかなか興味深い内容。
    でもまだ電子書籍は買ったこと無いw

  • 人は何に価値を見出すのか?

    ということを腰を落ち着けて考えたことは無かったが、それを考える道筋ときっかけを与えてくれる。電子書籍については、本を買うという習慣に乏しい自分としてはしばらく縁がないツールであると思うが、かといってそれがなにがしかの文化の破壊になると思うかと問われれば、そんなこともないんちゃうん、と例によってユルく返すだろう。
    あと、アホみたいなこと言うけど、経営戦略って、すごいのね…

    人は何に価値を見出すのか?「今」何が求められているのか?

  • コンテンツをとりまく状況が変わってきている。
    出版もそれは例外ではない。

    時代の潮流が、出版業界にも、すぐそこまでせまってきている。
    そのなかで、出版ビジネスは、コンテンツのありかたはどう変わっていくのか?
    この本は、その指標となる一つになると思う。

    また、今まで積み上げてきた出版の歴史もふまえて紹介されていたのがよかった。

    でも、一方で、紙の本は永遠になくならないと思う。
    やっぱり紙の重みは、物質の重みは重要だと思うから。

  • 自分が電子書籍をこれからどのように利用していくかはわからないが、日本の書店の歴史の話や欧米との違い。出版業界の現状・問題点などの話はすごく面白かった。

    個人的には、本や音楽などのアートはビジネスとして捉えるのは難しい気がする
    よりよいものが受け手に贈られるように、これからの時代を担うであろう電子書籍がポジティブに作用してほしい

  • マルーン5のレーベルの話は知らなかったから面白かった。

    つまるところ言いたかったことはキュレーションの時代と一緒なのか・・・?

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著者プロフィール

ジャーナリスト

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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