なぜ、脳は神を創ったのか? (Forest2545Shinsyo 15)

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894518155

感想・レビュー・書評

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  • 神は、存在しない。存在するのは、脳の中。
    色々論じられているが、なかなか理解するのは難しい。

  • 苫米地氏は経歴を見るとものすごいし、実績もすごいのだろうけど、だんだんと著書の密度が薄れているような気がする。2545新書自体が激薄(本の厚さではなく中身)の印象があるので、このレーベルに合わせたのなら仕方ないか。
    理系的な思考ができないためか、神の不在証明についてはどうも腑に落ちない。人間が作り出した科学が宇宙の全てを解明できるような思い上がりすら感じる。
    それ以外の、「人はなぜ神を必要とするか」などについては、割と普通のことが書いてあり、納得はできるけど、あまり脳への刺激にはならない。
    どうでもいいが、苫米地センセイの著書には、ナルシスティックな写真を使うことが増えてきていないか? この本の帯でも、苫米地センセイが「思索顔」でこちらを見つめている。

  • 該書では、素晴らしい考え方が散りばめられているのは事実だが、存在の理由と言う視点が欠けている。実存主義と言えばそれまでだが、存在自体には意味が無く、結局、それは自分で見つけるべきであると読める。
    確かに、資本主義が正しい、民主主義が素晴らしいと言う考え方に、一石を投じる必要はあるし、個人的には共産主義的社会を肯定しているが、氏の理論では導き得ない存在の理由を明確にすべきと思う。

  • 不完全情報でしかない人間が完全情報に憧れ、求める心が脳に神を創らせる。
    物理学と数学によって神が存在しない事は証明されている。
    神を完全否定した釈迦の教え、それと現在の仏教までの変遷、違いが面白い。

  • 部分存在である人間が完全存在というものを理想とし神という完全存在を作った。しかしそれは科学により否定された。完全という事象がないから。そんな21世紀に我々はどの様にして生きて行けばいいかと言うことが最後に書いてある。が個人的にいえば理解が及ばなかったからかもしれないがその前の章の釈迦の教えの世界を散々説明されてからの次の章への繋がりが弱いように思われた。だが宗教学、心理学、科学の点でたくさん学べる部分があった。

  • 「死への恐怖」のために、脳は自ら神を創り、さらに宗教、国家を創ってきました。著者の視点は、おもしろいですね。

  • 宗教と神について、簡易にまとめた本。
    本書は、神の必要性、宗教と政治、キリスト教と仏教の違いについて触れている。自分は、日本の仏教と釈迦の教えが違いに疑問を持っていたので、この本の仏教の歴史説明で納得した。

    他にも、神の存在の証明、プロテスタントとカトリックが面白かった。
    ただ、最後の章はぶっ飛んでて、かなり疑問を持った。

    目次
    1章「人はなぜ、神を必要とするのか?」
    2章「宗教と統治」
    3章「そもそも、神は存在するのか?」
    4章「神を否定した存在するのか?」
    5章「神や宗教から自由になる方法」

  • さすがに脱洗脳の専門家だというだけあって、読者を誘導する術には長けている。読者としては、そうした誤謬に嵌らないように読まないといけないし、なかなか骨が折れる本だと思う。

  • 神という人間のご都合主義でつくられた虚像を否定し、本当の心の拠り所を新たに模索しようとする書であるような気がした。
    現在の宗教がシステム化され本質を失ってしまっていることへの警鐘が読み取れる。

  • なかなか、難しい本だった。
    科学的見地から、「世の中には真に完全なものは存在しない」
    =「完全無欠の神は存在しない」という結論に至り、
    そこから「全ては空である」とする仏教の思想へ。
    政教一致が安定をもたらすという考えは自分のなかでは新しい発想で、
    新鮮だった。
    とにかく難しかったけど、また読みたいし、他の著作も
    読んでみたいという、興味は引かれる一冊でした。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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