- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896100907
感想・レビュー・書評
-
本好きにはたまらない内容でした。本屋や図書館からはじまる恋なんていうのはアニメやドラマでもよく見ますが、本というものが持つ力強さや、その本と出会う運命みたいなものも綺麗に描かれていました。違う作家さんが書く短編集なので、様々な雰囲気を味わえるところもおすすめです。
http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=242898詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「本」「本屋」を舞台に描いた 18のストーリー。
絵本の森へ行って狩りをしてみたくなったり、猫を飼っている町の本屋さんを探したくなったり、書店に並ぶ書籍を勝手に並び替えてみたくなったり・・・本にまつわるストーリーは読んでいて飽きることもなくて楽しい!
猫がまつわるストーリーがいくつかありましたが、猫って不思議な雰囲気がありますよね。本と猫ってお話になりやすいような気がしています。中でも朱川さんの書かれたストーリーは、わかるような気がするな~と感じました。
ちょっと理解できないなと感じるものもありましたが、読み終わってみると満足感と達成感にひたっていました。 -
ちょっと不思議だったりする18人の作家による本の短編集。どれも本好きにはたまらない「本」や「書店」独特の雰囲気が描かれている。気持ちいい。
梨木香歩はちょっとそれとはずれた不思議系で、体の一部が最近ぶつけた衝撃により欠損していく人の話。
最後、書店で次のステージへ向かうため努力するように体から離れていくかけらたちが様々な本にすいこまれていく。
「新しい生に向かうのか死にゆくのか、この状態から別の状態へと「醒める」だけなのか。外側と内側の存在全てをかけた濃密さで、何かへの移動の準備が整ってゆく。」
白ヒゲの紳士とメッセージがネタ被りで、こういう短編は作家にとってはオリジナリティを問われる怖いものでもあるのだなと思いましたw
バックヤードが心に残った。
あとThe Book day 今日たまたまゴミ箱におかれていた本を拾ったので、そういう風に本が廻れればいいのにな、とちょっと感傷のようなものを感じた。作家さんの何人もが本に羽ばたいてほしいってのがわかって共感がわきました。
うん、本て云うのは感傷の世界かもしれない。 -
「飛び出す、絵本」恩田陸★
「十一月の約束」本多孝好★★★★
「招き猫異譚」今江祥智★★
「白ヒゲの紳士」二階堂黎人★
「本屋の魔法使い」★★★
「サラマンダー」いしいしんじ★★★★
「世界の片隅で」柴崎友香★
「読書家ロップ」朱川湊人★★★
「バックヤード」篠田節子★★★★
「閻魔堂の虹」山本一力★★★★
「気が向いたらおいでね」大道珠貴★★★★
「さよならのかわりに」市川拓司★★★
「メッセージ」山崎洋子★
「迷宮書房」有栖川有栖★★
「本棚にならぶ」梨木香歩★
「23時のブックストア」石田衣良★★★★
「生きてきた証に」内海隆一郎★★★
「The Book Day」三崎亜記★ -
18人の作家が、「本」「本屋」を舞台に描いたストーリー。どれも10ページほどの、短い短い話。面白いと思えた話、あんまりかなと思えた話、それぞれだったけど、興味がある物が舞台になってるので、楽しく読むことができました。感化されやすい私は、大変なのはわかってるけど、無性に本屋さんで働きたいです^ ^
-
ミニコメント
「本」「本屋」を舞台に描いた18のストーリー。
恩田陸、阿刀田高、有栖川有栖…。
同じテーマのこの作品は、作家の個性がキラキラ。「本」に対するそれぞれの思いがとてもよく伝わってきます。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/471836