- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898152447
感想・レビュー・書評
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自然とともに生きるとはこういうことか、と思わせる本でした。
漠然としたイメージでしか知らなかった「猟師」というものをすごく細く、ハッキリと書いてくれていて、とても興味深かったです。
便利になればなるほど、感情というものが薄れていくものなのかな、と感じました。
自然と、生き物に感謝する気持ちを大事にしたいです。 -
生活のための仕事を持ちながら、狩猟中心の生活を営む千松さんの暮らしの記録。
風呂なしの物件に風呂を作ったり、山菜を取ったり、暮らし全体を楽しんでいるかんじがよいなあ。 -
2013年11月に開催された、第11回ビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「おいしい」。チャンプ本です。
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ヒトは他の生き物を喰らい生きている。
その実感を現代において感じることは少ない。しかし、紛れもなく、生命をいただいて生きている。
猟師という職種は一般人が想像することは難しい。著者は趣味とも仕事ともつかない兼業猟師をしている。狩った肉を売ることもしない。金銭的価値に替えることは自らの行動を貶める行為のようだとの意識があるらしい(他のインタビューでの発言)。確かに、狩り、殺し(彼はワナ猟なのでまさに自分の手で命を絶つ)、解体し、精肉して、それを食すという人間として極めて根源的な行動を行っているのであり、当然とも思える。そして、それは人間が今一度思い出さなければならない大事なことであろう。
運送業で収入を得、コンビニまで10分のところに住み、テレビでお笑い番組を見ながら、狩ったイノシシ肉を入れたラーメンを食べる。自然と文明の振り子のバランスを取るような生き方である。
詳細でわかりやすい文章も素晴らしい。 -
趣味で猟をする話。
猟の話には、命を奪う是非がつきまとう。それが生きる術だった昔と違い、今は自分の手で動物の命を奪わなくても生きていける。それなのになぜ、と思う人は多いだろう。とはいえ、菜食主義者でなければ、自分で手を下すかわりに、他人が殺した動物を食っているだけなんだから、実はちっとも変わっていない。どっちがより優しいか、という議論は無意味だ。
それはよくわかっているが、でもたぶんぼくは猟はできない。子供の頃から犬や猫と友達付き合いをしてきて、鹿やイノシシは別物だ、と割り切るのは無理だと思うのだ。
ただしこの本はこういった是非論をぐるぐるしているわけではない。自然に憧れ、猟にのめり込んでいった著者の趣味本だ。鹿を獲り、イノシシを獲り、鳥を獲る。山菜や魚も獲る。その楽しさが立ち上がってくる。
あっという間に読み終わった。 -
漁師の生活がわかり、大変興味深い本。
シカやらイノシシの解体など書いてあり、とても想像できないと引きながら読んでいた。しかしそのうち、何も特別なことはしていない、生活の一部だ、という書きぶりに影響され、解体ですら普通の事のように思えてきた。
たぬきや狐は食べて臭い。アナグマは美味しい。
イノシシにナイフでとどめを刺すシーンとか、自分ではとてもできそうにない。
新鮮な本だった。 -
教科書に載っててもいいと思う。学ぶ事が多い本。
猟に連れて行ってほしい。 -
何年か前から意識的に獣肉は避けてるのだが(マクロビやら血液型ダイエットやらの影響)、選択が狭まるし色々めんどいので外では食っている。
包丁でお肉(勿論スーパーの)を切らなくなって久しいなあ。
というわけで、最初に仕留めたシカの写真はちょっとうええとなってしまった。鳥と魚はそんなでもない。やはり獣はダメか。
とても面白い本だったのだが、やはり余り獣を食わないでおこう、ときっと著者が意図していない方向に思考が固まる結果に…獣を捌ける気がせえへん!
山菜とか野草とか果実酒は大変興味深い。 -
関西で罠猟をおおこなう著者がどういう経緯で猟師になったのかを記した本。