トリガー

著者 :
  • リトル・モア
3.42
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  • (3)
本棚登録 : 296
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898152706

感想・レビュー・書評

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  • 面白い!
    パンチの効いた風刺と、ラストで明かされる真実、そしていい意味でのバッドエンド!
    好きです

  • 犯罪を減らすため、銃殺許可法が制定された日本。
    各都道府県に一人トリガーと呼ばれる銃の使用を許可された者が置かれることとなったが…
    設定の妙とそこから罪とは悪とは何かといったところまで話が広がってゆく深いテーマを持った作品。
    感動やある種の爽快感まで持ち合わせた懐の深い仕上がりになってます。

  • 友人に勧められた一冊。
    面白いけどファンタジーとリアルが曖昧な気がした。

  • 私のアイドル板倉氏が書いている、という点以外ほぼ価値が無いと思われる芸人本。
    板倉氏びいきの私がすんごい贔屓目に見ても、小説…というより芸人本。

    国王制だのトリガーだのの設定以外現代と同じにしちゃうなら、中途半端な近未来じゃなくて発刊当時の年代にした方が違和感ないのでは?
    とか
    体言止めの多用が安っぽい…
    とか
    これ、最後にトリガー批判しないと拳銃持たせてもらった人間が気に食わないやつを殺しまくるだけの話になるのでは?
    とか
    そもそもこんな馬鹿を国王にしてどうなの??
    とか、もうグズグズ部分がモリモリ出てきます。
    本当ね、板倉氏が書いてなかったら最後まで読まなかったよ…。

    ただオチの付け方が彼らしいですよね、なんだよクールなんだよ三上コノヤロウ!好き!!
    ってなるアホな自分を否定できませんでした。

    11.02.15

  • まぁまぁ。途中飽きてきた感じあり。
    映像化したいのかなぁ〜そんな感じの状況描写。
    アニメならありかな。

  • 特定の人間に許可された銃の取り扱いにより起こる種々の物語を様々な視点から描いた作品。

    一つ一つの話が分かれているのでちょこちょこ読むには適していたが、全体的なつながりのようなものがあってもよかったかとも思いました。

    それと描写が少しこりすぎている感があったかとも。
    わからなくはないが、どういうことかと考えさせられ、読書リズムを狂わせられてしまいました。

  • うむ!これはおもしろいですよ!
    ハードボイルド系?普段読まないタイプの設定だけど短編になってるので読みやすい。
    実際こんな世の中になってしまったら…と街を歩くのがコワくなります

  • コントの発想はこんな感じなのかな、と感じました。
    銃を持った事による人間の狂気。
    ラストのまとめ方も巧いと思います。

  • インパルス板倉の小説。

    2020年くらいの設定だったかな?
    日本は独裁国家となっている。
    正確には「国王」のいる国家。

    犯罪数が減らないことを嘆いた国王は
    「射殺許可法」制定する。

    国から無条件で発砲を許可された
    「トリガー」が各都道府県に存在する日本。


    「トリガー」は容赦なく「悪」
    を裁く。

    その様々な「トリガー」の運命を追った話。


    はたして、犯罪は減るのか?

    「悪」とは?



    うん。板倉っぽい話。

    心の中にある「悪」を憎む気持ち、
    それこそ「陰」であって、
    更なる「悪」を招きかねない。

    とても危険なものに感じる。

    けれど、「悪」を野放しにはしておけない。。

    「罪を憎んで人を憎まず」

    なんて言葉もあるけど、
    結構、題材としては考えさせられるものがありました。


    構成としても面白かった。



    基本的には
    芸人さんの書く小説には期待しています。

    個人的にはなんだかんだハッピーで
    やはりお笑いの要素が含まれているものが
    好きなんだけど、
    この小説は
    読み流すことはできないな~
    と感じる、
    結構メッセージ性の強い作品でした。

    けど、好みはありますからね~。

  • 面白かったです。確かに面白かった。

    皆さんの感想を一通り読ませて頂きましたが、『トリガー』という設定を面白いと言われている。

    確かに面白いとは思うんです。ですが、この無理のある設定を読者に納得させる、説得力が欠けているように感じました。

    冒頭の国王の演説から、『射殺許可法』が制定されます。民衆というのは、それが後々になって明らかにおかしいと思うような事であっても、扇動されてしまうという事はあります。しかし、あの演説で聴衆が扇動されるとはとても思えません。

    どんな人間でも、ある一つの場面だけを切り取れば、トリガーに殺されてしまうような事をしているはずです。にもかかわらず、そこだけで悪と断罪して殺してしまう。

    物語の中でも、殺された遺族による復讐があります。そんなのは当然の事で、実際に射殺許可法が制定されれば、物語で起きているよりも、何倍も復讐があるでしょう。

    そして、国王に対して、射殺許可法のおかしさを訴える声も届くはずです。その声に対して、国王が苦悩し、おかしさに気付かないとは思えません。

    そして、最後。射殺許可法を間違いとして締めるのかと思えば、より過剰な形で物語は終わる。

    これも、意外性を狙っただけの演出で、そこに作者の思いや意志を感じとる事が出来ませんでした。
    もっと素晴らしい作品を、作り出す事が出来そうな人だと感じただけに、残念に思いました。

    まあしかし、本職は人を笑わせる芸人さん。端からの出発点が違うのかもしれませんが。

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著者プロフィール

吉本興業所属。お笑いコンビ「インパルス」のすべてコントの作・演出を手掛けている。2009年、初の小説『トリガー』を発表。その他の著作に『蟻地獄』『機動戦士ガンダムブレイジングシャドウ』『月の炎』シリーズなどがある。

「2021年 『鬼の御伽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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