- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898152706
感想・レビュー・書評
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色んな状況の人の目線から物語られて面白かった。
トリガー、トリガーでない人、トリガーに身内を殺された人・・。
最後のオチも素敵。
初めて書いた小説だと思えないくらい良いと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み終わり、「若い人が書いたのかなぁ、そこはかとなく中二臭・・・」と
一番後ろの作者紹介?を見て驚いた。
そういえば帯に「インパルス・板倉」って書いてあったわ。
カバーしてもらってたから気付かなかった。
手に取ったときもあんま気にしてなかった。
2028年 国王が治める日本。
犯罪者が減らないことを憂いた国王が、「射殺許可法」を制定する。
各都道府県に1人、「トリガー」という公的に射殺を許可された人が配置される。
彼ら「トリガー」は、自分が「悪だ」と判断した者に対して銃を向ける。
「トリガー」は国王と同じような正義を持つ者を、脳波調査で選定される。
誰でも思いそうなことが現実になってる世界観。
普通に生きてる人にとって、作中に出てくる「トリガー」はある意味歓迎されると思う。
殺すほどではないにしろ、非常識な人に制裁を加えて欲しいと思うから。
でもそれは自分が関係ない場所に居るとき。
やっぱり目の前で人が吹き飛べば、「なにも殺すことは・・・」と思うな。
当事者以外は、やっぱり「他人事」でしかなくて、批判しか出来ないんだよね。
目の前で血飛沫・・・トラウマどころの問題じゃないと思う。
そして序章で誰もが思う「1人は少ない」は終章で解決。
徹底するなら、それくらいはしないとね、とは思う。
でもその分の調査費・適応人物は見つかるのかどうか。
しかし序章・国王の次に描かれるメイン人物である「三上」が、
後半登場した時は別人に思えた。
職業があったことに少々驚きもした。ぶらぶらしてる大学生くらいかと思ってた。 -
芸人の処女作としてはそれなりに良い出来。
ただ、物語のオチが読みやすかったことが残念。 -
分量も少なくてサラっと読める。オチがいい。
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インパルス板倉の処女作。劇団ひとりの「陰日向に咲く」よりずっとできがいいです。国王制となった日本で犯罪を減らすために殺人許可証を与えられて各都道府県に1人ずつ配置されたトリガーと呼ばれる人間にまつわる悲喜こもごも。いい話もあり後味の悪い話もあり。オチの付け方も秀逸。文章が今ひとつ稚拙なのは処女作と言うことに免じて許す。
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ついつい、後回しにされちゃう…
でも読むよ!ちゃんと読む!
(20091027) -
お笑いコンビ「インパルス」の痩せたほうが書いたハードボイルド。
各都道府県で「トリガー」と呼ばれる処刑人が、悪人と定義した人を次々と殺していく。
今お笑い芸人が作家になるのが流行っているようで、特にこの作品は設定がおもしろいなと思って気になっていました。しかし。。。。。
素人が書いたとすれば良くできているとは思うけど、はっきり言ってありがちにまとまってしまってつまらなかった。しかも構成力のなさが面白い設定を台無しにしてる。オムニバスにしたおかげでストーリーが細切れになってしまい、時系列もめちゃくちゃで、言葉足らずな部分がありすぎて情景が解らないこともしばしば。
この設定ならもっとハラハラドキドキ感が出せたと思う。
べつの作家だったらどう描くのかすごく興味があります。 -
最初の方は極端すぎる悪人ばかりが登場するので、トリガー制度に賛成せざるを得ないような、そんな誘導的な流れが少し気になった。色んな人の視点で話が進むので物語に入り込みやすいけど、頻繁に視点が切り替わるので所々で混乱する。それにしてもトリガーの任務を目の当たりにしてPTSDになった場合はどうなるんだろう?その辺の保障がないと気の毒過ぎる…。
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○2009/09/23
友人に借りて。劇団ひとりは当たったけど、所詮芸人本だしな、と思いながら読んだけど、裏切られた。
人物の書き分けはできてないしとくにのめり込むような話でも構成でもなかったけど、舞台は面白かったし、トリガーになった一般市民がどういう結果を出すか、っていうのはバリエーションって言っちゃ変だけど、上手い具合に表現できてたと思う。
ただ表現が中途半端というか、説明が十分でなくて伝わりにくい部分が多い気が。
でもラストにかけては芸人らしいオチでニヤっとさせてくれたし、満足。 -
面白かったです。
構成は「陰日向に咲く」と似てるかな。
基本短編で構成されてるけど、幾つかの話は最後に繋がります。
射殺を許可されたトリガーになった者・トリガーに家族を射殺された者・トリガーを利用して自分の人生を変えようとした者…
さまざまな立場で射殺許可法に関わった人々を描いています。
ちゃんとインパルスのボケらしいオチがついてる話もあって好きです。