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冬の本

  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904816073

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有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
村上 春樹
村上 春樹
本屋図鑑編集部
いとう せいこう
宮下 奈都
角田 光代
有効な右矢印 無効な右矢印

冬の本の感想・レビュー・書評

  • 冬に読んだ本、冬になると思い出す本、まるで冬のような本…。エッセイストや書店員、コラムニストら84人が、「冬の本」という1つの言葉をめぐって、そこから発想できることを自由に綴る。

    なんとも贅沢な気分。
    読みたい本リストが増えた。

  • 夏葉社なのに冬の本。84人の著者たちによる冬に関する本についてのエッセイ集。人それぞれの本に対する情熱が感じられ、読んでみたい本リストがまたたくさん増えた。

  • 最初は1人の筆者につき2ページのみという構成に戸惑ったが、様々な (職業も年齢も性別もバラバラな) 方と「冬」を感じる本との触れ合いを、エッセイや私小説などいろんな形の文章を通して感じることができ、最後まで楽しめた。

    純粋に本のレビューとして興味がひきつけられる作品も多く、またそれは、各筆者の作品紹介の仕方に魅力があるということも関係しているなと思った。

    今年話題の人、又吉さんの文章を初めて読んだのだけど、読みやすくてよかった。あまり作家が本業でない有名人の書く作品が得意ではないのだけれど、彼はテレビで見る時点でなんとなく芸人ぽくない、小説家ですといっても疑わしくないような独特の雰囲気を持った人なので、割と違和感なく読めたというのもあった。

    そして、今年が終わるまでに夢野久作の「ドグラ・マグラ」を読み終えることを目標にしたいと思った。

  • ジャケ買いってやつ

  • 夏葉社代表島田さんが、すきな作家や文筆家、アーティストなどに「冬」と「本」についてのエッセイを依頼して、それをまとめた本です。和田誠の想定が愛らしい一冊です。
    「冬」「本」という組み合わせは相性がいいのか、筆者が紹介する本はどれも面白そうと思ったり、読んでる本もあり。
    暑さというものが人を開放的にするなら、冬の寒さは自分の内にある何かを考える季節なのかもしれません。だから本と相性がいいのかも。

  • 引きこもりを徹する冬にこの一冊

  •  たくさんの著名人が冬を思い出す、冬にまつわる一冊について書いたエッセイ集。年齢も職業もばらばらな著名人たちから、本への愛情を同じように感じられることが嬉しく楽しい。
     自分の冬の本はなんだろう?と自問してみると、高山なおみさんと同じく、リュドミラ・ウリツカヤさんの「ソーネチカ」だった。

  • 今日から「衣更え」ですが、そんなことばも季節に合わなくなってきた「異常気象」の夏がこれから始まると思います。そんな時に「冬の本」を読みました。

    ページを開くと、見開き2Pの中に一遍づつ、作家から編集者、歌手、科学者、あらゆる人たちが「冬」と「本」、2つがそこにあるということを唯一のルールとして自由に書かれたエッセイ集です。

    ある人は、冬の陽射しの朝食のあとの午前、夫婦で小説を読んだり新聞を読んだりしている、ということを綴っているエッセイ。昔の恋愛遍歴を思い出しているが、最後の恋人がやがて目の前の老眼鏡をかけた彼女に向かうという短編のような一遍を書く。(「本を閉じると」上原隆)

    作家・門田光代は小学生の時に宮沢賢治が好きで、なぜか彼の描く「光景」は冬のようだったという。もちろん「風の又三郎」には夏の水遊びがあるし、「どんぐりと山猫」は秋、「土神と狐」は夏のはじめ。それでも、というのだ。なんとなくわかった。私が花巻を旅したのが冬だったからかもしれない。

    写真家の鈴木理策は、中谷宇吉郎「雪」を持って来た。和歌山県新宮に生まれた鈴木は、雪は馴染みのない遠い存在だったという。だからこそ、中谷の「情熱」に魅かれた、という。今「雪」を読んでいる途中なので、とてもよくわかる。写真家鈴木の写しているという、誰の足跡もない早朝の山奥の雪景色を見てみたいという気もするが、文章の中で想像する方がいいのだろう。

    倉敷の古本屋「蟲文庫」の店主、田中美穂さんのチョイスはなかなかだった。彼女の古本屋顛末記を読んだ直後なので、その気持ちに共感した。店開店一年後の冬の日、初めて万引きにやられた時に、自分を慰めて思い出したのが魯迅の「孔乙己」の一節「竊書(せっしょ)は盗みとは申せん…竊書はな…読書人の常じゃ。盗みと申せるか」だという。転売目的の万引きも増えている中、そんな悠長なことも言えなくなっているそうですが。

    詩人の文月悠光さんは歌集を紹介した。その代表作。
    「シチュー鍋に背中を向けた瞬間に白い巻き毛の天使がこぼれる」
    30歳で急逝したというその歌集を読んでみたいと思ったが、県立図書館には置いてなかった。
    「歌集 シチュー鍋の天使」北川草子著沖積舎(2001)

    天野祐吉さんが谷内六郎さんの遺した一冊の闘病絵日記に惚れ込んで、自ら立ち上げた出版社で限定復刻版を作ったらしい。それも図書館でリクエストしたが、どうやらむつかしそうだ。なにしろ、1000冊も刷ってはないのだ。わざわざ他の図書館から借り受けて、読むのも気が引ける。その間に万が一疵がついたら大変なことになる。この文章を書いて直ぐに天野祐吉さんも亡くなっている。
    「楽書 病院日記」谷内六郎著 天野祐吉作業室(2011)

    この本の巻末には、登場した84人の簡単なプロフィールと紹介した本の紹介が載っている。「古本屋なら入手可能」とか書いていて、わりと親切。私が欲しいと思った本のほとんどは入手困難だった。冬の本だからだろうか。思ったよりも、楽しく明るい本をあえてチョイスする人はほとんどいなかった。私が興味を持つ本はなかったり、既に読んでいたりだったが、拘りのある人は多くて楽しかった。初夏に向かう今だから、こういう本もいい。今年の冬に「夏の本」は出ないかな。でたならば、小さな出版社のこういう企画が成功したということを示していて、少し楽しくなるのだけど。
    2015年6月1日読了

  • 冬の本についての、エッセー集、というか、本の紹介のほんというか、そんな感じの本でした。

    読みやすくて、オススメです。

  • 1人見開き2ページの、冬と、本に纏わるエッセイ集。面白かった!というのも、私にとってただ1編、井嶋ナギのエッセイが読めただけで大興奮だったので。この方が挙げた作品は、鏡花『雪柳』。そうよ、鏡花は神なのよ、と同志を見つけた思いでワクワクした上に、書かれている内容が見事、鏡花ファンの心を鷲掴みにするような展開で、1人で舞い上がってあんまり素晴らしいので今もまた読んでいる。こんな出会いがこの本を読んだ皆さんにもありますように。

  • 84人の冬の本。
    一つ一つのエピソードはとても短いので、少しずつ、終わらないように読んでいる。
    冬のあいだじゅう浸かってたい、でも、読み終わっても今度は紹介されてる本に飛んで行けばいい安心感。
    触って柔らかく暖かい装丁も素敵です。
    冬の間だけ本棚に並べてもいいなぁ、季節ものとして。

  • 「冬の本」を紹介してくれる本だ。
    文筆、音楽、写真、映画。様々な分野で活躍している84人の、「冬といえばこの本!」がたっぷりとつまっている。

    読みたい本が一気に増えた。なにしろ84人の「私的冬の本」である。どちらかといえばマイナーな作品が多い。絶版のものや、手に入りにくいものもあるようだ。

    紹介されている本に興味を惹かれるのはもちろん、それぞれの紹介文も素敵だった。本に愛着を持つ人が本について書く文章は、どれもこれも美しい。

    今回は図書館で借りたのだけど、手元に置いておきたいと思った。200ページ足らずの1冊の本の中に、84冊以上の本の話がつまっている。なんとも贅沢な本の本だ。

  • 本に季節があってもいいじゃないか。

  • いい人、の噂話はたいして盛り上がらないが
    やな人、の噂話はめっちゃ盛り上がる。

    同じく(違うか?)

    素敵な季節についての会話など長くは持たないが、
    冬は違う。

    とにかく
    冬には言いたい事が山ほどある。

    目次を見ると
    大勢の方が集っているようだ。(84人!)

    ドキドキと目で追って行くと
    大好きな方のお名前もチラホラ。

    わっ♪
    冬よ!
    ありがとうっ!!!

    冷たく暗い季節だけど、
    ひたすら我慢な日々だけど、
    「だから冬はねぇ」
    「だけど冬はねぇ」

    どのお話にもうんうん、と、共感しつつ、
    大好きな人が語る順番を待つ楽しみとか。

  • 冬の雰囲気を味わえて良かったが、読みたい本はなかった。

  • "冬の本"縛りのアンソロジー。84人のそれぞれのエッセイは、小ぶりな本を開いた2ページずつ、約1000字だという。社名に夏が入っている会社が出したところもおもしろい。『本屋図鑑』を出した版元である。

    冬の経験を書く人、冬ということから思い出す本を書く人、冬といって浮かぶよしなしごとを書く人…収録が執筆者名の五十音順というのもおもしろかった。

    いろんな人の"冬の本"を読みながら、私だったら、このテーマで、どんなことを書くかな?と考えた。

    この本に書いている84人:
    青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美。

    とりあえず、気になる「あの人」の1000字を読むのもおもしろいと思う。

    (1/11了)

  • [北村薫さん関連の記事あり]
    「舞踏会の手帖」 北村薫 p68,69

  • とても贅沢で魅力的な本なのに、進まない進まない…
    少しずつ、少しずつ、もったいないと思いつつ読んだ。
    森山裕之さんの文にとても惹かれ、調べてみたら大学の先輩!勝手に親近感。

  • ピース又吉さんが、ブランチで激賞してた本のひとつ。

    読書を勧める読書家さんはおおぜいいるけど、ピース又吉氏の勧め方は、意外なことにとても腑に落ちるものだった。
    今更ですが、ピース又吉ほんとに読書家なのねー

  • いやあ、これは良かった。「『冬』と『本』、2つがそこにあることを唯一のルールとして」見開き二ページほどの短い文章を、84人もの方が書いている。作家はもちろんだが、イラストレーターや書店員、登山家、古書店主、お笑い芸人(これはもちろん又吉さん)と様々な方が、自由にそれぞれの「冬の本」について語っていて、どれもこれも(本当にどれもみんな)しみじみと味わい深かった。

    つくづく、本ってやっぱり冬のものだなあと思う。そりゃあ年中読んではいるし、「緑蔭の読書」というのも捨てがたいが、一人で一冊の世界に没入するときの背景には、キリッと冷えた空気がつきづきしい。現実的には、暖かい部屋のこたつに入っていて、外は木枯らし(もしくはぼたん雪)というのが望ましいけれど。

    冬の記憶と分かちがたく結びついた本、冬の情景が心に残る本、まるで冬のような本…、それぞれの「冬の本」を読んでいると、ああ、自分にもそういう本があるなあと思い出す。読み返したくなったり、これは是非読んでみたいと思った本がいくつもあった。読書ガイドとしてもとてもいい。編集部による「はじめに」があたたかい。

  • いいですねー。冬ですねー。本ですねー。
    こーゆー本は、手元に置いておきたいですね!
    84人の面々が、これまた興味深い。
    和田誠さんの装丁も素晴らしい!
    プレゼントにも、おススメですね♪

  • 寒い冬が終わったので、ようやく読んだ。
    冬は嫌いだ。寒くて何もしたくなくなるから。
    でも、冬の本ってなんでこんなにも魅力的なんだ。読みたくなるじゃないか…
    そうか、こんなに魅力的なら冬も悪くないかもしれないな。
    でも、やっぱり寒いのは苦手だ。
    じゃぁ、夏は好きなのか、と聞かれたら、やっぱり嫌いと答える。
    だって暑くて何もしたくなくなるんだもん。

  • 冬にまつわる話、冬の思い出のある本、冬といったらこれ...などいろいろな分野の方が、各々に思い浮かべる冬の本を紹介。人によって思い浮かべる「冬」と「本」が本当にいろいろで面白かったです。中には読んでみたいものもありました。

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冬の本の作品紹介

冬に読んだ本。冬になると思い出す本。まるで冬のような本。「冬」と「1冊の本」をめぐる、新しいエッセイ集。

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