仙台ぐらし

著者 : 伊坂幸太郎

• 荒蝦夷 (2012年2月18日発売)

感想・レビュー・書評

[neko_ga_skiさんの感想 · 2014年3月7日]

伊坂幸太郎のエッセイって珍しくなと思い、図書館で借りてみました。
どうしても震災のことに目がいってしまうけど、日常の描写の方が良かったですね。
伊坂幸太郎氏はシリアスな描写よりもさほど面白くもないことを面白く表現する能力に長けてるんじゃないですかね。

[saekaさんの感想 · 2014年3月6日]

自分の住む街を観察してみたら小説に出てくるようなお話に出会えるかもしれない。出会ってるのかもしれない。
伊坂さんにあってみたいな〜(>_<)

[Tut-anさんの感想 · 2014年2月27日]

仙台で暮らす作家の震災体験記として貴重な作品かと。

[はむぞうさんの感想 · 2014年2月15日]

出版社内容情報

仙台市に暮らすベストセラー作家の伊坂幸太郎氏の、震災後初のエッセイ集。

地域誌『仙台学』の１号から10号まで（2005年から2010年）の連載エッセイ「仙台ぐらし」（全面改稿）と、単発エッセイ１編に、震災後のエッセイ「いずれまた」「震災のあと」「震災のこと」、そして宮城県沿岸を舞台に移動図書館（ブックモビール）で本を届けるボランティアを主人公とした書き下ろし短編「ブックモビール a bookmobile」を収録。

[あほーどりさんの感想 · 2014年2月15日]

仙台学に連載されていたエッセイをまとめたもの、
東日本大震災後に書かれた各誌のエッセイをまとめたもの、
さらに震災後のボランティアをモデルにして描かれた小説
『ブックモビール』が収録されている。

序盤のエッセイの「～が多すぎる」は、
伊坂さんの日常の困り感や気がかりなことがうかがえておもしろい。
とくに『心配事が多すぎる』の「自分がこんなに心配しているからこの程度の事態で済んでいるんだ」という部分に、
自分自身なんとかそう言い聞かせてやり過ごしている気がしていたので、とても共感できた。

『ブックモビール』は、震災後に良心的な活動に取り組むボランティアがモデルにもかかわらず、
伊坂さんらしいキャラクター設定で短いけれどおかしみが感じられてよかった。

[はじめさんの感想 · 2014年2月2日]

小心者？伊坂さんのエッセイ。結構、背景には悲しいこともあるのだけれどくすっと笑えます。

[ルビー婆さんの感想 · 2013年12月29日]

震災前と後のエッセイと、書き下ろし短編。すごく心配性で、こういうところも想像力があるからこそと思う。伊坂さんの小説も好きだけど、こういう伊坂さん自身もいいなぁ。

[ヤクモさんの感想 · 2013年12月28日]

先日、仙台へ行くことがあったのですが、その前に読んでいれば良かったかもしれない。前半はほのぼのとしたあるあるネタを中心に伊坂さんの、どこかのんびりとした仙台での生活が綴られています。後半は震災が起きた後の不安な様子や率直な今の心境と共に新しく踏み出す決意を感じられます。震災から2年半が達ち、一見すると震災の跡を感じさせない仙台の街でしたが、バスで行った仙台城では、崩れた石垣が一つ一つ番号を付けて並べられており、運転手さんの「気の遠くなる作業ですが元の通り組み直される予定です」との言葉が力強く印象的でした。

[takao1021さんの感想 · 2013年12月26日]

仙台人には、一緒のまちに住んでいるんだなぁと実感できる内容です。伊坂さんの生活が垣間見れて、身近に感じられます。

[言音さんの感想 · 2013年12月25日]

2005年6月〜2010年12月まで「仙台学」に連載されていたエッセイと震災後に書かれた震災に関するエッセイと短編小説。

「3652」でも思ったけど、物事の感じ方が面白い人だなぁ(笑)奥さんも素敵。

心配性な私は『心配事〜』にかなり共感。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。