- Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
- / ISBN・EAN: 9784939029165
感想・レビュー・書評
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切なくも美しい童話のような物語
あまり聞いたことのない本が読みたくて、ブックパッカーという貸本屋さんを訪れた。
私のリクエストは「徹夜してしまうくらい惹かれる本」
こうして借りたのが本書であり、リクエストのとおり、気づけば物語に入り込んで2時間ほどで読み終わってしまった。
トリツカレ男のジュゼッペは、いちど何かにとりつかれると、ほかのものが目に入らないくらい夢中になってしまう
次から次へと、とりつかれるように夢中になるジュゼッペが、あるときとりつかれたものとは・・
ユーモラスな口調の語り手から紡ぎだされるジュゼッペの物語はときに切なく心を打たれる
読後、押入れからMr Children 「HERO」をひっぱりだして聞いてしまうほど、この歌がよく似合う。
切なくも美しいこの物語に、文字通りトリツカレてしまう本です。 -
童話っぽいファンタジーだけど、後半の展開は大人向け。自分のためじゃない相手のための恋愛って美しくて尊いけど切ない。
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パンが食べたい。ふたつにするとふわっとゆげの出るやつ。
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【小説】トリツカレ男 純粋で温かい気持ちになれる恋愛小説でした。
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色んなことに夢中になってはとりつかれちゃっている変人ジョゼッペが風船売りのペチカに恋をします。自分のもてる全てを使って彼女を守るジョゼッペにほっこりしてときめく。そんな一冊です。。。
琉球大学:いねこさん-
本文より
「きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあるんだと思う」
熊本大学:もみじ本文より
「きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあるんだと思う」
熊本大学:もみじ2013/11/13
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以前読んだ本が好みじゃナカッタので
敬遠していた作家さん
どこかで誰かが「これはヨカッタ」と言っていたので
105円コーナーで発見して買ってみた
何かに熱中すると、とことんやっちゃう男の話で
読後感はあったかい
何かに熱中できるってイイナー
かわいらしくてちょびっと切なくて幸せな話なので
そういう気分をお求めの際にはオススメ
星は4つ -
ハッピーでファンタスティックなお話だった。
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なにかにとりつかれると、もうほかのことは目に入らなくなるほど夢中になってしまうトリツカレ男ジュゼッペと、訳ありげな風船売りの少女ペチカの物語。
大人向けの童話とでもいうのか。
いしいしんじさんは現実離れしたみょうちきりんな話を書くけど、どの話もどこかあたたかくて、じんわり胸に響いて、ほのぼのしたり、きゅうっと切なくなったり、ほわんと幸せになったりします。
この本も、最初は変わり者の男の話だったけど、彼の行動はすべて良いことへとつながっていく。
ほんわかしてくるおもしろい物語でした。