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- / ISBN・EAN: 4933672226095
感想・レビュー・書評
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観た直後より、後から何か心に迫ってくるかんじ。失って気づくもの、手放しがたいもの、逃げたいもの。
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とても悲しい映画だった。音楽といつまでも物語を思い返してしまういい映画だった。
中でもいいなあと思うのは綱渡り芸人の姿だ。悲しいが美しい旋律をおかしいぐらい小さなヴァイオリンで弾いていたり、ジェルソミーナの名前を歌にして口ずさみながら自分のネックレスをジェルソミーナにかけてやったり、何にでも存在する理由があるとジェルソミーナを元気付けてあげる。いつでも陽気に振舞っているが哀しさがつきまとっている。チャオと言って去っていく所は何度も見てしまった。
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泣いた
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切なくなるほどのひたむきな愛。
監督フェデリコ・フェリーニが妻ジュリエット・マシーナを知的障害のある大道芸人として見事に描ききって秀逸です。
乱暴な夫役のアンソニー・クインの名演も光ります。
「ザンパーノ!」というジュリエットの声がいまだに耳に残ります。
ラストシーンとヘンリー・マンシーニの音楽に泣けます。
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失った瞬間の絶望は、孤独と叫びだった
劇中の歌は心地よくて、どこか哀愁が漂う -
フェリーニの傑作!
とても静かな映画の中で、ジェルソミーナの歌がずっと響いてるんですね。
ジェルソミーナの方が散々な目にあったに、ラストシーンのザンパノの悲痛な叫びに思わず泣いちゃいます。
素直にならんからだ…!馬鹿ちん! -
何と言っていいか、筆舌に尽くしがたい映画でした。いい意味で感情的。
オリジナリティーな男と女の本質が、もの悲しく描かれてたと思います。
イタリアーノとは思えない不器用なザンパノ。常人とは違う精神世界で生きてるジェルソミーナ。
あと少し、相手に歩み寄れば二人での「道」は続いたのかもしれません。
「道」を違えて数年、ふとしたきっかけで思い出した彼女を思って号泣するザンパノ。永久に失ってからわかった彼女の存在は、すでに彼の(魂の)一部だったのではないんのでしょうか。
ジェルソミーナを白痴と表されることが多いですが、私はそうは思えませんでした。ちょっと違う次元で物事を見てる子(要するに変わった子)だと解釈しました。 -
女なのにザンパノの方に感情移入してしまった。
強がってて卑怯なのは脆いからだなーと。
ココまでいかなくとも人間誰しもこういう感情はあると思う。
こういう生き方しか出来なかったザンパノも不憫。 -
ジェルソミーナの優しさに胸が締め付けられる。
男とは本当にどうしようもない生き物だ。
しかしザンパノの涙が痛いほどわかってしまう、
それもまた男という生き物だから。 -
観る度に、その時々に、様々な感慨を受けることができる名作